サッカー界と陸上界の怪物による夢の対決が実現するかもしれない。フランス『RMC Sport』などが伝えている。
事の発端は、オリンピックで通算8個の金メダルを獲得し、100mと200mで世界最速記録を持つ“人類史上最速の男”ウサイン・ボルト氏の発言。4月下旬にスペイン・マドリードで開催された2023年に世界のスポーツの各分野で活躍した個人及び団体を表彰するローレウス世界スポーツ賞の授賞式に出席し、プレゼンターを務めた際、マンチェスター・ユナイテッドの大ファンとしても知られるボルト氏がパリ・サンジェルマン（PSG）のキリアン・エンバペについて言及。爆発的なスピードを維持しながらボールをうまく扱う姿を絶賛すると同時に、「私がベストだった時に彼と対戦して、彼がどれだけ速いかを見てみたかった」とコメントし、100m走のチャリティーレースを提案していた。
これに対してエンバペが反応。今月5日に行われたエンバペが創設した財団「Inspired by KM」とスポーツブランド・ナイキの共同企画によるプロモーション活動でのメディア対応で以下のようにコメントしている。
「僕が彼のような人にインスピレーションを与えられているというのは、本当に嬉しいことだよ」
「彼もみんなにインスピレーションを与えた。みんながウサイン・ボルトのレースを観るために夜遅くまで起きていたしね。その気持ちはお互いにあるのかもしれないけど、ただ言えることは僕が先に彼を尊敬し始めたということだよ」
「（対戦について）僕には勝てるチャンスはないだけど、それは良いことだね。いつか僕らに時間があれば、何か素敵なことをしたいよ」
「結果にはあまり期待していないけどね（笑）」
100m走で9秒58の世界最速記録を持つボルト氏。これに対してイギリス『BBC』は、今年3月に行われたチャンピオンズリーグ（CL）決勝トーナメント1回戦セカンドレグのレアル・ソシエダ戦後、エンバペの100m走の推定タイムが10.9秒だと紹介していた。
本当に開催されるかは定かではないが、もし実現することになれば、スポーツ界が注目する夢のレースとなるだろう。
