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壮絶な打ち合いからわずか10日。川崎Fと柏、決勝への勝敗を分けるのは?【ルヴァン杯準決勝プレビュー】

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4-4の壮絶な打ち合いを演じてからわずか10日後、川崎フロンターレと柏レイソルがルヴァンカップ決勝進出を懸けて戦う。今季のJ1リーグの戦いは2戦ともに引き分け。互角の戦いを続けてきた両者は、必ずどちらかが先に進み、どちらかが大会から去る舞台で“決着”をつけることになった。

文=菊地正典

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    川崎F、残されたタイトル獲得の可能性を懸けて

    ホームで第1戦を戦う川崎Fは、いまこの戦いに全てを懸ける、と表現しても過言ではない。7年もの間チームを率いた鬼木達前監督(現・鹿島アントラーズ監督)が去り、長谷部茂利監督を迎えた今季、目標に掲げたタイトル獲得の可能性はこの大会一点に絞られた。

    AFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)では、サウジアラビアで集中開催となったファイナルステージで見る者を感動させる戦いを続けたものの、結果として決勝でサウジアラビアのアル・アハリに0-2で敗れて悲願のアジア制覇を逃した。J1リーグではリーグ最多の60得点を挙げながらも、残り5試合で首位の鹿島アントラーズとは勝ち点12差。AFCチャンピオンズリーグエリート出場権を得られる2位は勝ち点7差とまだまだ可能性はあるが、柏、京都サンガF.C.と上位陣との直接対決で引き分けが続いたこともあり、リーグ制覇は絶望的な状況だ。

    だからこそ、ルヴァンカップのタイトルへの思いは強い。

    その中でチームを勝利に導くキーマンとして注目したいのは、ボランチの山本悠樹だ。例えばルヴァン杯準々決勝の第1戦では、ピッチにいるかいないかで攻撃の構造が変わるほどの存在感を発揮。周囲の状況を把握しながら、受ける味方にとっては次のプレーに容易に向かえ、守る相手にとっては対応が難しいパスは一級品だ。

    普段は飄々としており、気持ちよりもプレーという印象を受けるタイプだが、ルヴァン杯のタイトルに向けて「本当にみんなが本気で狙っている」とチームメイトの気持ちを代弁しつつ、個人としても「熱量」という言葉を多用した。ACLE以降、攻守両面において成長を続けているコンダクターの自身3大タイトル初制覇に向けた思いは強い。

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    柏、リカルド監督のもと猛威を振るう攻撃サッカー

    準決勝突破に向けて山本がいう「熱量」が重要だとすれば、柏はやや劣るのかもしれない。リーグは残り5試合で首位の鹿島と勝ち点5差の3位。まだまだ射程圏内であり、関係者の脳内のほとんどがリーグの戦いに占められていても不思議ではない。

    たが、その意味では日程が柏にとってポジティブだ。代表ウィークでリーグは中断。この2週間はルヴァンカップの戦いに全振りできる状態であり、リーグの間に連戦を強いられる状況とは大違いだ。

    今季から指揮を執るリカルド・ロドリゲス監督のもと、トレーニングキャンプを経て開幕1週間前のちばぎんカップですでに輪郭が明確になっていた攻撃サッカーは猛威を振るっている。守備的なサッカーで残留争いしていた昨季がもう遠い昔のようであり、リーグと並行してルヴァンカップのタイトルを狙うにふさわしい、鮮やかで魅惑的なチームである。

    そんな攻撃サッカーにおいて、中心的役割を果たしているのは、小泉佳穂だ。浦和レッズ時代も3人の指揮官のうちロドリゲス監督のもとで最も輝きを放った8番は、日本代表を経験している久保藤次郎に「どこに立てばいいのか、次のどんなプレーを選択すればいいか、佳穂くんがずっと指示してくれる。佳穂くんがいないときにどう振る舞うかは自分の課題」と言わしめる時期があったほど、存在感は大きい。

    直近のリーグ戦、横浜F・マリノス戦では、仲間隼斗のヘディングシュートを体に当てた決勝ゴールこそ「避けようして避けられなかった」結果だったようだが、例えば相手の状況を見ながら「自分が大きく動き意味があまりない」と判断すると味方のスペースを作る作業をメインにするなど、状況判断能力の高さで勝利に大きく貢献した。小泉が輝くだけではなく、彼が味方を輝かせることで、柏は決勝進出に前進する。

    10日前とは違う大会ながら、トーナメントで最も面白いと言われる準決勝、2戦合計で勝負を決する戦いの第1戦となれば、お互いがまずは自分たちの特徴を出そうと考える可能性が高い。リーグで最も得点を取っているチームと、リーグで最も魅力的なサッカーと評価される両者の戦いである。面白い試合にならないはずがない。

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