2025-26シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)は、28日にモナコでリーグフェーズの抽選会が開催。非常に長いセレモニーの後、決勝トーナメント進出をかけて各チームが戦う相手が決定した。昨年同様、UEFAのスーパーコンピューターによって36チームを振り分け、リーグフェーズ上位8クラブはストレートでラウンド16へ。9~24位までがプレーオフへと進むことになる。
今回『GOAL』は、このリーグフェーズ抽選会の「勝者」と「敗者」を分析する。
文=マーク・ドイル
Getty/GOAL2025-26シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)は、28日にモナコでリーグフェーズの抽選会が開催。非常に長いセレモニーの後、決勝トーナメント進出をかけて各チームが戦う相手が決定した。昨年同様、UEFAのスーパーコンピューターによって36チームを振り分け、リーグフェーズ上位8クラブはストレートでラウンド16へ。9~24位までがプレーオフへと進むことになる。
今回『GOAL』は、このリーグフェーズ抽選会の「勝者」と「敗者」を分析する。
文=マーク・ドイル
AFPバルセロナは、昨季のCLで準決勝敗退に終わったことを忘れていない。ハンジ・フリック監督や選手、関係者はインテルとのセカンドレグの判定の一部に全く納得できず、その悔しさは未だに残っているはずだ。
だからこそ、今季のビッグイヤー獲得へかける思いは強い。そしてリーグフェーズでは、現・欧州王者パリ・サンジェルマンをホームに迎える他、世界王者チェルシーとも激突。「優勝候補筆頭」であることを示す絶好のチャンスだ。この2試合で4ポイントを獲得できれば、決勝トーナメント進出は確実だろう。
ニューカッスルとのアウェイゲームは油断できないかもしれないが、他の対戦相手から彼らが勝ち点を落とすことは考えにくい。さらに注目すべきは、長距離移動を回避できたこと。レアル・マドリーがギリシャ(オリンピアコス)やカザフスタン(カイラト)への遠征を強いられることを考えると、日程面で大きなアドバンテージを得たと言える。これは長いシーズンを戦う上で、大きなメリットになるだろう。
AFP昨季はイングランド勢を次々に撃破し、決勝ではインテルを圧倒。見事なCL初優勝を飾ったPSG。間違いなく「ヨーロッパNo.1」にふさわしい戦いを見せており、今季もどんなチームでも恐れる必要はないだろう。
しかし忘れてはならないのは、昨季はリーグフェーズ開幕5試合でわずか1勝しか挙げられず、敗退危機に陥っていたこと。そして今季も、リーグフェーズの相手は非常に厳しい。ポット1からバイエルンとバルセロナを、ポット4からニューカッスルとアトレティック・クルブを引き当てた。各ポットで最も難しい2クラブずつを引き当ているという、ある意味でミラクルだ。楽な相手は1つも存在しない。
PSGは今後数年間でさらに成長できる若いチームであり、またリーグ・アンに有力なライバルもいないために主力をうまくローテーションできるかもしれない。だが連覇を達成するためには、困難な道を進むことになりそうだ。
Getty Images Sportジョゼップ・グアルディオラは当然、「CLに楽な試合など存在しない」と主張するだろう。また、レアル・マドリーとの対戦決定で「不快な記憶」を思い出してしまうかもしれない。だが、この抽選会の結果が彼らにとって非常に有利に働いたことは否定できないはずだ。
ガラタサライ戦とドルトムント戦はホームゲームに決定したことにより、“地獄”と“黄色い壁”を避けることに成功した。セリエA王者ナポリは難敵だが、こちらもホームアドバンテージを獲得している。現時点で最も過酷な遠征はノルウェー北部のFKボデ/グリムト戦だが、大きな負荷がかかるゲームではないだろう。
今のシティは課題を抱える状況だが、全体的に難しい相手を避けることができたため、時間をかけて後半戦へ向けたチーム準備を進めることができるかもしれない。
Getty Imagesリヴァプール退団決定後、初のホームゲームでサポーターは強烈な反応を見せていた。それでも実際に別れを告げる時には、プレミアリーグ優勝やユルゲン・クロップの訴えもあり、比較的暖かく彼を見送っている。
しかしそれから数カ月後、アレクサンダー=アーノルドはレアル・マドリーの選手としてアンフィールドに戻って来る。当然“強烈な歓迎”を覚悟をすべきだろう。サンティアゴ・ベルナベウでの加入会見でスペイン語を話して地元メディアを感心させた彼だが、これはリヴァプールでは全くウケが悪かった(退団の準備を随分前から進めていたことを裏付けたからだろう)。
おそらく、アンフィールドではボールを触るたびにブーイングを受けるはず。そして先日のレアル・オビエド戦のようにベンチに座ることになれば、リヴァプールはファンは容赦なく現実を突きつけるはずだ。「アンフィールドでレジェンドになれたはずのお前は、マドリーでは“ただの1選手”だ」ということを。
Getty Images Sportトーマス・フランク新体制のトッテナムの今夏は、決して計画通りに進んでいるわけではない。決定的となっていた2つのビッグネーム獲得を逃し、さらに攻撃陣の主力を相次いでケガで失っている。
それでも、2025-26シーズンは最高の形でスタートした。開幕戦の3-0快勝はもちろん、第2節でマンチェスター・シティを敵地で完封したパフォーマンスは驚異的だった。上層部からのサポートははっきり言って不十分だが、フランクの手腕と選手たちのプレーは目を見張るものがある。
そしてリーグフェーズも有利な組み合わせを引き当てたと言えるだろう。王者PSGとのアウェイゲームは難しい戦いになるが、残りの7試合は比較的楽な組み合わせだ。新体制で着々と自信を深める彼らが決勝トーナメントに進んでも驚きはない。
Getty Images Sportエディ・ハウは今夏中、常に彼の仕事に対する報酬に報われていない。アレクサンデル・イサク騒動に悩まされ続け、開幕戦は勝ち越せずスコアレスドローに終わり、第2節では土壇場でリヴァプールに敗戦。そして今回のリーグフェーズ組み合わせも厳しい結果となった。
バルセロナとの対戦は1997年のファウスティーノ・アスプリージャが導いた伝説的な勝利の記憶を呼び起こすかもしれないが、ポット1で最も難しい相手の1つ。さらに彼らを待っているのはPSG、ベンフィカ、レヴァークーゼン、マルセイユ、アトレティック・クルブと難敵ばかり。自分たちより遥かに欧州カップ戦での経験を持つクラブを打ち破らなければ、決勝トーナメントに進むことはできない。
補強も満足に進まない状況の中で、エディ・ハウはさらなる不運に見舞われている。