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オシムヘン、スターリング、ルカク…デッドラインデーまでに移籍が必要な30人

夏はあっという間に過ぎ、8月30日(金)の移籍市場の締め切りまで1週間を切った。これまでのところ、選手の獲得状況に関しては比較的静かに推移してきた。昨夏はサウジ・プロフェッショナルリーグが話題をさらったが、今年はその市場が著しく縮小しており、その影響で欧州の主要リーグの動きも鈍くなっている。

その結果、現在のクラブからの移籍を画策してきた多くの選手に対して、結局のところ見合う市場が存在しないことが明らかになってしまった。しかし、この状況も数日後には変わるかもしれない。

移籍市場の締め切りが近づくにつれ、スポーツディレクターはさらなる緊張感を持って行動する。ここでは、この夏の移籍市場で移籍を望んでいる選手たちを紹介する。

  • Kepa Arrizabalaga Real Madrid 2023-24Getty

    ケパ・アリサバラガ(チェルシー)

    正直に言って、史上最も高額なゴールキーパーがまだチェルシーに在籍していることを忘れていなかっただろうか?チェルシーが2018年にアトレティック・クルブに支払った7200万ポンド(約137億4000万円)は驚くべき投資となった。スペイン人ゴールキーパーは今夏、ローン先のレアル・マドリーで期待外れの結果に終わった後所属クラブに戻り、ファーストチームから離れてトレーニングしている。高額なサラリーが影響し完全移籍を難しくしているが、ボーンマスがレンタル移籍を検討している。そうなったとしても自身の評価を大きく低下させる結果となるだろう。

  • 広告
  • Joao-Cancelo(C) Getty Images

    ジョアン・カンセロ(マンチェスター・シティ)

    2023年初頭にペップ・グアルディオラと衝突して以来、カンセロがマンチェスター・シティに復帰することはなく、プレミアリーグ王者は今夏、彼を完全に放出しようとしている。バルセロナは昨シーズンのローン移籍期間後、このポルトガル代表を再びスペインに迎え入れようとしていたが、クラブの経営問題が影響し実現しなかった。代わりに浮上している最も可能性の高い移籍先は、サウジ・プロフェッショナルリーグだ。

  • Trevoh-Chalobah(C)Getty Images

    トレヴォー・チャロバー(チェルシー)

    チャロバーは昨シーズン後半、チェルシーのベストプレーヤーの一人だったが、それでもブルーズの冷酷な決断を免れることはできなかった。まず、彼は米国ツアーのメンバーから外され、その後はクラブのトップチームの施設からも追放された。複数のプレミアリーグのクラブが彼の獲得に動いていると言われているが、少年時代から在籍したクラブでレギュラーとして活躍するに足るほどの実力を持った選手としては、あまりにも悲しい結末だ。

  • Chiesa JuventusGetty Images

    フェデリコ・キエーザ(ユヴェントス)

    キエーザはEURO2020でイタリア代表の英雄の一人となったが、ユヴェントスではケガとチアゴ・モッタ監督就任により冷遇される状態になっている。まだ26歳と若く、多くの可能性が残されているキエーザにとって、広い選択肢が残されている。バルセロナは今夏の移籍市場で獲得を検討しているクラブのひとつだ。

  • Ben-ChilwellGetty Images

    ベン・チルウェル(チェルシー)

    マレスカ監督は最近、チルウェルの将来について尋ねられると、率直に語った。「おそらく出て行ってプレータイムを確保するのが良いだろう」。これは元レスターのチルウェルにとってチェルシーでの時間が終わりを迎えつつあることを示唆している。ブルーズの指揮官は戦術に適合する場所をチルウェルに見いだせないと主張している。ニューカッスルが移籍先候補として名前が挙がっているが、昨夏副キャプテンに任命されたイングランド代表がシーズンをベンチで過ごすのを避けるためには、迅速な行動が必要だろう。

  • Kingsley Coman Bayern 2024Getty

    キングスレイ・コマン(バイエルン・ミュンヘン)

    ミカエル・オリーズがクリスタル・パレスから加入する前から、バイエルンにはすでに多くのサイドアタッカーが揃っていた。そして、コマンが不要と判断されたようだ。2020年のチャンピオンズリーグ決勝で決勝ゴールを決めた男は、28歳という年齢でまだまだ多くの貢献ができるはずだ。バルセロナがローンでの加入を検討していると言われている。

  • Manchester United v Real Betis - Pre-Season FriendlyGetty Images Sport

    クリスティアン・エリクセン(マンチェスター・ユナイテッド)

    エリクセンがユナイテッドに加入して以来、一度も完全にフィットしたことはなかった。そして今、キャリアの終盤に差し掛かっている彼にとって、オールド・トラッフォードを離れて笑顔を取り戻すのが最善だろう。今年の夏、元所属クラブのアヤックスとの再会が何度も取り沙汰されている。それが彼の象徴的なキャリアを締めくくるには理想的な選択であるように思える。

  • FC Barcelona v AS Monaco - Trofeu Joan GamperGetty Images Sport

    アンス・ファティ(バルセロナ)

    ファティが16歳で初めて登場した際、ワールドサッカーの頂点へと一気に上昇していくのだろうと感じさせるものだった。しかし、ケガにより成長が著しく妨げられた。昨シーズンのブライトンへのローンでも彼のキャリアを再興することに失敗したため、バルセロナは財政的な問題を軽減するためにファティの放出を検討している可能性が高い。悲しい別れとなるだろうが、それがファティにとって最良の決断かもしれない。

  • Manchester City v Chelsea: Emirates FA Cup Third RoundGetty Images Sport

    ダヴィド・ダトロ・フォファナ(チェルシー)

    チェルシーの2022年1月の移籍市場で最初に契約合意に至ったフォファナだが、ブルーズで大きな影響を与えるのは難しいと感じられていた。そしてその予感は的中し、ウニオン・ベルリンとバーンリーへのローン移籍期間中もリーグ戦ではわずか4ゴールという結果に終わった。確かにポテンシャルは感じられるが、彼が進化するために必要なプレータイムを得るのは難しいだろう。チェルシーは今夏、放出を検討している。

  • Joe Gomez Liverpool 2023-24 Premier LeagueGetty

    ジョー・ゴメス(リヴァプール)

    ジョー・ゴメスは現在、リヴァプールで最も長く在籍している選手だが、その地位を失う可能性がある。プレミアリーグ開幕戦でメンバーから外れ、夏の移籍を前に選択肢を検討中だ。移籍ウィンドウが閉まる前に注目を集めることは確実であり、ニューカッスルとアストン・ヴィラがすでに関心を明らかにしている。

  • FC Bayern München v Grashoppers Zürich - Preseason FriendlyGetty Images Sport

    レオン・ゴレツカ(バイエルン・ミュンヘン)

    バイエルンの新監督ヴァンサン・コンパニのレオン・ゴレツカに対する扱いは厳しく、今回フラムからジョアン・パリーニャが加入したことで今季の出場機会は限られると告げられた。リヴァプールはマルティン・スビメンディの獲得に失敗した後ミッドフィルダーを探しているが、交渉は迅速に進める必要がある。

  • Clement Lenglet Barcelona 2023Getty

    クレマン・ラングレ(バルセロナ)

    クレマン・ラングレは過去2シーズン、トッテナムとアストン・ヴィラにレンタルで放出されているが、これはバルセロナの財政難の影響だ。バルセロナは彼のサラリーを削減しようと必死だが、その間忙しい夏を送ってきたラングレは一連のオファーを拒否してきた。今夏、最終的にアトレティコ・マドリーと契約条件に合意したと報じられているが、時間切れ前に移籍が確定するかどうかはまだ分からない。

  • Giovani Lo Celso Argentina 03232024(C)Getty Images

    ジオヴァニ・ロ・チェルソ(トッテナム)

    ジオヴァニ・ロ・チェルソは何度かトッテナムを完全移籍で去る直前まで至ったが、今夏こそノースロンドンでの時間が終わりを迎えそうだ。アルゼンチン代表のロ・チェルソは以前、ビジャレアルでのローン期間中に活躍を見せているため、今回もスペインへの復帰が最も可能性が高いだろう。

  • Ademola Lookman Atalanta 2023-24Getty Images

    アデモラ・ルックマン(アタランタ)

    アデモラ・ルックマンは必ずしも移籍が必要なわけではない。アタランタで重要な役割を果たしており、今シーズンのチャンピオンズリーグにも出場予定だ。しかし、ナイジェリア代表のルックマンはベルガモ(アタランタの本拠地)からの移籍を希望していることは明白だ。だが、ルックマンはセリエA開幕戦でメンバーから外されており、パリ・サンジェルマンがアーセナルに先んじてルックマンを獲得しようとしているようだ。

  • FBL-EUR-C3-LEVERKUSEN-ROMAAFP

    ロメル・ルカク(チェルシー)

    夏の移籍ウィンドウにルカクの将来に関する憶測が出てこないことなど考えられない。2021年に下したスタンフォード・ブリッジに戻るという決断は、ルカクにとって災難となってしまっている。インテルとローマへのレンタル移籍を経ても、チェルシーは彼を再び迎え入れる意向は全くないようだ。次の移籍先としてナポリが候補に挙がっているが、まだ詳細を詰めていく必要がある。

  • Manchester United v Real Betis - Pre-Season FriendlyGetty Images Sport

    スコット・マクトミネイ(マンチェスター・ユナイテッド)

    スコット・マクトミネイはユナイテッドに長年にわたり大きな貢献をしてきたが、オールド・トラッフォードでのキャリアは終盤に差し掛かっているようだ。この夏、フラムが獲得に向けて積極的に動いており、エヴァートンも争奪戦に加わっている。昨シーズン、オールド・トラッフォードで序列を下げたため、スコットランド代表のマクトミネイも新たな挑戦を望んでいるはずだ。マヌエル・ウガルテがやってくれば、出場機会はさらになくなるだろう。

  • Youssoufa Moukoko Dortmund 05112024(C)Getty Images

    ユスファ・ムココ(ボルシア・ドルトムント)

    かつてドイツサッカーで最も注目された若手選手であり、チャンピオンズリーグで最年少得点記録を持つユスファ・ムココは、怪我やコンディション不良によってトップチームでは真価を発揮できなかった。そのため、ドルトムントでは不要という評価を下されてしまった。今夏、ドルトムントはセール・ギラシとマクシミリアン・バイアーというストライカーを獲得している。マルセイユが以前ムココに関心を示していたが、最近ではレアル・ベティスも興味を持っている。

  • Eddie Nketiah Arsenal 2024Getty Images

    エディ・エンケティア(アーセナル)

    エディ・エンケティアは現在25歳であり、これからノースロンドンでレギュラーとして活躍できる可能性はどんどん低くなっている。今夏初めにはマルセイユが獲得に近づいたと報じられたが、その契約は今や見込みがなくなったようだ。今のところはノッティンガム・フォレストが争奪戦をリードしており、プレミアリーグ内での移籍が現実的な選択肢だろう。

  • Victor Osimhen Napoli 2024Getty

    ヴィクター・オシムヘン(ナポリ)

    ヴィクター・オシムヘンはチャンピオンズリーグでプレーしないのはもったいない選手だ。アントニオ・コンテが指揮を執ることでナポリの今シーズンの成績が上回ることが期待されるが、オシムヘンにとって貴重な絶頂期を無駄にしてはいけない。しかし、昨夏に感じたように、自身の移籍金と給与を支払えるクラブは限られている。ただし、状況が変わる可能性はまだある。

  • Chelsea FC v AFC Bournemouth - Premier LeagueGetty Images Sport

    ジョルジェ・ペトロヴィッチ(チェルシー)

    ペトロヴィッチにとって、この数カ月は何とも奇妙なものだった。昨シーズン、ロベルト・サンチェスを押しのけてポチェッティーノの第1キーパーの座を奪ったが、マンチェスター・シティ戦ではベンチ入りすらできず、新加入のフィリップ・ヨルゲンセンが優先された。彼の本来の実力を評価するのは難しいが、年齢を考慮すると、新天地を見つける必要があるだろう。

  • Aaron Ramsdale Arsenal 2024-25(C)Getty Images

    アーロン・ラムズデール(アーセナル)

    ミケル・アルテタがラムズデールとダビド・ラヤが第1キーパーの座を交互に回す理想的な状態を描いていたのを覚えているだろうか。同じ試合でさえ交代する可能性があるとさえ言っていたが、昨シーズンはうまくいかなかった。ラヤがすぐに第1キーパーとしての座を確立したのだ。アーセナルはラムズデールが第2キーパーの役割を受け入れることを望んでいるが、イングランド代表であるラムズデールには、より大きな目標があるだろう。ウルブスが、もし契約がまとまれば彼をモリニュー・スタジアムへと連れて行く意向があると言われている。

  • Gio Reyna USMNT 2024Getty

    ジョバンニ・レイナ(ボルシア・ドルトムント)

    2022年W杯でのプレータイムの少なさをめぐる議論から始まり、ドルトムントでの不遇、そしてノッティンガム・フォレストでの期待外れのローン期間まで、この18カ月ほどはレイナにとって厳しい期間だった。現在はドルトムントに戻っているが、新監督ヌリ・シャヒンの下では依然序列が低い。アメリカ代表のポチェッティーノ新監督に数シーズンで好印象を残すためには、安定して出場できるクラブを見つけることが急務だ。

  • Jadon Sancho Manchester United 2024-25Getty

    ジェイドン・サンチョ(マンチェスター・ユナイテッド)

    この夏、サンチョがオールド・トラッフォードを去るのは確実と思われた。しかし、昨シーズンにエリック・テン・ハーグとの対立が大々的に報じられた後、ファーストチーム復帰への道が開かれたかのように見えた。ユナイテッドの指揮官は和解の方針を見せ、プレシーズンでプレータイムを与えたのだ。しかし、フラム戦でシーズンが始まると、サンチョの姿はどこにもなかった。ボルシア・ドルトムントへの復帰が最も自然だが、なぜかチェルシー移籍の噂も取り沙汰されている。

  • Milan Skriniar PSGGetty

    ミラン・シュクリニアル(パリ・サンジェルマン)

    マヌエル・ウガルテと共にシュクリニアルは、ルイス・エンリケ監督の手によってPSGの計画から外れることとなった。スロバキアのセンターバックは昨夏インテルからフリーで加入したばかりであり、PSGはこの取引でかなりの利益を得ることになりそうだ。ユヴェントスやバイエルンも動向を注視していると言われている。

  • Chelsea FC v Manchester City - Pre-Season FriendlyGetty Images Sport

    ラヒーム・スターリング(チェルシー)

    スターリングはチェルシーの狂気じみた移籍政策の犠牲者となった初めての選手ではないし、さらに犠牲者は今後も続くことになるだろう。プレシーズン中には新監督のエンツォ・マレスカが彼を「最も重要な選手の一人」と評していただけに、全体的にはポジティブな話題が多かった。しかし、シーズン開幕当日にスターリングがメンバーから外れたのは驚くべき事態だった。この決定に対し、スターリングの陣営からは強い声明が出された。彼がどこに行き着くかはまだ不確定だが、少なくともスタンフォード・ブリッジでの時間は終わったと言えるだろう。

  • Kieran Tierney Real Sociedad 2023-24Getty Images

    キーラン・ティアニー(アーセナル)

    ティアニーはかつてアーセナルのスターティングメンバーとして不可欠な存在だった。それが今や、ガナーズのスカッドは彼の能力を上回ってしまったように見える。左サイドバックのポジション争いが激化する中、スコットランド代表のティアニーは移籍期限が終わる前にエミレーツからの脱出を模索している。だが、現在負っているケガがその計画の障害になっている。

  • Ivan Toney Brentford 2024-25Getty Images

    イヴァン・トニー(ブレントフォード)

    トニーの名前は過去数年にわたり噂のネタから外れることはなかったが、これまで以上にブレントフォードを離れる可能性が高まっている。クリスタル・パレスとのプレミアリーグ開幕戦でトーマス・フランク監督のメンバーから外されたトニーには、サウジ・プロリーグへの移籍が噂されている。契約が来夏に終了することもあり、ブレントフォードとしてはウィンドー最終週に需要が高まることを期待している。アーセナル、マンチェスター・ユナイテッド、チェルシーなどが過去に関心を持っていた。

  • Kieran Trippier England 2024Getty Images

    キーラン・トリッピアー(ニューカッスル)

    トリッピアーは夏の欧州選手権でイングランド代表にレギュラーとして出場したが、ニューカッスルでの時間は終わったようだ。キャプテンに指名されず、サウサンプトンとのプレミアリーグ開幕戦でベンチに座ることとなったためだ。元アトレティコ・マドリーのサイドバックであるトリッピアーは新しいクラブへの移籍を望んでおり、エヴァートンがローンでの移籍先として挙げられている。

  • Matt Turner Nottingham Forest 2023-24Getty Images Sport

    マット・ターナー(ノッティンガム・フォレスト)

    ターナーがアメリカ代表の第1ゴールキーパーの座を維持できるかどうかは、自身が試合に多く出場するかどうかにかかっている。だが、フォレストに残留した場合、ヌーノ・エスピリト・サント監督の下では第3ゴールキーパーとなってしまうため、スタメンとしてプレーする可能性は低い。昨夏のアーセナルからの移籍はうまくいかなかった。30歳のターナーには新たなスタートが必要だ。

  • Wilfried Zaha Galatasaray 2023-24Getty

    ウィルフレッド・ザハ(ガラタサライ)

    ザハは昨夏、ガラタサライに加入し、ついにチャンピオンズリーグ出場の望みを満たすことができた。しかし、全体的に見て、この移籍はザハにとって最善の選択ではなかった。昨シーズンはリーグ戦でのスタメン出場はわずか13回に留まっており、トルコの強豪クラブは適切なオファーがあればプレミアリーグに戻すつもりだろう。レスターや元所属先であるクリスタル・パレスが移籍先候補として挙げられているが、自身の求めるサラリーが問題となる可能性がある。