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鹿島アントラーズMF荒木遼太郎が語るキャリアの原点。経験した数々のスポーツから「サッカー」を選んだ理由とは?/インタビュー

 明治安田生命J1リーグ第14節に向けては、「DAZN RIVAL WEEKS」として鹿島アントラーズvs横浜F・マリノスの“オリジナル10対決”にフィーチャー。鹿島から、19歳にして背番号13を背負うMF荒木遼太郎が語ってくれた。

 2020シーズンから鹿島に新加入し、高卒1年目の選手としては内田篤人氏以来となるJ1リーグ開幕戦出場を果たした荒木。2年目を迎える今シーズンも主力の1人としてさらなる飛躍を見せているが、キャリアの原点はどこにあるのだろうか。【構成=上村迪助】

■サッカーは「やるのも見るのも楽しい」

以下に続く
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――“常勝軍団”とも称される鹿島での2シーズン目です。ご自身の中で、1年目との意識の変化はありますか?
 去年はまだ遠慮している部分も結構ありましたが、1年間は練習でも揉まれました。今年は練習から激しく、同期の選手たちもお互いに激しくやれています。練習から「次の試合に勝つ」という、そういった気持ちでやらないと試合で勝てないなと思っているので、練習中も常にみんなが激しくできています。

――プレー面で1年目に課題に感じ、2年目に向上したと感じている部分は?
 1年を通して守備の部分が課題だったかな、ということが(昨シーズンは)残りました。シーズンオフの期間に守備のトレーニングも入れました。去年は自分の守備からやられたシーンなどもあったので、今年はそこでやられたくないという気持ちは強いです。

――実際の手応えはいかがですか。
 周りの選手とうまくコミュニケーションを取りながら、1つ下のポジションである三竿健斗選手などにも声をかけてもらいながら守備でボールを奪うということが今年はできています。そこで奪い切って、うまく攻撃につなげられたらいいなと思っています。

――19歳という年齢にスポットが当たることもありますが、意識することはありますか?
 いえ、特に。自分はまったく年齢は気にしていません。試合中だったら自分が指示を出すことも多く、先輩にも自分のほうが多く指示を出したり、そういったこともあったりします。ピッチ内での年齢は関係ありません。

――サッカー少年たちにとっては憧れのキャリアを歩んでいます。ご自身の少年時代、サッカーを始めるきっかけとなった出来事はありますか?
 小さな頃はいろんなスポーツをしていましたが、やっぱりサッカーでゴールを決めたシーンとか、(自身が)決めた瞬間がとてもうれしくて。それでサッカーを見始めるようになりました。内田篤人さんも小さな頃から見ていましたし、戦う姿を見て刺激というか、感動して。そこから(サッカーを)始めたいなと思いました。サッカーのいろんなところで、自分がやるのも楽しいし、見るのも楽しいなとずっと思っています。

――内田篤人氏を見ていたということは、やはり幼少期から鹿島を応援していましたか?
 そうですね。小さな頃から鹿島は見ていました。

■世代別代表での経験がJ1のピッチで生きる

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――世代別代表では、AFC U-16選手権(マレーシア/2018年)で海外遠征も経験されています。外国人選手との対戦で感じることはありましたか?
 外国人選手のスピードの違いだったり、足の長さだったり、環境だったり、体格の違いはすごく感じました。自分としては海外での初めての大会で、そういったいろんな刺激を受けられた大会でした。

――ドリブルであったり、J1リーグでも積極的な姿勢が目立っています。
 海外の選手は速いので、タイミングをずらしたドリブルの仕方だったり、相手の間合いを見ながら左右に外していくドリブルだったり、プレーの面ではそういったリズムやタイミングなどで上回ることができます。いろんな経験からそう思えたということが、とてもプラスになりました。

――今年の3月にはU-20年代の合宿にも参加されました。Jリーグで活躍する同年代のライバルからは刺激を受けますか?
 仲が良いのが、清水エスパルスの鈴木唯人選手と浦和レッズの武田英寿選手ですが、その2人とは結構連絡も取り合っています。2人とも試合に出ていて、唯人選手もこの前ゴールを決めるなど活躍しているので、本当に良い刺激を受けています。

――U-20世代の合宿には、昨年引退された内田氏がロールモデルコーチとして参加されました。
 (内田)篤人さんは、本当に選手時代から変わらず優しく、どんどん話しかけてくれるので、とても接しやすかったです。(昨年は)プレー中でも様々などアドバイスをしてくれていたので、選手時代と変わらずに接することができました。

――鹿島での経験を代表に持ち込めることはありますか?
 代表チームの中で、鹿島の選手として違いを出せたらいいかなと心がけています。代表の中で示すことができれば、代表チームとしてもどんどんレベルアップすると思います。なので、その中で違いを出せるような意識はしています。

――“鹿島らしさ”を表現するうえで心がけていることは?
 やはり一番は、球際のところで強度を上げて戦うことが鹿島らしさだと思っています。そこを常に意識してプレーしていますし、最終的にはチームの勝利に結びつけられるよう、これからも日々のトレーニングを続けていくつもりです。

 14日(金)から『DAZN(ダゾーン)』で配信されている「Jリーグ プレビューショー #13」には、鹿島と横浜FMによる“オリジナル10”対決にちなみ、鹿島からMF荒木、横浜FMからFW前田大然のインタビューが収録。名門クラブにいることの「プライド」について語られている。

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