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「下剋上」を続けてきた横浜FCか、4つの大会を戦うタフな広島か【ルヴァン杯準決勝プレビュー】

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今年のルヴァンカップもいよいよベスト4の戦いとなった。迎える準決勝では川崎フロンターレと柏レイソル、サンフレッチェ広島と横浜FCが対戦。ここでJ1はリーグ戦で上位争いを続ける広島と、残留争いの渦中にある横浜FCの一戦について、両者の立ち位置を確認しつつ、試合を展望する。

文=河治良幸

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    横浜FCの現状:監督交代、新戦力獲得

    リーグ戦では立場も勢いも対照的な両者だが、カップ戦においては何が起こるか分からない。横浜FCのルヴァン杯での戦いぶりは、まさに「下剋上」の一言に尽きる。1stラウンドでは第3戦でFC町田ゼルビアとの死闘の末にPK戦を制して、プレーオフラウンドへ駒を進めた。セレッソ大阪との対戦では第1戦を1-4で落とし、崖っぷちに追い込まれたが、ホームの第2戦で怒涛の4-0。合計5-4という大逆転劇で準々決勝へとたどり着くと、ヴィッセル神戸との接戦にも競り勝ち、クラブ史上初のベスト4入りを果たした。

    快進撃を支える三浦文丈監督は、7月に四方田修平前監督の解任後にコーチから内部昇格したが、選手の特性を把握し、試合ごとに柔軟な戦術を打ち出している。J1残留争いとカップ戦を並行する厳しい日程の中でも、「二つの戦いがプラスになる」という指揮官の信念がチームを前進させており、ここで広島を下して決勝へ進めば、クラブ初の三大タイトル獲得へ王手をかけると同時に、リーグ残留への追い風ともなるだろう。

    またクラブは監督交代に加え、夏にGKヤクブ・スウォビィク、アダイウトンを補強。アダイウトンはリーグ戦でもジョーカーとして機能しており、試合終盤の攻撃に加速力をもたらすなど、チームに変化が見られる。

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    広島の現状:4つの大会を並行して戦う

    一方の広島はシーズン前半戦にACL2を戦った関係で、ルヴァン杯はプレーオフラウンドからの登場となったが、アビスパ福岡との激闘をPK戦で突破。続く準々決勝では湘南ベルマーレと打ち合い、合計スコア6-4で振り切って準決勝に進んだ。

    現在、ACLエリート、天皇杯、ルヴァン杯、リーグ戦と4つの大会を戦うが、いずれもタフな戦いぶりが目立っている。攻撃面では準々決勝で加藤陸次樹が2得点を決めており、守備面ではこの横浜FC戦で、守護神・大迫敬介が日本代表で不在となるが、韓国人GKチョン ミンギが代役以上の働きを見せており、安定感をチームに与えている。また、リーグ戦では広島が横浜FCに2戦2勝と分が良く、6月のアウェイ戦では4-0と圧倒した。

    またルヴァン杯ではリーグ戦以上にアグレッシブな姿勢を打ち出しており、すでに町田、セレッソ大阪、神戸といった強豪を撃破している事実は、広島にとって決して無視できない。

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    横浜FC、カギは中盤の主導権争い

    横浜FCはルヴァン杯で2得点を挙げている小倉陽太が累積警告で準決勝第1戦を欠場。しかし、リーグ戦でも攻守に奮闘の目立つ山田康太が、ユーリ・ララとともに、中盤を支えることになるだろう。広島は田中聡や19歳の新鋭・中島洋太朗といった、走力と技術を兼ね備えたMF陣を擁しており、中盤の主導権争いは勝敗を大きく左右するはずだ。

    グラウンダーの勝負はもちろんだが、前後での空中戦からのセカンドボールを巡る奪い合いも、このカードでは大きなポイントになりそうだ。ここで優勢に立てれば、準々決勝の神戸戦で1得点1アシストを記録したジョアン・パウロの決め手も生きてくる。

    横浜FCとしては、まずホームで行われる第1戦でアドバンテージを掴むことが絶対条件だ。ピースウイング広島での第2戦は完全アウェイの環境が待ち受けるだけに、ホームでアドバンテージを取りたい。横浜FCが得意とするトランジションの速さを活かし、相手のスキを突けるか。

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    広島、カギは試合のコントロール

    一方の広島でカギを握る選手は、負傷から復帰したトルガイ・アルスランだ。彼の稼働時間が増えることで、攻撃の迫力は間違いなく高まる。前線では加藤陸次樹が決定力を維持しており、さらに準々決勝は代表活動でいなかったDF荒木隼人が、191cmの大型FW櫻川ソロモンら、横浜FCのパワフルな前線を封じ込めたい。

    広島にとっては、アウェイの第1戦で慌てず、冷静に戦うことが肝要。リードを奪えれば理想だが、展開に応じて、うまく試合をコントロールできるかどうかが重要になる

    リーグ戦では対照的な立場にある両者だが、ここまでのルヴァン杯での歩みを見れば、どちらが勝っても不思議ではない。横浜FCはクラブ史上初の決勝進出を懸けて、勢いと結束で広島に挑む。勝負の行方は、第1戦の90分でどちらが主導権を握るかにかかっている。カップ戦ならではのドラマを予感させる準決勝の第1戦で掴むのは広島か、それともホームで下剋上を狙う横浜FCか。

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