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ヴィニシウスにサウジアラビア移籍の噂。スポーツディレクターが獲得の可能性を示唆

  • ヴィニシウスは今、キャリアの大きな分岐点に立たされている。現行契約が残り2年を切る中、新契約に向けた交渉は進展しておらず、本拠地サンティアゴ・ベルナベウを離れるのではないかという憶測が飛び交っている。

    レアル・マドリーの攻撃の核であるヴィニシウスに、契約状況の不透明さから外部のクラブが熱視線を送っている。中でも、圧倒的な資金力を誇るサウジアラビアは最も熱心な移籍候補として浮上しており、彼を迎え入れるための長期的なプロジェクトを既に準備しているようだ。

    サウジアラビア側は、ヴィニシウスを「世界で最も高給取りの選手」にする用意がある模様だ。現時点で正式なオファーは確認されていないが、サウジプロリーグ(SPL)幹部による公のコメントが、この噂に拍車をかけた。

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    元バルセロナの幹部で、現在はアル・イティハドのスポーツ・ディレクターを務めるプラネス氏は、『MARCA』の取材に対し、ヴィニシウス獲得の可能性について語った。

    「ヴィニシウスのような選手がここサウジアラビアに来る可能性はある。リーグは進化しており、最高レベルの全盛期にある選手を迎えることは十分に可能だ」

    プラネス氏はまた、サウジのプロジェクトが「引退間近のスター選手の受け皿」という、かつてのイメージから脱却しつつあることを強調した。

    「今のトレンドは、働き盛りの素晴らしい年齢の選手を獲得すること。もはやキャリアの終盤にある選手だけを求めているのではない」と語り、欧州のエリートクラブと競合する野心を示した。

    さらに同氏は、将来的にサウジのクラブがレアル・マドリーやバイエルンといった欧州の強豪と肩を並べる可能性について、「スポーツはグローバル化しており、全く除外できない」と強気な姿勢を見せている。

  • ヴィニシウスを巡る状況は、移籍市場の変化を象徴している。サウジアラビアは今や、欧州のほとんどのクラブが太刀打ちできない破格の条件を提示できる存在だ。

    レアル・マドリーにとってヴィニシウスはピッチ内外で不可欠な資産だが、クラブは契約更新を強行するか、あるいは交渉が決裂した場合の「プランB」を準備するかの判断を迫られている。また、一部ではシャビ・アロンソ監督との関係性の悪化が、彼の退団を後押しする要因になるのではないかとも囁かれている。

    ヴィニシウスにとって、この決断は金銭面だけが問題ではない。欧州に留まれば最高峰の競争環境が維持されるが、サウジアラビアへの移籍は、急拡大する新興プロジェクトの中心人物になるという、キャリアにおける劇的な転換を意味する。

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    契約交渉が停滞し続ければ、サウジアラビア側の動きはさらに本格化するだろう。もしヴィニシウスが移籍に対して前向きな姿勢を見せれば、サウジアラビアのチームは即座に行動を起こす準備ができている。

    今後数ヶ月の動向は、ヴィニシウス自身のキャリアのみならず、サウジサッカー界の野望が次のフェーズへ進めるかどうかを占う試金石となるはずだ。

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