▶【レジェンドと対戦できるチャンス!】イニエスタ引退試合日ファンフェスのチケット購入はこちら
7日のラ・リーガ第15節、レアル・マドリーは敵地モンティリビでのジローナ戦を3-0で制した。
同日に行われたベティス対バルセロナは2-2のドローで終了。レアル・マドリーは再び自力で首位に浮上するチャンスを手にして、このジローナ戦に臨むことになった。
アンチェロッティ監督は何としてでも勝ち点3を持ち帰りたい一戦で、GKクルトワ、DFルーカス・バスケス、チュアメニ、リュディガー、メンディ、MFギュレル、バルベルデ、モドリッチ、ベリンガム、FWブラヒム、エンバペを先発させ、システムは4-4-2(4-2-2-2)を使用している。
前半、総じて優れたパフォーマンスを見せていたのは、マドリーではなくジローナの方だった。ただしミチェル監督率いるチームは、どれだけボールを保持してマドリーのゴールに近づいても、チャンスを物にする力が足りない。反対にマドリーは、ボールを持っても攻撃の糸口を見つけられない様子だったが、チャンスを迎えればそれを物にする力があった。
マドリーが先制点を決めたのは、36分のことだった。モドリッチとバルベルデのボール奪取から、ブラヒムがペナルティーエリア内左深くに侵入してグラウンダーのクロス。このクロスはミゲル・グティエレスに弾かれたものの、ベリンガムが勢いよくエリア内に走り込んでくると、こぼれ球を右足で思いきり叩いた。地を這うボールはオリオル・ロメウ、ガッサニーガの股を通って、枠内に収まっている。
ベリンガムは今季初得点から5試合連続ゴール。今季ラ・リーガにおいて、5戦連続ゴールを達成した選手は彼が一人目となる。
1点リードで試合を折り返したマドリー。後半はジローナの反撃に苦しみながらも、カウンターを中心に縦に速い攻撃でゴールを重ねていった。
マドリーが追加点を決めたのは、62分のこと。DFライン近くのモドリッチがピッチ中央のベリンガムに縦パスを送ると、ベリンガムは左足でボールをトラップしながら反転し、すぐさま右足で前線にスルーパス(ミチェル監督は彼に前を向かせてはいけないと言っていたが、これはどうしようもなかった……)。このスルーパスからDFラインを突破したギュレルが、ペナルティーエリア内に入るや否や左足で対角線上にシュートを放ち、見事ネットを揺らしている。これが今季初ゴールのギュレルは、枠内のボールを拾い、思い切り蹴り上げて感情を爆発させていた。
マドリーはさらに62分に3点目を決める。速攻からモドリッチが右サイドでボールを持つと、3人に寄せられながら必殺の右足アウトサイドのスルーパス。ペナルティーエリア内右で、このボールに追いついたエンバペが、やや厳しい角度から右足のシュートを決め切っている。エンバペは今季公式戦11点目、ラ・リーガでは9点目。またアシストした39歳モドリッチは、この試合の全ゴールに絡む驚異的な活躍ぶりだった。
順調に得点を重ねていくマドリー。しかし、またも怪我の波がチームを襲う……。ギュレルのゴール直後にはベリンガムが負傷してセバージョスと交代。また80分過ぎにはメンディも痛めてフラン・ガルシアがピッチに入った(そのほかバルベルデ&エンバペも下がりアセンシオ&エンドリッキも投入される)。アンチェロッティ監督はさらに88分、ギュレルもピッチに下げて、U-19チーム所属の17歳FWジャニェスをトップチームデビューさせている。
マドリーは終盤、ジローナの意地の攻撃を受け続けたものの、失点を許すことなく3点リードを最後まで守り切っている。2試合ぶり勝利の同チームは、第12節バレンシア戦を未消化ながらも、首位バルセロナとの勝ち点差を「2」まで縮めた。




