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U-21欧州選手権徹底ガイド:全チームのメンバー、日程、そして注目すべきスター選手は?
getty images1イタリア
監督:ルイジ・ディ・ビアッジョ
スター選手:モイゼ・ケーン
最高成績:優勝(1992、1994、1996、2000、2004)
出場資格:開催国
試合日程:
6月17日:イタリア vs スペイン 4:00~ ボローニャ
6月20日:イタリア vs ポーランド 4:00~ ボローニャ
6月23日:ベルギー vs イタリア 4:00~ レッジョ・エミリア
展望:U21欧州選手権において最も輝かしい歴史を持つのがイタリアだが、最後の優勝からは15年が経過している。また、今回はホスト国としての参加といったこともあり、この夏にルイジ・ディ・ビアッジョと若きチームにのしかかる勝利へのプレッシャーは相当のものだ。
グループもアッズリーニ(U-21イタリア代表の愛称)にとって優しいものではなく、開幕戦ではいきなり4度の優勝を誇るスペインとぶつかる。何を隠そうイタリアは、2年前のポーランド大会では準決勝でスペインに敗れてトーナメントから姿を消している。
しかし、今大会ディ・ビアッジョは多くのハイクオリティな選手を自由に起用することができる。メンバーには、ロベルト・マンチーニ率いるアッズーリ(イタリアA代表の愛称)が現在臨んでいる、EURO2020予選のメンバーにも招集されたモイゼ・ケーン、ニコロ・ザニオーロ、ニコロ・バレッラ、フェデリコ・キエーザなどといった選手が名を連ねているのだ。そうした顔ぶれから、彼らがU-21イタリア代表史上最強のチームであるとの呼び声も高い。
メンバー:
GK:エミル・アウデロ(サンプドリア)、アレックス・メレト(ナポリ)、ロレンツォ・モンティポ(ベネヴェント)
DF:クラウド・アジャポン(サッスオーロ)、アレッサンドロ・バストーニ(パルマ)、ケヴィン・ボニファーツィ(SPAL)、アルトゥーロ・カラブレージ(ボローニャ)、フェデリコ・ディマルコ(パルマ)、ジャンルカ・マンチーニ(アタランタ)、ジュゼッペ・ペッツェッラ(ジェノア)、フィリッポ・ロマーニャ(カリアリ)
MF:ニコロ・バレッラ(カリアリ)、マヌエル・ロカテッリ(サッスオーロ)、ロランド・マンドラゴラ(ウディネーゼ)、アレッサンドロ・ムルジャ(SPAL)、ロレンツォ・ペッレグリーニ(ローマ)、サンドロ・トナーリ(ブレシア)、ニコロ・ザニオーロ(ローマ)
FW:フェデリコ・キエーザ(フィオレンティーナ)、パトリック・クトローネ(ミラン)、モイゼ・ケーン(ユヴェントス)、リッカルド・オルソリーニ(ボローニャ)、アンドレア・ピナモンティ(フロジノーネ)
Getty Images2スペイン
監督:ルイス・デ・ラ・フエンテ
スター選手:ダニ・セバージョス
最高成績:優勝(1986、1998、2011、2013)
出場資格:予選グループ2首位通過
試合日程:
6月17日:イタリア vs スペイン 4:00~ ボローニャ
6月20日:スペイン vs ベルギー 1:30~ レッジョ・エミリア
6月23日:スペイン vs ポーランド 4:00~ ボローニャ
展望:スペインは予選ラウンド10試合のうち9試合で勝利し、圧倒的な強さを見せつけてきた。そこで挙げた31ゴールのうち8ゴールがボルハ・マジョラル、5ゴールがラファ・ミアのものであり、合計13ものゴールをたった2人でもぎ取った。
さらにはレアル・マドリーのブラヒム・ディアスも招集されており、ラ・ロヒータ(U-21スペイン代表の愛称)の攻撃陣に華を添える。しかし、スペインの魅力はフォワードだけではない。こちらもレアル・マドリー所属のダニ・セバージョスは、守備的MFとして異彩を放っており、2017年のポーランド大会ではMVPに輝いている。さらに他の中盤には、イニエスタを彷彿とさせるプレースタイルのカルレス・アレニャや、ナポリの至宝ファビアン・ルイス、バレンシアのスピード狂カルロス・ソレールが名を連ねており、対戦相手は常に脅威にさらされるだろう。
一方、ディフェンス陣はレアル・マドリーのセンターバック、ヘスス・バジェホによって統率される。彼は昨シーズンにマルセロからスタメンを奪ったセルヒオ・レギロンと共に、レアル・マドリーのバックラインの将来を担う逸材だ。
メンバー:
GK:ダニ・マルティン(ヒホン)、アントニオ・シベラ(アラベス)、ウナイ・シモン(アスレティック・ビルバオ)
DF:ヘスス・バジェホ(レアル・マドリー)、アーロン・マルティン(マインツ)、ホルヘ・メレ(ケルン)、マルティン・アギレガビリア(アラベス)、ジュニオル・フィルポ(ベティス)、ウナイ・ヌニェス(アスレティック・ビルバオ)、ペドロ・ポロ(ジローナ)
MF:イゴール・スベルディア(レアル・ソシエダ)、パブロ・フォルナルス(ビジャレアル)、アルフォンソ・ペドラサ(ビジャレアル)、カルレス・アレニャ(バルセロナ)、ミケル・メリーノ(レアル・ソシエダ)、ファビアン・ルイス(ナポリ)、ダニ・セバージョス(レアル・マドリー)、カルロス・ソレール(バレンシア)、マルク・ロカ(エスパニョール)
FW:ミケル・オヤルサバル(レアル・ソシエダ)、ラファ・ミア(ラス・パルマス)、マヌ・バジェホ(カディス)、ブラヒム・ディアス(レアル・マドリー)、ボルハ・マジョラル(レバンテ)、ダニ・オルモ(ザグレブ)
Getty3ポーランド
監督:チェスワフ・ミヒェニェヴィチ
スター選手:ダヴィド・コフナツキ
最高成績:ベスト8(1982、1984、1986、1992、1994)
出場資格:予選グループ3を2位で終えた後、プレーオフでポルトガルに勝利
試合日程:
6月17日:ポーランド vs ベルギー 1:30~ レッジョ・エミリア
6月20日:イタリア vs ポーランド 4:00~ ボローニャ
6月23日:スペイン vs ポーランド 4:00~ ボローニャ
展望:ホームのアドバンテージがありながら、ポーランドは自国開催だった2017年の欧州選手権ではノックアウトステージに進出することができなかった。そして今大会、イタリア、スペイン、ベルギーと同グループに入ってしまった彼らは、またしてもグループステージ敗退が濃厚といえるだろう。
しかし、ポーランドがサプライズを起こすことも十分に考えられる。実際、本戦出場をかけたプレーオフでポルトガルを下すと予想していた者はほとんどいなかった。ましてや彼らはホームでのファーストレグを0-1で落としており、絶望的な状況に立たされていたのだ。
だが、チェスワフ・ミヒェニェヴィチ率いるチームは、ポルトガルのチャベスに乗り込んだセカンドレグで開始24分までに3ゴールを叩き込み、終わってみれば3-1でポルトガルを下したのだ。その夜の主役は、予選通算11ゴール目を挙げたダヴィド・コフナツキだった。現在サンプドリアからデュッセルドルフにレンタル移籍中のこのストライカーが、イタリアの地でサプライズを起こすためのキープレーヤーとなるだろう。
メンバー:
GK:マテウシュ・リズ(クラクフ)、カミル・グラバラ(オーフス)、トマシュ・ロスカ(ザブジェ)
DF:クリスティアン・ビエリク(チャールトン)、パヴェウ・ボフニェヴィチ(ザブジェ)、カロル・フィラ(グダニスク)、ロベルト・ガミー(ポズナン)、ドミニク・ジョンシー(ビェルスコ=ビャワ)、カミル・ペスチカ(グウォグフ)、マテウザ・ビエテスカ(ワルシャワ)
MF:パトリック・ジチェク(グリビツェ)、フィリップ・ヤギェウォ(ルビン)、カミル・ヨズヴィアク(ポズナン)、コンラッド・ミハラク(グダニスク)、ヤクブ・ピョトロフスキ(ヘンク)、プシェミスワフ・プワヘタ(ビェルスコ=ビャワ)、セバスティアン・シマンスキ(ワルシャワ)、マテウス・ウィドウィエク(クラクフ)、シモン・ジュルコフスキ(ザブジェ)
FW:アダム・ブクサ(シュチェチン)、ダヴィド・コフナツキ(デュッセルドルフ)、カロル・シフィデルスキ(PAOK)、パヴェウ・トムチク(ピアスト・グリヴィツェ)

4ベルギー
監督:ヨハン・ワレム
スター選手:ドディ・ルケバキオ
最高成績:ベスト4(2007)
出場資格:予選グループ6首位通過
試合日程:
6月17日:ポーランド vs ベルギー 1:30~ レッジョ・エミリア
6月20日:スペイン vs ベルギー 1:30~ レッジョ・エミリア
6月23日:ベルギー vs イタリア 4:00~ レッジョ・エミリア
展望:過去最高に並ぶ準決勝進出を目指すベルギーだが、ランドリー・ディマタがケガによってチームから離脱したことで、その夢は遠ざかってしまったようだ。
レンタル移籍でヴォルフスブルクからアンデルレヒトへと渡り、昨シーズンを過ごしたこの21歳のストライカーは、予選で7ゴールを挙げてチームのトップスコアラーとして活躍を見せていた。そのうち2ゴールはスウェーデンを3-0で下した際のものであり、この勝利によりベルギーは予選通過を決定的なものとした。
ディマタの欠場が決まったことで、ヨハン・ワレム監督はクラブ・ブルッヘのFWシーベ・スフライフェルスと、ワトフォードからデュッセルドルフにレンタル移籍し、素晴らしいシーズンを過ごしたドディ・ルケバキオに得点源としての活躍を期待している。ベルギーは、前回出場した2007年大会のベスト4という結果へのトライを今大会でも試みている。
メンバー:
GK:オルトウィン・デ・ヴォルフ(ロケレン)、ノルディン・ジャッカーズ(ヘンク)、イェンス・トーンケルス(アントワープ)
DF:セバスティアン・ボルナウ(アンデルレヒト)、ロッキー・ブシリ(オイペン)、エリアス・コボー(アンデルレヒト)、ディオン・コールズ(クラブ・ブルッヘ)、キャスパー・デ・ノレ(ヘンク)、ウート・フェイ(オーステンデ)、アレクシス・サレマーカーズ(アンデルレヒト)、ユル・シュリヴェルス(ベフェレン)
MF:サミュエル・バスティエン(スタンダール・リエージュ)、アレクシス・デ・サルト(シント=トロイデン)、ブライアン・ヘイネン(ヘンク)、オレル・マンガラ(ハンブルガーSV)、ステファン・オメオンガ(ハイバーニアン)、シーベ・スフライフェルス(クラブ・ブルッヘ)、ジョルディ・バンレルベルゲ(オーステンデ)、ヤリ・ヴェルスハーレン(アンデルレヒト)
FW:フランシス・アムズ(アンデルレヒト)、アーロン・レヤ・イセカ(トゥールーズ)、ドディ・ルケバキオ(デュッセルドルフ)、イサーク・ムベンザ(ハダースフィールド)
Getty5ドイツ
監督:シュテファン・クンツ
スター選手:マキシミリアン・エッゲシュタイン
最高成績:優勝(2009、2017)
出場資格:予選グループ5首位通過
試合日程:
6月18日:ドイツ vs デンマーク 4:00~ ウディネ
6月21日:ドイツ vs セルビア 4:00~ トリエステ
6月24日:オーストリア vs ドイツ 4:00~ ウディネ
展望:前回大会のチャンピオンとして臨む今大会、ドイツは再び優勝候補の筆頭として数えられている。それもそのはず、シュテファン・クンツは、再び各国のA代表監督さえもうらやむようなメンバーを招集することに成功したのだ。
2年前のポーランド大会で優勝に貢献したナディエム・アミリ、マフムド・ダフード、レヴィン・エズトゥナリ、ルーカス・クリュンター、ヴァルデマール・アントンらは皆、このレベルで勝つために必要なことを知っている。また、マキシミリアン・エッゲシュタインはスターとしての頭角を現しており、アレクサンダー・ニューベルは、大会No.1ゴールキーパーとの呼び声が高い。
さらに、クンツのチームのバックラインは、ヨナタン・ターとルーカス・クロスターマンといった強固なデュオによって支えられる。彼らは、ヨアヒム・レーヴ率いるA代表が、EURO2020予選でベラルーシとエストニアと戦った際のメンバーにも選出されている。
メンバー:
GK:フロリアン・ミュラー(マインツ)、アレクサンダー・ニューベル(シャルケ)、マーカス・シューベルト(ディナモ・ドレスデン)
DF:ヴァルデマール・アントン(ハノーファー)、ティモ・バウムガルトル(シュトゥットガルト)、ベンヤミン・ヘンリヒス(モナコ)、ルーカス・クロスターマン(ライプツィヒ)、ルーカス・クリュンター(ヘルタ・ベルリン)、マクシミリアン・ミッテルシュテット(ヘルタ・ベルリン)、ジョーダン・トルナリガ(ヘルタ・ベルリン)、ヨナタン・ター(レヴァークーゼン)、フェリックス・ウドゥオカイ(ヴォルフスブルク)
MF:ナディエム・アミリ(ホッフェンハイム)、マフムド・ダフード(ドルトムント)、マキシミリアン・エッゲシュタイン(ブレーメン)、ロビン・コッホ(フライブルク)、エドゥアルト・レーヴェン(ニュルンベルク)、アルネ・マイアー(ヘルタ・ベルリン)、フロリアン・ノイハウス(ボルシアMG)、レヴィン・エズトゥナリ(マインツ)、マルコ・リヒター(アウクスブルク)、スアト・セルダル(シャルケ)
FW:ヨハネス・エッゲシュタイン(ブレーメン)、ルーカス・ヌメチャ(マンチェスター・C)、ヤンニ・セッラ(ホルシュタイン・キール)、セドリック・トイヒャート(シャルケ)、ルカ・ヴァルトシュミット(フライブルク)
Getty6デンマーク
監督:ニールス・フレデリクセン
スター選手:ヨアヒム・アンデルセン
最高成績:ベスト4(1992、2015)
出場資格:予選グループ3首位通過
試合日程:
6月18日:ドイツ vs デンマーク 4:00~ ウーディネ
6月21日:デンマーク vs オーストリア 1:30~ ウーディネ
6月24日:デンマーク vs セルビア 4:00~ トリエステ
展望:デンマークは、予選グループ3でポーランドを勝ち点差わずか1でかわして首位となり、3大会連続となる本戦出場を果たした。予選で彼らが負けたのは、ポーランドのグディニャに乗り込んだアウェーの1試合のみだ。
初戦の相手はディフェンディング・チャンピオンのドイツであり、ニールス・フレデリクセン率いるチームはいきなり正念場を迎える。しかし彼らは、ベスト4まで進出した2015年大会の再現ができると信じてやまない。
サンプドリア所属のヨアヒム・アンデルセンは、今やヨーロッパで最も優秀な若手ディフェンダーの1人に数えられており、アーセナルやACミランをはじめとした多くのビッグクラブが興味を示す存在だ。そして、ハダースフィールドでプレミアリーグにインパクトを与えたMF、フィリップ・ビリングもまた、新監督のジャン・ジーヴェルトとの関係が悪化する前に、この夏に移籍を果たす見込みだ。
アタッカー陣にも注目だ。ロバート・スコブはA代表にも選出された、得点能力の高いウインガーだ。また、ミッケル・ドゥエルンとマルクス・イングバルトセンはゴールのみならず、アシストでも魅せるプレーを披露してくれる。(※アンデルセンは負傷でメンバーから漏れる)
メンバー:
GK:ダニエル・イヴェルセン(オールダム)、オスカー・スノア・オールセン・フリガスト(リンビー)、ピーター・イェンセン(ノアシェラン)
DF:アンドレアス・ポウルセン(メンヒェングラートバッハ)、アスガー・ストロムガード・ソーレンセン(レーゲンスブルク)、ヤコブ・ラスムッセン(エンポリ)、※ヨアヒム・アンデルセン(サンプドリア)、ヨアキム・メーレ(ヘンク)、マッズ・ペデルセン(ノアシェラン)、ラスムス・ニッセン・クリステンセン(アヤックス)、ビクトル・ネルソン(ノアシェラン)
MF:イェンス・ステージ(オーフス)、マンガス・コフォード・アンデルセン(ノアシェラン)、マティアス・イェンセン(セルタ・デ・ビーゴ)、オリバー・アビルゴール・ニールセン(オールボー)、フィリップ・ビリング(ハダースフィールド)
FW:ヤコブ・ブルーン・ラーセン(ボルシア・ドルトムント)、アンダース・ドレイヤー(セント・ミレン)、アンドレアス・スコウ・オルセン(ノアシェラン)、ヨナス・オルダー・ウィンド(コペンハーゲン)、マルクス・イングバルトセン(ヘンク)、ミッケル・ドゥエルン(ディナモ・キエフ)、ロバート・スコブ(コペンハーゲン)
Getty7セルビア
監督:ゴラン・ドロビッチ
スター選手:ルカ・ヨヴィッチ
最高成績:優勝(1978 ※ユーゴスラビア時代)
出場資格:予選グループ7首位通過
試合日程:
6月18日:セルビア vs オーストリア 1:30~ トリエステ
6月21日:ドイツ vs セルビア 4:00~ トリエステ
6月24日:デンマーク vs セルビア 4:00~ トリエステ
展望:何と言っても今大会のセルビアで注目すべき選手は、アイントラハト・フランクフルトから6000万ユーロ(約73億円)もの莫大な移籍金でレアル・マドリーに加入したルカ・ヨヴィッチだ。
このストライカーは、予選ではチームが挙げた21ゴールのうち11ゴールに関与しており、そのうちの7ゴールは彼自身によるものだ。ヨヴィッチの活躍により、セルビアは予選グループ7を無敗で切り抜け、2位のオーストリアには勝ち点4の差をつけた。
しかし、本戦で再び激突することとなったオーストリアは、セルビアがヨヴィッチだけのチームではないことをどの国よりも理解しているはずだ。フィオレンティーナのニコラ・ミレンコビッチ、マルセイユのネマニャ・ラドニッチ、ベンフィカのアンドリヤ・ジヴコヴィッチといった選手たちが、今大会で輝きを放つことは間違いないだろう。
メンバー:
GK:ボリス・ラドゥノヴィッチ(クレモネーゼ)、ドラガン・ロシッチ(ムラドスト・ルチャニ)、ミロシュ・オストイッチ(スボティツァ)
DF:ミラン・ガイッチ(レッドスター)、ヴカシン・ヨヴァノヴィッチ(ボルドー)、エルハン・マショビッチ(トレンチーン)、ミロスラヴ・ボゴサヴァツ(チュカリチュキ)、ニコラ・ミレンコビッチ(フィオレンティーナ)、スルジャン・バビッチ(レッドスター)、アレクサ・テルジッチ(グラフィカル・ベオグラード)、スヴェトザル・マルコビッチ(パルチザン)
MF:サシャ・ルキッチ(トリノ)、アンドリヤ・ジヴコヴィッチ(ベンフィカ)、ダニロ・パンティッチ(パルチザン)、ウロシュ・ラシッチ(テネリフェ)、ネマニャ・ラドニッチ(マルセイユ)、ルカ・アジッチ(アンデルレヒト)、アレクサンダー・ルトワッチ(ラド)、ラザール・ランジェロビッチ(ラドニチュキ・ニシュ)
FW:ルカ・ヨヴィッチ(レアル・マドリー)、イヴァン・シャポニッチ(ベンフィカ)、イゴール・ズラタノヴィッチ(ラドニク・スルドゥリツァ)、デヤン・ヨヴェリッチ(レッドスター)

8オーストリア
監督:ワーナー・グレゴリッチュ
スター選手:マティアス・ホンザク
最高成績:今大会が初出場
出場資格:予選グループ7を2位で終えた後、プレーオフでギリシャに勝利
試合日程:
6月18日:セルビア vs オーストリア 1:30~ トリエステ
6月21日:デンマーク vs オーストリア 1:30~ ウーディネ
6月24日:オーストリア vs ドイツ 4:00~ ウーディネ
展望:オーストリアは2017年大会のプレーオフで、アウェーゴールの差でスペインに屈して本大会出場を逃し、涙を飲んだ。しかし、今回もプレーオフに臨んだ彼らは、ホームとアウェーのいずれにおいても1-0でギリシャを下してU-21欧州選手権初出場の切符を手にした。
ドイツ、セルビア、デンマークと同グループとなったワーナー・グレゴリッチュ率いるチームは、グループステージ突破に向けてハードワークが必要となるだろう。特に、予選で4ゴール6アシストの活躍を見せたアルネル・ヤクポヴィッチの離脱は、オーストリアにとって大きなマイナスとなってしまった。
その結果として、予選で6度ネットを揺らした強力な左ウインガー、マティアス・ホンザクに頼らなければならない場面は増えるだろう。しかし、先日のフレンドリーマッチでフランスに勝利をあげた際には、ハンネス・ヴォルフやフセイン・バリッチといった選手の活躍も目立っており、自信をつけた彼らはそう簡単に崩れるようなチームではないといえよう。
メンバー:
GK:ヨハネス・クライドル(SVリート)、パトリック・ペンツ(アウストリア・ウィーン)、アレクサンダー・ブロック(リンツ)
DF:アレクサンダー・ボルコヴィッチ(アウストリア・ウィーン)、ケビン・ダンソ(アウクスブルク)、マルコ・フリードル(ブレーメン)、ペーター・グルハコビッチ(アウストリア・ウィーン)、ザンドロ・インゴリッチ(ザンクト・ペルテン)、エミル・カリッチ(アルタッハ)、フィリップ・ラインハート(フライブルク)、ダリオ・マレシッチ(シュトゥルム・グラーツ)、シュテファン・ポッシュ(ホッフェンハイム)、マクシミリアン・ウルマン(リンツ)
MF:フセイン・バリッチ(ザンクト・ペルテン)、クリストフ・バウムガルトナー(ホッフェンハイム)、マティアス・ホンザク(キール)、サシャ・ホルヴァート(インスブルック)、ミヒャエル・ヨーン・リマ(シュトゥルム・グラーツ)、イバン・リュビチ(シュトゥルム・グラーツ)、デヤン・リュビチッチ(SKラピード)、サンディ・ロフリッチ(シュトゥルム・グラーツ)、ザヴェル・シュラーガー(ザルツブルク)、ハンネス・ヴォルフ(ザルツブルク)
FW:アドリアン・ガルビッチ(アルタッハ)、サーシャ・カライジッチ(アドミラ・ヴァッカー)、マルコ・クバシナ(マッタースブルク)、パトリック・シュミット(アドミラ・ヴァッカー)

9イングランド
監督:アイディ・ブースロイド
スター選手:フィル・フォーデン
最高成績:優勝(1982、1984)
出場資格:予選グループ4首位通過
試合日程:
6月19日:イングランド vs フランス 4:00~ チェゼーナ
6月22日:イングランド vs ルーマニア 1:30~ チェゼーナ
6月25日:クロアチア vs イングランド 4:00~ サンマリノ
展望:直近のU-17、U-20のワールドカップを制したイングランドは、間違いなくユースレベルでは黄金時代を迎えていると言っていいだろう。しかし、U-21欧州選手権に関しては、最後に栄冠を勝ち取ってから35年もの歳月が経過しており、今大会でイングランドが優勝への渇望を満たすことができるかが注目される。
イングランドは、トーナメントを制するのに十分な戦力を揃えてイタリアに乗り込んできた。2018-19のプレミアリーグで鮮烈な印象を残したプレーヤーの一人である、右サイドバックのアーロン・ワン=ビサカはマンチェスター・ユナイテッドが獲得に全力をあげており、現在クリスタル・パレスと交渉中だ。また、“ストックポートのイニエスタ”とも称されるフィル・フォーデンは、マンチェスター・シティの優勝に貢献する活躍を見せ、ジェームズ・マディソンはレスターで素晴らしいプレミアデビューを飾った。さらに、アーセナルからホッフェンハイムにレンタル移籍中のリース・ネルソンも、新天地で輝きを放っている。
“ヤング・ライオンズ”の初戦の相手はフランスであり、この結果が彼らの運命を大きく左右するかもしれない。しかし、わずか4失点しか与えなかった予選を無敗で切り抜けた、アイディ・ブースロイド率いるチームの士気は相当に高まっており、彼らは初戦のみならず、大会全体を通して高い集中力で臨んでくるはずだ。
メンバー:
GK:アンガス・ガン(サウサンプトン)、ディーン・ヘンダーソン(マンチェスター・ユナイテッド)、フレディ・ウッドマン(ニューカッスル)
DF:ジェイク・クラーク=ソルター(フィテッセ)、ジェイ・ダシルバ(ブリストル・シティ)、ロイド・ケリー(ボーンマス)、ジョンジョー・ケニー(エヴァートン)、エズリ・コンサ(ブレントフォード)、フィカヨ・トモリ(ダービー・カウンティ)、アーロン・ワン=ビサカ(クリスタル・パレス)
MF:ハーヴェイ・バーンズ(レスター)、ハムザ・チョードゥリー(レスター)、キーラン・ダウエル(シェフィールド・ユナイテッド)、フィル・フォーデン(マンチェスター・シティ)、モーガン・ギブス=ホワイト(ウルブス)、ジェームズ・マディソン(レスター)、メイソン・マウント(ダービー・カウンティ)、ライアン・セセニョン(フラム)
FW:タミー・アブラハム(アストン・ヴィラ)、ドミニク・キャルバート=ルーウィン(エヴァートン)、デマレイ・グレイ(レスター)、リース・ネルソン(ホッフェンハイム)、ドミニク・ソランケ(ボーンマス)
Getty10フランス
監督:シルヴァン・リポル
スター選手:ムサ・デンベレ
最高成績:優勝(1988)
出場資格:予選グループ9首位通過
試合日程:
6月19日:イングランド vs フランス 4:00~ チェゼーナ
6月22日:フランス vs クロアチア 4:00~ サンマリノ
6月25日:フランス vs ルーマニア 4:00~ チェゼーナ
展望:2006年にベスト4に到達して以来、欧州選手権本大会から遠ざかっていたフランスだが、今大会の予選は嵐のような勢いで駆け抜けた。なんと彼らは最大30の勝ち点のうち、28を獲得してイタリアへのチケットをもぎ取ったのだ。
予選で7ゴールを挙げたリヨン所属のFW、マルタン・テリアが中心選手として活躍していたため、彼が負傷のため招集外となったことはシルヴァン・リポル監督にとって大きな痛手となった。しかし、彼のリヨンでのチームメイトでもあり、マンチェスター・ユナイテッドが興味を示しているムサ・デンベレが、ジョナサン・バンバ、ジョナサン・イコネらとともに迫力を持った攻撃でゴールを狙ってくるだろう。
また、昨シーズンにアーセナルで驚くべき活躍を見せた、マテオ・ゲンドゥージが中盤を安定させる一方で、バックラインには、フランスで最も将来が有望視されているプレーヤーの1人であるマラング・サールが待ち構えている。
メンバー:
GK:ポール・ベルナルドーニ(ニーム)、ゴーティエ・ラルソネーウル(ブレスト)、 マクサンス・プレヴォ(ソショー)
DF:ケビン・アミアン(トゥールーズ)、フォデ・バロ・トゥーレ(モナコ)、アントニー・カチ(ストラスブール)、 コラン・ダグバ(パリ・サンジェルマン)、イブラヒマ・コナテ(ライプツィヒ)、ムサ・ニアカテ(マインツ)、マラング・サール(ニース)、ダヨ・ウパメカノ(ライプツィヒ)
MF:フセム・アワール(リヨン)、ロマン・デル・カスティージョ(レンヌ)、マテオ・ゲンドゥージ(アーセナル)、オリヴィエ・エンチャム(セルティック)、ジェフ・レーヌ=アデレード(アンジェ)、イブラヒマ・シソコ(ストラスブール)、リュカ・トゥサール(リヨン)
FW:ジョナサン・バンバ(リール)、ムサ・デンベレ(リヨン)、ジョナサン・イコネ(リール)、ジャン=フィリップ・マテタ(マインツ)、マルクス・テュラム(ギャンガン)

11ルーマニア
監督:マテイ・ミレル・ラドイ
スター選手:ヤニス・ハジ
最高成績:ベスト8(1988)
出場資格:予選グループ8首位通過
試合日程:
6月19日:ルーマニア vs クロアチア 1:30~ サンマリノ
6月22日:イングランド vs ルーマニア 1:30~ チェゼーナ
6月25日:フランス vs ルーマニア 4:00~ チェゼーナ
展望:ルーマニアにとって2度目となる出場だが、初出場を果たした1988年大会ではベスト8まで駒を進めている。対戦相手のクオリティを考えれば、今大会にノックアウトステージまで進出するのは非常に難しいといえるだろう。しかし、ミレル・ラドイ率いるチームは、予選グループ8でポルトガルを抑えて首位通過を果たした。特に、敵地ポルトガルに乗り込んだパーソス・デ・フェレイラでの2-1の勝利は、彼らの強さが本物であることを証明している。
実績が十分とはいえないルーマニアだが、パレルモのFWゲオルゲ・プスカシュは予選で7ゴールを挙げており、ルーマニアサッカー界のレジェンド、ゲオルゲ・ハジを父に持つヤニス・ハジは、フィオレンティーナでは満足のいくプレーこそできなかったものの、そのポテンシャルは相当のものだ。
また、注目すべきは彼らの守備力だ。ルーマニアが予選で許したゴールはわずか4であり、ジェノアでプレーするゴールキーパー、ヨヌーツ・ラドゥは、大会No.1ゴールキーパーとして認められる実力を十分に持ち合わせている。
メンバー:
GK:アンドレイ・ヨヌーツ・ラドゥ(ジェノア)、アンドレイ・ヴラド(FCSB)、カタリン・カブズ(ヘルマンシュタット)
DF:ヨヌーツ・ネデルセアル(ウファ)、クリスティアン・マネア(クルジュ)、アレックス・パスカニュ(レスター)、フローリン・シュテファン(シェプシ・スフントゥ・ゲオルゲ)、ラドゥ・ボボク(ヴィトルル・コンスタンツァ)、アドリアン・ルス(シェプシ・スフントゥ・ゲオルゲ)、ヴィルジル・ギタ(ヴィトルル・コンスタンツァ)
MF:ドラゴシュ・ネデルク(FCSB)、ヤニス・ハジ(ヴィトルル・コンスタンツァ)、フロリネル・コマン(FCSB)、アレグザンドゥル・チカルダウ(クライオヴァ)、デニス・マン(FCSB)、アンドレイ・チョバヌ(ヴィトルル・コンスタンツァ)、デニス・ドラグシュ(ヴィトルル・コンスタンツァ)、ヴラッド・ドラゴミル(ペルージャ)、ダリウス・オラル(ガズ・メタン・メディアシュ)、トゥドール・バルツァ(ヴィトルル・コンスタンツァ)
FW:ゲオルゲ・プスカシュ(パレルモ)、アンドレイ・イバン(ラピード・ウィーン)、エイドリアン・ペートレ(エスビャウ)
Goran Stanzl/Pixsell12クロアチア
監督:ネナド・グラカン
スター選手:ヨシプ・ブレカロ
最高成績:グループステージ(2000、2004)
出場資格:予選グループ1首位通過
試合日程:
6月19日:ルーマニア vs クロアチア 1:30~ サンマリノ
6月22日:フランス vs クロアチア 4:00~ サンマリノ
6月25日:クロアチア vs イングランド 4:00~ サンマリノ
展望:2004年大会の出場を最後に、プレーオフで3度も破れるなど本大会と縁がなかったクロアチアだが、今大会では予選グループ1で2位のギリシャを得失点差で上回り、首位の座を守って本大会への切符を手にした。
予選で7ゴールを挙げたヴォルフスブルクのウインガー、ヨシプ・ブレカロは、ギリシャ相手にホームとアウェーの両方でネットを揺らす活躍をみせた。また、かつてバルセロナでもプレーしたキャプテンのアレン・ハリロヴィッチは、予選で2ゴール4アシストと強い存在感を放った。
他にもセルティックのディフェンダー、フィリップ・ベンコビッチや、CSKAモスクワのミッドフィルダー、ニコラ・ヴラシッチといった選手が、チームにおける中心的な役割を果たしている。直近のフレンドリーマッチでは、フランスとイタリアの両国と引き分けており、クロアチアはダークホースとして大会を盛り上げる資質を十分に備えたチームといえるだろう。
メンバー:
GK:イヴォ・グルヴィッチ(ロコモティヴァ・ザグレブ)、 ヨシプ・ポサベツ(ハイドゥク・スプリト)、アドリアン・シェンペル(キエーボ)
DF:フィリプ・ベンコヴィッチ(セルティック)、トニ・ボレブコヴィッチ(リオ・アベ)、ドマゴイ・ブラダリッチ(ハイドゥク・スプリト)、マリヤン・カブラヤ(ゴリツァ)、ブラニミール・カライツァ(ベンフィカ)、ニコラ・カティッチ(レンジャーズ)、ボルナ・ソサ(シュツットガルト)、フィリプ・ウレモヴィッチ(ルビン・カザン)
MF:トマ・バシッチ(ボルドー)、クリスティヤン・ビストロヴィッチ(CSKAモスクワ)、ルカ・イヴァンシッツ(ロコモティヴァ・ザグレブ)、ロヴロ・マイェル(ディナモ)、ニコラ・モロ(ディナモ)、イバン・シュニッチ(ディナモ)、ニコラ・ヴラシッチ(CSKAモスクワ)
FW:ヨシプ・ブレカロ(ヴォルフスブルク)、アレン・ハリロヴィッチ(スタンダール・リエージュ)、マリン・ヤコリシュ(アドミラ・ヴァッカー)、サンドロ・クレノヴィッチ(レギア・ワルシャワ)、ロベルト・ムリッチ(リエカ)
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