リヴァプールは中盤を補強すべき。敗れたブレントフォード戦の全選手採点

ブレントフォードのホームサポート

世間ではリヴァプールの惨状が話題になっているが、敗者には勝者がいるもので、この例では議論の余地はない。ブレントフォードは勝利に値するし、ホームのファンも赤い相手に喝を入れるチャンスに値する。リヴァプールは、シーズン序盤のマンチェスター・ユナイテッド同様、何も持たずにスタジアムを後にし、終盤にブレントフォード・ファンは「我々は君にはもったいない」と歌い上げた。ユルゲン・クロップ監督は、アストン・ヴィラとレスターに辛勝し、プレミアリーグに復帰したが、ビーズの強靭さ、エネルギー、セットプレーの脅威、特に前半は全く歯が立たなかった。トーマス・フランクのチームはしっかりと立ち向かい、またもや守備のミスを突いて勝ち点を獲得した。リヴァプールの選手たちが試合終了のホイッスルを受けてドレッシングルームに向かう中、ブレントフォードの選手たちは栄誉ある1周を行った。2021年は栄光、2022年は成功、そして2023年はウェストロンドンの男たちのために素晴らしい形で始まった。

オックスレイド＝チェンバレン

リヴァプールの選手を「勝者」に挙げるのは少し大胆だが、チェンバレンは少なくとも、この記念すべき試合をゴールで飾り、しかもそのゴールは見事に決まった。アンフィールドでの彼の苦しみは、在籍して5年半にもかかわらずこの試合がプレミアリーグ100試合目の出場であったことがすべてを物語っている。そして、3試合連続の先発入りは、現在のレッズが抱えるチームの問題を示唆していると言う人もいるだろう。しかし、彼は前半に美しいフリックでコスタス・ツィミカスのチャンスを作り、完璧なタイミングでペナルティエリアに入り、トレント・アレクサンダー＝アーノルドのクロスをゴールに流し込んだのである。その後、リヴァプールの反撃が始まるかと思われたが、そうはならなかった。チェンバレンは後半にカーティス・ジョーンズに交代し、2018年4月以来プレミアリーグで90分間プレーしたことがないという驚くべき記録を続けている。少なくとも彼はここでスコアシートに載ったが、彼や彼のチームメイトに多くの慰めを与えることはないだろう。

マンチェスター・ユナイテッド

トッテナムは失速し、チェルシーは苦戦し、リヴァプールは一貫性がない。そんな中、マンチェスター・ユナイテッドはトップ4入りを果たし、チャンピオンズリーグへの復帰を果たすために絶好のポジションにつけている。エリック・テン・ハーグ率いるチームは、火曜日にオールド・トラッフォードでボーンマスを倒せば、リヴァプールとの差を7に広げることができる。クロップ監督率いるチームの戦いぶりを見れば、この差は相当なものだろう。

リヴァプールの中盤

ユルゲン・クロップ監督は、リヴァプールは1月に「モノポリーをする」わけにはいかないと言うが、チャンピオンズリーグ出場権獲得を阻んでいる中盤の問題を無視するわけにはいかないのは確かだろう。セットプレーとクロスは前半の敗因だったかもしれないが、彼らの問題はフィールドの真ん中に端を発し、スペースをカバーし、結果としてゲームをコントロールする能力がないことである。ジョーダン・ヘンダーソンは金曜日のレスター戦で大苦戦したが、この試合では非難されることはないだろう。その代わりに、中盤3枚の右側で苦労していたのがハーヴェイ・エリオットだった。この若者は蹂躙され、ボールなしで彼の受動性を補うだけのボールを提供することができなかった。クロップ監督は19歳のエリオットをミッドフィルダーとして改革しようとしているが、この試みはまだ実を結んでいない。リヴァプールには確立された才能が必要であり、それを早く手に入れる必要がある。それがマテウス・ヌニェスであれ、アンフィールドへの移籍が噂されている最新の選手であれ、あるいは他の誰かであれ、1月に何かが起こる必要がある。そうでなければ、レッズはトップ4とおさらばするだろう。

コスタス・ツィミカス

ブレントフォードのアプローチに驚くことは何もなかった。キックオフからボールを後方へ送り出し、リヴァプールのディフェンスにプレッシャーをかけ、セカンドボールがあればそれを奪おうとする。最初はコナテとヴィルヒル・ファン・ダイクを試してみたが、すぐにリヴァプールの左サイドバックに照準を合わせ始め、ツィミカスはそれに対応することができなかった。チェンバレンとチアゴ・アルカンタラの守備が不十分であったため、混乱はギリシャのサイドバックに及んだ。ツィミカスは、1-1で試合を終わらせる絶好のチャンスをダビド・ラヤに阻まれ、マティアス・イェンセンに近づくこともできず、ブレントフォードのスキッパー、ウィッサがクロスを上げて、2-0とする。ハーフタイムにアンディ・ロバートソンと交代したのも無理からぬことだった。

イブラヒマ・コナテ

リヴァプールの5番にとって、この数週間はベストな状態ではなかった。アルゼンチンとのワールドカップ決勝で敗れた後、ブレントフォードに先制点を与える不運なオウンゴールを献上し、後半にはブライアン・ムベウモがホームチームの勝ち点を確保したため、顔面が真っ赤になるという悲惨な復帰戦を強いられた。コナテはプッシュによるファウルを要求したが、レフェリーのスチュアート・アトウェルはそれを受け入れず、VARも同意した。ハーフタイムにファン・ダイクが退場し、リヴァプールの先発センターバックは悪夢を見ることになった。クロップ監督は、コナテにこの一戦から早く立ち直ってもらう必要がある。

アリソン・ベッカー（6/10）

前半、目の前で繰り広げられた展開に、頭がクラクラしていたに違いない。ムベウモから1度、素晴らしいセーブを見せた。

トレント・アレクサンダー＝アーノルド（5/10）

前半は、ブレントフォードがボールを前に出すたびに、いじめられた。後半は回復し、攻撃面で目立つようになり、今季リーグ戦初アシストを記録したが、最後まで諦めたような表情をしていた。

イブラヒマ・コナテ（4/10）

オウンゴールで不運だったが、ブレントフォードの3点目には弱かった。彼の日ではなかった。

ヴィルヒル・ファン・ダイク（5/10）

ムベウモの動きに翻弄され、1失点目につながった。セットプレーの混乱は防げなかった。ハーフタイムで交代。

コスタス・ツィミカス（4/10）

ブレントフォードのフィジカルなプレーに怯え、1-0の場面で好機を逃した。ハーフタイムに交代した。

ファビーニョ（5/10）

中盤で一人では無理だった。後半は良いプレーヤーの一人。

チアゴ・アルカンタラ（6/10）

ボールを受けて、状況を作ろうとしたが、チームを何度も窮地に陥れ、後半はブレントフォードに風穴を開けることができなかった。

ハーヴェイ・エリオット（4/10）

ボールを持たず、あまり動かなかった。10代の選手には厳しい一日だった。

モハメド・サラー（5/10）

あまりにワイドで、あまりに頻繁に。ヌニェスへの素晴らしいパスが1本あったが、それ以外は控えめなプレーだった。

アレックス・オックスレイド＝チェンバレン（6/10）

前半は、ツィミカスへの素晴らしいフリックを除いては、静かなプレーだった。

ダルウィン・ヌニェス（5/10）

0-0の場面で、ミーの好ブロックに阻まれ、オフサイドの判定でゴールは取り消された。またしても、彼の日ではなかった。

ジョエル・マティプ（6/10）

前任者よりも良かった。

ナビ・ケイタ（6/10）

ドライブとセカンドボールの収集に貢献した。しかし、ブレントフォードの3点目には失敗した。

アンディ・ロバートソン（7/10）

すぐにエネルギーとテンポを注入した。先発するべきだった。

カーティス・ジョーンズ（N/A）

後半に入った。

ユルゲン・クロップ監督（5/10）

中盤に問題があり、守備も崩壊してしまった。大事な場面で結果を残せなかった。