100m euro club

【2024年の欧州サッカー移籍市場:高額移籍候補リスト】次に1億ユーロ超えを記録する選手は?

ネイマールが2017年にバルセロナからパリ・サンジェルマンに移籍した2億2200万ユーロは、フットボールの移籍における分岐点の一つとして広く知られている。それ以来、欧州のトップチーム間で交わされる移籍金は、以前には想像もできなかったレベルまで上昇しており、1億ユーロを超える移籍金でクラブを移籍した選手は他にも14人いる。

バブルはすぐに崩壊するのだろうか? 特にサウジアラビアリーグが移籍市場において大盤振舞する今、その可能性は低いと思われる。どのポジションが最も高価かという従来の常識さえ、もはや通用しない。かつては、大金を手にするのはストライカーであり、時にはプレーメーカーだった。しかし、ここ最近で1億ユーロの大台を突破した3選手(デクラン・ライス、エンソ・フェルナンデス、モイセス・カイセド)は、深い位置を主戦場とするMFたちだ。ここでは、2024年の移籍市場で高額移籍を果たす可能性のある選手を紹介する。

  • Evan Ferguson BrightonGetty

    エヴァン・ファーガソン(ブライトン)

    ファーガソンはすでに、アイルランドサッカー史上最も偉大な選手の一人となる兆しを見せている。19歳にしてすでにプレミアリーグでレギュラーとして先発し、コンスタントに得点も決めている。

    ブライトンは彼を約1億3700万ユーロと評価しているという。彼は最近、アメックス・スタジアムで新たな長期契約にサイン。成長し続けるため、南海岸に留まることを望んでいると言われている。

    それでも、マンチェスター・シティは彼を長期的な視点でアーリング・ハーランドの後釜として期待しているようだ。彼がシーガルズを去ることになれば、1億ユーロ以上の値がつくだろう。

  • 広告
  • Florian Wirtz Bayer Leverkusen 2023-24Getty Images

    フロリアン・ヴィルツ(レヴァークーゼン)

    前十字靭帯の負傷で成長が危ぶまれたドイツ代表のワンダーキッドは、シャビ・アロンソの下で躍進するバイヤー・レヴァークーゼンで、キャリア最高のフットボールを披露している。このクリエイティブな攻撃的ミッドフィルダーは、ヴィクトル・ボニファスの後ろでプレーし、ゴールとアシストを量産。バイエルン・ミュンヘン、マンチェスター・シティ、リヴァプールなど、ヨーロッパのトップクラブとの噂が絶えない。

    レヴァークーゼンとは2027年まで契約しており、ブンデスリーガの新興チームから彼を引き離すには高額な移籍金が必要になるだろう。それでも、金銭的なリスクを冒すだけの価値はあるかもしれない。ヴィルツのように独創的な選手はそうそういない。

  • Mohamed Salah Liverpool 2023-24Getty Images

    モハメド・サラー(リヴァプール)

    31歳の選手が1億ユーロ以上の移籍金を記録することは稀だが、ここ数カ月のサウジアラビア・プロリーグの盛り上がりはすべてを変えた。クリスティアーノ・ロナウド、カリム・ベンゼマ、ネイマールらを中東に誘惑したサラーは、SPLの次の目標だ。夏には複数の巨額オファーが提出され、1月にはこの関心が更新されるとの報道もある。

    リヴァプールは2025年夏にタリスマンをタダで失うことを覚悟している様子だ。彼の価値がかつてないほど高いうちに売却し、チームに再投資したいという誘惑に駆られるかもしれない。

  • Osimhen KvaraGetty

    ヴィクター・オシムヘン(ナポリ)

    昨シーズン、オシムヘンとその同僚がナポリを衝撃的なスクデット獲得に導いて以来、クラブとの関係は急速に悪化している。得点力のあるナイジェリア人選手へのオファーをうまくかわした後、クラブは一連の不用意なソーシャルメディアへの投稿で緊張をもたらした。

    このような場外での騒動の中、オシムヘンは相変わらずのペースで得点を決め続けており、この24歳が市場で魅力的なセンターフォワードの一人であることに変わりはない。新契約がなくても、オシムヘンは2025年までフリーで去ることはできないため、高額の移籍金が求められる。

  • Jamal MusialaGetty

    ジャマル・ムシアラ(バイエルン・ミュンヘン)

    ムシアラは、2024年のユーロを地元で迎えるドイツ代表にとって最大のホープである。2022-23シーズンにバイエルンで47試合に出場し、29ゴールという素晴らしい成績を記録。コパ・トロフィーは、ジュード・ベリンガムの前に惜しくも逃した。

    最近の報道では、レアル・マドリーが長期的なターゲットであるキリアン・エンバペの代替選手としてムシアラの獲得を考慮しているようだ。ムシアラはマドリーの最近の獲得戦略に合致する選手だが、彼とベリンガムが同じスタメンでどのように機能するかは不透明だ。いずれにせよ、ムシアラがバイエルンを離れるとすれば、それは大金を手にすることになるだろう。

  • Santiago Gimenez Feyenoord 2023-24Getty Images

    サンティアゴ・ヒメネス(フェイエノールト)

    プレミアリーグの多くのチームが過去にエールディビジからの補強で悲喜こもごもを経験した。それでも、エールディビジはトッププレーヤーを生み出すリーグだ。ヒメネスはオランダから現れた次のスーパースターになるかもしれない。最近、このメキシコのストライカーは、フェイエノールトで圧倒的な存在感を示してきた。国内では1試合1ゴールを記録。チャンピオンズリーグでもその実力を証明しているこの22歳が、このままのペースで活躍を続ければ、ロッテルダムに長く留まることはないだろう。

    彼のような選手は通常、トップチームに入る前に "ステップストーン"となるクラブに向かうものだが、ヒメネスはこのステップを回避。欧州サッカーのトップテーブルへ直行するのに十分な実力を持っているかもしれない。

  • Rafael Leao AC Milan 2023-24Getty Images

    ラファエル・レオン(ミラン)

    長い間、レオンの退団は避けられないと思われていただけに、新たな長期契約を結ぶという彼の決断はむしろ意外だった。このポルトガル代表FWは、イタリアでの4年間の在籍中、数々の華麗なゴールを決め、ミランの攻撃のタリスマンとして君臨してきた。

    レオンは公の場で、クラブを離れることなくバロンドールを獲得できると大胆に主張。残留への意欲を明らかにしている。しかし、その野望はどれほど現実的なものなのだろうか? チェルシーはこの爆発力のあるアタッカーを長期にわたって注視する獲得候補であり、彼が移籍を決断した場合、興味を持つクラブはチェルシーだけではないだろう。彼とミランの新契約は2028年夏まで切れることがない。そのため、クラブは巨額の移籍金を要求できる状況だ。

  • Lautaro Martinez Atalanta InterGetty

    ラウタロ・マルティネス(インテル)

    マルティネスはインテルのレジェンドだ。過去4年間、ほとんど試合に欠場したことがなく、現在はクラブのキャプテンを務める。今シーズンは、過去最高のゴール数を記録する勢いだ。

    昨夏はマルティネスにとって異例なほど静かな夏となり、真剣な関心を示すクラブはほとんどなかった。だが、最近の彼の活躍ぶりを見て、以前彼を狙ったクラブが再び獲得に乗り出す可能性は高い。その中にはレアル・マドリー、バルセロナ、そしてプレミアリーグのほとんどの強豪が含まれている。

    彼の将来に関して、代理人のアレハンドロ・カモアーノは「サウジアラビアは誘惑に満ちた市場で、彼は多くの提案を受けている。だが、そこからのものだけではない。それでも、私がこれらの可能性について話すと、彼はこう言うんだ。インテルだとね」と語っていた。サッカーの世界では多くのことが急速に進むが、今のところ1月の移籍はなさそうだ。もし実現させようとするクラブがあれば、とんでもない入札と契約オファーが必要になるだろう。

  • Bruno FernandesGetty

    ブルーノ・フェルナンデス(マンチェスター・ユナイテッド)

    通常、マンチェスター・ユナイテッドのキャプテンは売却不可能と考えられている。しかし、サウジアラビアのプロリーグが興味を示せば、どんな選手でもその可能性はゼロではない。最近の報道では、フェルナンデスが中東に誘惑される次の欧州のスーパースターになるかもしれないと言われている。

    ユナイテッドは、少なくとも夏まではポルトガル人の将来について決断する必要はないだろう。最初のオファーは9900万ユーロ相当だろうと言われているが、もしレッドデビルズが売却するのであれば、その額は1億ユーロの大台を超えなければならない。確かにフェルナンデスは批判されることもあるが、それでもユナイテッドで最も重要なパフォーマーの一人だからだ。

  • Bukayo Saka shirt Arsenal Sevilla Champions League 2023-24Getty

    ブカヨ・サカ(アーセナル)

    「本当に幸せだよ。いろいろな話があったし、しばらく時間が経ったけど、僕は今ここにいる。ここは正しいクラブで、次のステップに進むのにふさわしい場所だと思う。美しいクラブだよ」と、先日アーセナルとの契約にサインしたサカは語った。

    まさにガナーズファンが聞きたかった言葉だった。2019年にヨーロッパリーグのフランクフルト戦で3ゴールを挙げ、一躍脚光を浴びて以来、アーセナルの運命をここまで好転させた選手は数少ない。

    サカはここ数シーズン、ミケル・アルテタの下で力をつけ、イングランド代表のレギュラーとしての地位を確立している。要するに、彼は世界最高のウインガーのひとりなのだ。それだけに、今後数年のうちに、国営クラブのどこかが彼に超大型移籍の話を持ちかけても不思議ではない。

  • Ivan Toney Brentford 2023-24Getty Images

    イヴァン・トニー(ブレントフォード)

    5月に出場停止処分を受ける前、トニーはブレントフォードでプレミアリーグ33試合に出場し、20得点と絶好調だった。特に、クラブの規模や2020年まで3部リーグでプレーしていた27歳の選手ということを考えれば、驚くべき記録である。

    1月に復帰が許可されれば、1キャップを持つイングランド代表FWにとって、状況はさらに良くなるかもしれない。ロンドンのクラブがファイナルサードでの脅威を高めようと必死になっているため、トニーはチェルシーとアーセナルの両方と強く関連づけられている。トーマス・フランク監督は、適切なオファーが提出されれば、クラブは彼の邪魔をしないと常に公言。最新の報道では、ブレントフォードに自慢の資産を手放すよう説得するという点では、1億1400万ユーロ程度がマジックナンバーになると言われている。

  • Kylian Mbappe Paris Saint-Germain 2023-24Getty

    キリアン・エンバペ (パリ・サンジェルマン)

    エンバペがこれまでのキャリアで経験した去就騒動の紆余曲折をまとめた小説は、すでに一編書けるほどだ。そして、その小説には続きがあると誰もが考えている。

    夏にPSGとの新契約を結ばないと発表したことでクラブとの関係悪化も伝えられた中、選手自身はその後も活躍。現在は、クラブが新たな契約を結ぶようエンバペを説得する可能性も出てきたとも伝えられる。それでも、彼の長期的な将来をめぐる憶測が収まることはない。獲得否定の声明を出したレアル・マドリーは依然としてリンクされており、トーマス・トゥヘルとバイエルン・ミュンヘンも獲得候補リストに入れているようだ。また、サラーがサウジアラビア移籍を果たせば、リヴァプールも争奪戦に参加するかもしれない。

    この世代を代表するタレントと契約する幸運に恵まれるのがどのクラブであろうと、今後再び移籍金1億ユーロ超えを記録する選手になることは想像に難くない。