ノルウェー国内でシネ・ガウプセットのことが大いに話題になっている。彼女が17歳のとき、ノルウェーカップの決勝で大活躍を見せ、2得点1アシストでスタベークを3-1で打ち破り、ブランを優勝に導いた。チームメイトのトゥバ・ハンセンは後に「彼女には全く特別な才能がある。17歳だなんて、プレーを見ていると忘れてしまうほどだ。どれほど上手いか、言葉にはできない」と絶賛している。
その称賛はいまやノルウェーの外へと広がりつつある。今シーズンの女子チャンピオンズリーグではボールを扱う技術、強力なシュート、創造的なプレーが注目を集めており、昨年12月には8度欧州王者に輝いたリヨンとの試合で決定的な役割を果たした。90分に同点弾を決め引き分けに持ち込み、ブランの歴史的な準々決勝初進出に大きく貢献している。
最大の舞台で見せた高いパフォーマンスによって、外国のクラブからの関心を引き寄せることは間違いなく、ガウプセットが才能をさらに磨くため、新たなチームへ移籍するのも時間の問題のように思われる。だが、18歳にして冷静な判断を下せる彼女は、経験豊富なチームメイトたちのアドバイスを受け、急ぐことは何もないと考えている。
「私も同じことを思っているけれど、無理に出て行く必要はないということを言われている」とガウプセットは昨年GOALに明かしている。
「ノルウェー、そしてブランで伸ばせるところはまだ多いと感じている。本当にふさわしいクラブが見つかるまでは、ここでプレーし続けたい」。
この成熟した姿勢は、彼女が潜在能力を完全に引き出し、ノルウェーの次世代のスーパースターとなるという信念をさらに強める一因となっている。