Gettyイングランド代表は、1966年に自国開催のワールドカップで栄冠を掴んで以来、主要な国際大会で優勝を果たせていない。再びその栄誉を目指す頃には、実に60年の歳月が流れていることになる。近年では惜しい場面もあった。ガレス・サウスゲート監督の下、欧州選手権では2大会連続で決勝進出を果たしている。
しかし「スリーライオンズ」は勝利のラインを越えられず、前回カタール大会ではリオネル・メッシ率いるアルゼンチンに優勝を許した。トロフィー獲得の実績に頼る余地がない中、トーマス・トゥヘル監督はイングランドがアメリカ・カナダ・メキシコで開催される今大会の優勝候補と見なされるべきではないと主張している。
Getty Images Sportドイツ人指揮官は次のように語った。
「我々はワールドカップにアンダードッグとして臨む。何十年も優勝から遠ざかっているからだ。その間、何度も優勝を経験しているチームと対戦する。だからこそ結束したチームとして臨まなければならない。そうでなければ勝ち目はない」
「最終的に結束力と一体感を持って最強チームとなる選手たちを集めようとしている。なぜなら我々は最強のチームで大会に臨まないといけないからだ」
「ウィンブルドンで一度も優勝したことがないなら、優勝候補の一角にはなれても本命ではない。出場して優勝に近づけば、確かに優勝争いの輪には入っているが、本命ではない。それが現実だ」
「ブラジル、アルゼンチン、スペイン、フランスが存在する。スペインはつい最近優勝したばかりだ。我々にチャンスがないわけではない。そのことは我々も十分承知している。まずは予選を突破してからだ」
トゥヘルは、レアル・マドリーのスーパースターであるジュード・ベリンガムやチェルシーの要であるコール・パーマーらを含む、自身の指揮下にある選手たちに警告を発した。チーム内のポジションは保証されておらず、集団の調和を築くためなら才能ある選手を起用しないことも辞さないという姿勢だ。
彼は今も、ピッチ内外で信頼できる選手を見極める過程にあり、時折実験的な選手起用を試みつつ、クラブや代表でトップレベルの経験を持つ選手たちに大きく依存している。
具体的な成功を目指す意欲を喚起するチーム精神の構築について、トゥヘルはこう語った。
「一歩ずつ進み、次のステップへと繋げていく。我々は一歩ずつ前進し、チームとして戦う準備が整ったチームを築く。そうすれば、誰も我々と対戦したがらなくなるだろう」
「国際サッカーで優勝や逃したチャンスについて語られる時、必ず同じ文句を耳にする。『チームとして機能した、あるいは機能しなかった』と。国際サッカーでは常に同じ論調だ」
「クラブサッカーでも同じ見出しが繰り返されるが、24時間体制で共に過ごし、さらにアメリカでは可能な限り長く共に過ごすとなれば、結束した集団でなければならず、強固な集団でなければならない」
Gettyイングランド代表は木曜日、ウェンブリー・スタジアムでウェールズとの親善試合に臨む。その後、ラトビア遠征でワールドカップ予選を戦う。結果次第では、この試合で2026年本大会の出場権を獲得する可能性もある。しかし、キャプテンであり歴代最多得点者であるハリー・ケインは足首の負傷で練習参加が制限されており、代表チームはこの欠場を乗り越えなければならないかもしれない。
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