トッテナムがマディソンの代役探しを開始。長期離脱を踏まえて新たな選手にオファーへ

ジャーナリストのジャンルカ・ディ・マルツィオ氏によると、トッテナムはニコ・パスに対して4000万ユーロ（約68億6000万円）の入札を行ったが、所属クラブのコモはより高額な移籍金を求めているため、このオファーを拒否したようだ。クラブは木曜日に発表されたジェームズ・マディソンの負傷により代役を探しており、この負傷により彼はシーズンのほぼ全期間を欠場する見込みである。

パスの獲得はレアル・マドリーとの関係があるため、トッテナムにとってやや複雑な移籍となる。レアルは昨夏、600万ユーロ（10億3000万円）の移籍金で彼をコモに売却した。クラブはパスに対するいかなるオファーにもマッチする選択権を持つ、または彼が移籍する場合は50％の転売条項を受け取ることができる条件のようだ。

したがって、トッテナムのオファーは、コモには実質2000万ユーロ（約34億3000万円）しか入らないということ。レアルは2026年にパスに対する買い戻し条項も保有していると報じられており、これにより1000万ユーロ（約17億1000万円）未満でパスを買い戻すことも可能とのことだ。

パスは20歳で、すでにアルゼンチン代表として3試合に出場。非常に多才な選手で、両サイド、トップ下、より深めの位置のミッドフィールドの役割でもプレーができる。昨シーズンのセリエAでは35試合に出場し、6ゴール、9アシストを記録。セスク・ファブレガス監督率いるチームの10位フィニッシュに貢献した。

トッテナムはマディソンの代役獲得を試みるため、交渉テーブルに戻る可能性が高い。彼らは木曜日にプレシーズンマッチでバイエルンと対戦し、来週水曜日にはチャンピオンズリーグ王者のパリ・サンジェルマンとスーパーカップ決勝で今シーズンを開始する。