鎌田大地、長谷部誠の強力な仲間たち。EL決勝に挑むフランクフルト選手紹介

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18日、レンジャーズとのヨーロッパリーグ(EL)決勝を控えるアイントラハト・フランクフルト。日本では、鎌田大地の欧州での活躍や長谷部誠の安定感あるパフォーマンスにスポットが当たりがちだが、フランクフルトには2人以外にも才能あるタレントが数多く在籍する。

そこで『GOAL』では、現地でフランクフルトを追うライター、島崎英純氏に主力選手たちを紹介してもらう。予想されるスタメン11人と、チームに変化をもたらすことのできる4選手に迫っていく。

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    GK 1 ケヴィン・トラップ

    公式戦45試合7クリーンシート

    パリ・サンジェルマン(フランス)での3シーズンを経て、2018-2019シーズンからアイントラハト・フランクフルトに帰還したケヴィン・トラップはここ4シーズンに渡って正守護神として君臨し続けている。189センチ・84キロの体躯を生かしたファンタジックなセービングでチームの危機を何度も救い、機敏なフィードで攻撃面でも影響力を発揮する。ハンジ・フリック監督体制のドイツ代表にもマヌエル・ノイアー、マルク・アンドレ・テア・シュテーゲンと共に選出されており、31歳にして円熟の域にある。

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    DF 2 エヴァン・エンディカ

    公式戦43試合4ゴール4アシスト

     フランスとカメルーンの国籍を有するエヴァン・エンディカは2018年夏に18歳でAJオセールからフランクフルトへ完全移籍したときから“至宝”として将来を嘱望されてきた。当初は軽率なミスで失点に関与することもあったが、試合経験を重ねることで果敢な姿勢がチーム力の促進に繋がり、現在は左サイドでフィリップ・コスティッチとパワフルな連動を果たして攻撃にも積極的に関与する。またセットプレーからの得点力も抜群で、その躍動感溢れるプレーにはレンジャーズも手こずるだろう。

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    DF 35 トゥタ

    公式戦37試合4ゴール

     昨季途中から急速に力をつけて右ストッパーのレギュラーを勝ち取ったブラジリアン。体躯にはそれほど恵まれていないが、機敏さと絶妙なポジショニングでそれを相殺し、並み居るフィジカルモンスターたちを封殺してきた。スピード、スタミナ共に十分で、トランジション時のプレー関与率が抜群に高い選手だ。今季はドルトムントから途中加入したMFアンスガー・クナウフと流麗なホットラインを築き、右サイドを活性化させている。ただし、今回の決勝ではマルティン・ヒンターエッガー欠場の穴を埋めるため、バックライン中央でプレーする可能性が高い。

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    DF 18 アルマミ・トゥーレ

    公式戦17試合1ゴール

     リベロのマルティン・ヒンターエッガーが負傷で欠場濃厚の中、オリヴァー・グラスナー監督はレンジャーズとの決勝で肉弾戦を予想し、おそらくアルマミ・トゥーレをバッララインの一員に据える可能性が高い。実際にウェスト・ハムとの準決勝第2戦でヒンターエッガーが負傷交代した際にグラスナー監督が選択したのは長谷部誠ではなくトゥーレの投入だった。グラスナー監督はディフェンスラインにフィジカル勝負での強みを求めており、決勝の舞台でもその指針を貫くはずである。したがってトゥーレが右ストッパーを務め、その防御網に強靭さを加えるだろう。

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    MF 8 ジブリル・ソウ

    公式戦43試合3ゴール6アシスト

     スイス代表のジブリル・ソウは前任のアディ・ヒュッター監督(現ボルシア・メンヘングラートバッハ監督)に才能を見出され、現職のオリヴァー・グラスナー監督にチームの主軸に据えられてから飛躍的にプレー内容を向上させてきた。ボールを狩る能力が高く、その勢いのままに相手ゴールへ突進する馬力もある。現在は鼻を骨折しているが、おそらくフェイスガードを装着してでもスタメンで出場を果たすだろう。

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    MF 17 セバスティアン・ローデ

    公式戦27試合1ゴール

     今季はチームキャプテンに任命されて意気高くシーズンに臨んだが、序盤にケガを負って戦列を離れて忸怩たる時を過ごした。しかし、昨秋に復帰を果たすとすぐさま中盤の軸として重宝され、その卓越したゲームコントロール力と、ジブリル・ソウと共に尽力するスペースカバーでチームバランスを保つ要職をこなす。ヨーロッパリーグではここまで9試合に出場。とりわけ準々決勝第2戦のバルセロナ戦ではフィリップ・コスティッチ、マルティン・ヒンターエッガーと共にMVP級的活躍を果たした。ゴルフ好きとしても有名。

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    MF 36 アンスガー・クナウフ

    公式戦18試合3ゴール2アシスト

     フランクフルトのヨーロッパリーグ決勝進出の原動力になった新星。今季途中にドルトムントからレンタル移籍し、チームの懸案だった右MFの人材不足を解消した。EL準々決勝第1戦のバルセロナ戦、同準決勝第1戦・ウェスト・ハム戦で値千金のゴールを決め、その存在価値を内外に示した。縦への突破力だけでなく、カットイン、もしくはミドルレンジからのシュートが強力で、視野の広さを駆使したパス選択の鋭さにも定評がある。レンジャーズとの決勝でも彼が仕掛ける右サイドからの崩しは要注目である。

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    MF 10 フィリップ・コスティッチ

    公式戦42試合7ゴール14アシスト

    セルビアの鋭利な“槍”、フィリップ・コスティッチはプレーインテンシティの高い現在のフランクフルトを牽引する文字通りのフロントランナーだ。絶え間なく左サイドを疾駆し、正確無比にして強烈な左足で相手ゴールを強襲する。クロス良し、シュート良しと、そのメガトン級のレフトフットから何度もチームのゴールを導いてきた彼はおそらく、相手の執拗なマークに晒されるだろうが、それを跳ね除けるだけの力は十分にある。そして何より、チームの“マジシャン”・鎌田大地との相性が抜群に良い点も彼の魅力を際立たせている。

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    MF 23 イェンス・ペッター・ハウゲ

    公式戦37試合3ゴール2アシスト

     今季ACミラン(イタリア)からレンタルでフランクフルトに加入したノルウェー代表のイェンス・ペッター・ハウゲは、ヨーロッパリーグ準決勝第2戦のウェスト・ハム戦で相手DFアーロン・クレスウェルの退場を誘発する飛び出しを見せるなどして、負傷欠場中のMFイェスパー・リンドストロムの役割を穴埋めする仕事を果たした。シーズンを通しては不本意なプレーが続いていたが、ハウゲの台頭によってフランクフルトの選手層に厚みが生まれたのは好材料だ。オリヴァー・グラスナー監督が負傷明けのリンドストロムを起用するのか、それともハウゲを先発でピッチに送り出すのかに注目。

  • frank15(C)Getty Images

    MF 15 鎌田大地

    公式戦45試合9ゴール4アシスト

     屈強な体格を誇るドイツ・ブンデスリーガの舞台で異質な個性を発揮し、ヨーロッパリーグの舞台では特殊な挙動で相手を出し抜きゴールまでをも射抜く。その無双の活躍ぶりから『ミスター・ヨーロッパリーグ』の称号をも得た彼は、自身も格段にスケールアップを果たしてEL決勝の舞台に立つ。360度駆動の足首を駆使したトラップ、ドリブル、キックは絶品で、今季はそれに加えて卓越したポジショニングとパワフルな局面強度で守備でも貢献する。EL準々決勝のバルセロナ戦で相手右ウイングのウスマン・デンベレを封殺したディフェンス・アクションは圧巻だった。今回の大一番で、日本が誇る“マジシャン”が真の覚醒を果たす。

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    FW 19 ラファエル・サントス・ボレ

    公式戦44試合11ゴール8アシスト

     コロンビア代表のラファエル・サントス・ボレは昨季のフランクフルトのチーム内得点王であるアンドレ・シルバに代わる新エースとして期待を寄せられてアルゼンチンのリーベルプレートから加入したものの、シーズン序盤から中盤にかけては決定機をモノにでき無いシーンが相次いだ。しかし年明け以降は徐々に本領を発揮し、ヨーロッパリーグでは準々決勝第2戦・バルセロナ戦、準決勝第1戦・ウェスト・ハム戦でゴールをマークして面目を躍如。その鋭い動き出しとワンタッチゴールの秀逸さがようやく発揮され、決勝の舞台でもその神通力でチームを頂点へ導く準備を整えている。

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    DF 20 長谷部誠

    公式戦25試合出場

     ヨーロッパリーグのノックアウトステージに入ってからの長谷部誠は控えに回ることが多くなった。ベスト16以降の出場は準々決勝第2戦・バルセロナ戦の後半アディショナルタイムでの途中出場のみに留まっている。一方で、ブンデスリーガでは直近の3試合で連続出場中だ。特に最終節のマインツ戦ではアルマミ・トゥーレに代わって59分からピッチに入っており、オリヴァー・グラスナー監督が決勝のレンジャーズ戦で有事が起きた際のシミュレートを行った可能性もある。日本のサッカーファンは38歳の長谷部が優勝に貢献してヨーロッパリーグのトロフィーを掲げる姿を見たいだろう。現状では、そのチャンスは十分にある。

  • frank29(C)Getty Images

    MF 29 イェスパー・リンドストロム

    公式戦44試合11ゴール8アシスト

     鎌田大地と共にダブルインサイドハーフの一角を担うデンマーク代表MF。一瞬で相手の裏を取る飛び出し、しっかり面で捉えるトラップ&シュート技術と、相手陣内アタッキングサードでその個性が発現するセカンドトップだ。鎌田とは良い意味で役割が異なっていて、ワンタッチでゴールハントできる攻撃特性、ネガティブトランジションからの即時奪回などの守備特性と、オリヴァー・グラスナー監督の要求に適時応えられる能力を兼ね備えている。今季は序盤にチームへの順応に苦しんだが、ウィンターブレイク明け後は指揮官の信任を得て、そのプレー精度を格段に高めている。負傷明け直後だが、現地では彼のスタメンを予想するメディアも多い。

  • frank6(C)Getty Images

    MF 6 クリスティヤン・ヤキッチ

    公式戦37試合1ゴール

     今季、ディナモ・ザグレブから加入したクロアチア代表MF。クリスティアン・ローデ、ジブリル・ソウ、アルディン・フルスティッチらと激しいポジション争いを繰り広げた中で評価を高めてきたが、現状ではキャプテンのローデを支えるバックアップ的役割になるかもしれない。ミドルエリアでのフィジカルコンタクトに定評があり、フランクフルトが指針とするハイテンションプレスからの速攻で持ち味を発揮できる選手だ。

  • frank39(C)Getty Images

    FW 39 ゴンサロ・パシエンシア

    公式戦25試合5ゴール1アシスト

     シャルケでの武者修行を経て臨んだ今季はスーパーサブ的な役回りが多いものの、ブンデスリーガ第33節のボルシア・メンヘングラートバッハ戦では鎌田大地のアシストを受けて貴重な同点ゴールをマークしてドローの結果をもたらした。空中戦にも秀でるが、巧みなポジショニングで勝負する泥臭いプレーが持ち味。これまでも勝負所の試合で得点を決めてきた実績があり、スーパーサブとして十分に計算できるFWだ。ポルトガル代表としても2試合に出場(1ゴール)している。

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