croatia brazil(C)Getty Images

“不屈”のクロアチア、2試合連続PK戦に及ぶ死闘でブラジル下し準決勝へ!延長後半の同点弾に守護神圧巻のセーブ連発

カタール・ワールドカップは10日に準々決勝が行われ、クロアチア代表とブラジル代表が対戦した。

決勝トーナメント1回戦では日本代表とのPK戦に及ぶ死闘を制し、ベスト8に名を連ねた前回大会準優勝のクロアチア。悲願の初制覇へ向けて優勝候補筆頭との大一番、モドリッチやコヴァチッチ、ブロゾヴィッチ、ペリシッチら主力選手が先発している。一方で20年ぶりの優勝を目指し優勝候補に違わぬ強さを見せるブラジルも、ネイマールを筆頭にヴィニシウス、カゼミーロ、チアゴ・シウバらベストメンバーで挑んでいる。

序盤はハイプレスからボールを保持を狙うクロアチアが流れを掴みかけたが、ブラジルもサイドを起点に相手ボックス付近まで近づいていく。12分、クロアチアはユラノヴィッチのドリブルから右サイドでチャンスを作ったが、クロスはペリシッチにわずかに合わず。ブラジルは20分にヴィニシウス、直後にネイマールがボックス内でシュートまで持ち込んでいる。その後は両チームともにボールを握る時間もあったが、集中した守備も前に決定機は作れず。前半はスコアレスで折り返す。

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後半序盤はブラジルが主導権を握り、47分にはミリトンのクロスから決定機。さらに直後にもヴィニシウス、ネイマールとボックス内で立て続けにビッグチャンスを迎えたが、GKリヴァコヴィッチのファインセーブやグヴァルディオルのブロックに阻まれる。それでもテンポを上げてボールを握ると、55分にもネイマールがボックス内でシュート。だがここもGKリヴァコヴィッチがストップする。するとブラジルは56分、ラフィーニャに代えてアントニーを投入。一気に圧力を高めてゴールを取りに行く。一方のクロアチアも速攻やスペースを生かした攻撃を仕掛け、ブラジル守備陣に脅威を与える。

攻めあぐねるブラジルは64分、ヴィニシウスを下げてロドリゴを投入。両サイドの選手を入れ替え、状況の打開を図る。66分、ボックス内のこぼれ球をパケタが押し込みに行くが、ここもGKリヴァコヴィッチが立ちはだかる。一方のクロアチアも中盤3人を起点にボールを進める。71分にはペトコヴィッチとヴラシッチを投入、こちらも攻撃的なカードを切った。

ブラジルは76分、飛び出したネイマールの決定機もGKリヴァコヴィッチに止められる。さらに78分のパケタのシュートもGKにストップされた。83分、リシャルリソンに代えてペドロを投入。残された数分間で勝ち越しゴールを狙ったが、85分のミリトンのシュートも枠外へ。試合は結局90分で決着がつかず、延長戦に突入する。

延長前半はブラジルが相手陣内に押し込み、ボックス外からクロスを入れていくがシュートにはつながらない。両者死力を尽くした激しい攻防は続き、延長前半13分には走り込んだブロゾヴィッチがゴール前でフリーで受けたが、ダイレクトシュートは枠の上へ飛んだ。

しかし延長前半アディショナルタイム、ついに試合が動いた。ネイマールがやや下がり目の位置で受けると、斜め前へ叩いてスタート。2度のワンツーでボックス内フリーとなり、最後はGKを外してネットを揺らした。エースの圧巻の一発で、ついにブラジルがリードを奪った。なおネイマールにとって、これが“セレソン”通算77ゴール目に。ペレ氏の持つ同国歴代最多得点記録に並んだ。

追い込まれたクロアチアは延長後半に交代カードをすべて使い切り、力を振り絞ってゴールを目指す。モドリッチを中心に走り続けてチャンスは作る。すると延長後半12分、モドリッチのパスから速攻を発動し、最後はペトコヴィッチのシュートが相手DFに当ってネットをらした。不屈のクロアチアが土壇場で追いつき、試合の行方はPK戦に委ねられる。

両者円陣を組んでチームを鼓舞し、迎えたPK戦。クロアチアの先攻で始まると、ブラジル1人目ロドリゴのキックをGKリバコヴィッチがストップ。2人目、3人目は両者成功。するとブラジルは4人目マルキーニョスのキックがポストに直撃し、クロアチアがPK戦4-2で制した。

2試合連続のPK戦に及ぶ死闘を制したクロアチアが、2大会連続のベスト4進出を決めている。悲願の初優勝を目指し、準決勝ではオランダvsアルゼンチンの勝者と対戦する。

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