プロフェッショナルフットボールは非常に儲かるビジネスで、放映権やスポンサー契約により何十億もの利益がクラブの周りを駆け巡っている。
フットボール界での成功は金銭に加え、威厳を伴うものであり、さらに社会全般から信用を得るために非常に確実な方法でもある。そのため、世界中の億万長者たちにとってフットボールが魅力的な投資先になっていることに驚きはない。
そこで、今回『Goal』では世界の最もリッチなクラブオーナーたちを紹介する。
©Getty/Goalプロフェッショナルフットボールは非常に儲かるビジネスで、放映権やスポンサー契約により何十億もの利益がクラブの周りを駆け巡っている。
フットボール界での成功は金銭に加え、威厳を伴うものであり、さらに社会全般から信用を得るために非常に確実な方法でもある。そのため、世界中の億万長者たちにとってフットボールが魅力的な投資先になっていることに驚きはない。
そこで、今回『Goal』では世界の最もリッチなクラブオーナーたちを紹介する。

所有クラブ:インテル
推定純資産:76億ドル(約8600億円)
スティーヴン・チャンは、自身の企業である蘇寧グループを通して2016年にセリエAのインテルの大半の株を取得した中国人大富豪だ。
蘇寧グループは家電製品を中心とした小売ビジネスを展開するが、チャンはその他にもメディアや放送産業、さらにスポーツ界と幅広く手を伸ばしている。
Getty所有クラブ:パリ・サンジェルマン
推定純資産:80億ドル(約9100億円)
カタール人ビジネスマンのナセル・アル=ケライフィは、カタール・スポーツ・インベストメントのトップを務め、フランスクラブのパリ・サンジェルマンを所有し、運営する。
アル=ケライフィはさまざまなスポーツを放送するbeINメディアグループの会長でもあり、フットボール界史上最高額の移籍金2億2200万ユーロでバルセロナからネイマールを獲得した黒幕だ。
Getty Images所有クラブ:アーセナル、コロラド・ラピッズ
推定純資産:90億ドル(約9900億円)
プレミアリーグクラブのアーセナルは、クロエンケ・スポーツ&エンターテイメント・カンパニーを通じて、アメリカ人大富豪のスタン・クロエンケに所有されている。
MLSクラブのコロラド・ラピッズもクロエンケ企業の所有物であり、NFLのロサンゼルス・ラムズやNBAのデンバー・ナゲッツ、NHLのコロラド・アバランチなど数多くのスポーツクラブを有している。
Getty Images所有クラブ:LAギャラクシー
推定純資産:100億ドル(約1兆1400億円)
メジャーリーグ・サッカーの創設メンバーであるフィリップ・アンシュッツは、人気チームの一つであるLAギャラクシーを所有するが、過去にはメトロスターズやシカゴ・ファイアーを含む同リーグの複数のフランチャイズでもオーナーを務めていた。
アメリカ人大富豪の主なビジネスは不動産や原油、鉄道、エンターテイメント産業だ。
Getty/Goal所有クラブ:チェルシー
推定純資産:124億ドル(約1兆4100億円)
ロシア人ビジネスマンのロマン・アブラモヴィッチは、イングランドとヨーロッパでの成功へ導くとともにクラブの発展を助けるためにプレミアリーグクラブのチェルシーに巨額の資金を注入した2003年に大きな話題を呼んだ。
原油産業から利益を得る同氏だが、アルミニウム産業など他の領域にも投資を続けている。
Getty Images所有クラブ:ホッフェンハイム
推定純資産:130億ドル(約1兆4800億円)
ブンデスリーガのホッフェンハイムは世界的な選手を擁しているわけではないが、ディートマー・ホップはドイツに拠点を置く欧州最大級のソフトウェア会社SAP SEの設立を支援したソフトウェアや情報処理分野で最も影響力のあるビジネスマンだ。
4億ドル近くをホッフェンハイムに投資してきたとされるホップは、ドイツのフットボールファンから痛烈な非難を浴びているが、2020年には新型コロナウイルスワクチンの研究に率先して取り組んでいた。
Getty Images所有クラブ:ユヴェントス
推定純資産:135億ドル(約1兆5300億円)
アニェッリ家はユヴェントスのオーナーであり、アンドレア・アニェッリが同族企業の顔として、クラブとヨーロッパ・クラブ・アソシエーション(ECA)の会長を務めている。
実業一家で知られるアニェッリ家のビジネスは多岐にわたるが、最も著名であるのがフィアットやフェラーリ、アルファロメオといった自動車産業である。
Getty Images所有クラブ:ザルツブルク、RBライプツィヒ、NYレッドブルズ
推定純資産:194億ドル(約2兆2000億円)
オーストリアの大富豪ディートリヒ・マテシッツは、さまざまな競技にわたってチームのポートフォリオを所有しており、そのほとんどがかの有名な自身の会社名を名乗っている。
フットボールに関する同氏の主な関心事と言えば、ブンデスリーガのRBライプツィヒやオーストリアのザルツブルク、MLSのNYレッドブルズだ。
Imagen: Getty所有クラブ:マンチェスター・シティ、メルボルン・シティ、ニューヨーク・シティ
推定純資産:200億ドル(約2兆3000億円)
シェイク・マンスールで知られるマンスール・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーンは、プレミアリーグクラブのマンチェスター・シティのオーナーを務めるだけではなく、シティ・フットボール・グループを通して数多くのクラブを所有することでフットボール界で広く知られる人物だ。
マンチェスター・シティに加え、メジャーリーグ・サッカーのニューヨーク・シティ、オーストラリアAリーグのメルボルン・シティといったクラブもマンスールの所有物だ。その他、インドのムンバイ・シティ、ベルギーのロンメルSK、ウルグアイのモンテヴィデオ・シティ・トルケも含まれている。
(C)Getty Images所有クラブ:ニューカッスル・ユナイテッド
推定純資産:4300億ドル(約49兆円)
サウジアラビアの政府系ファンドは、6カ月前にプレミアリーグにより阻止された買収を完了するために2021年10月にニューカッスル・ユナイテッドの株式80%を獲得。パブリック・インベストメント・ファンドはアメリカやロシア、インド、フランス、ブラジルを含む世界中の企業やプロジェクトに投資してきた。
パブリック・インベストメント・ファンドはサウジアラビア王子のモハメド・ビン・サルマンが会長を務め、同ファンド総裁のヤシル・アル・ルマイヤンがニューカッスルの会長に就任した。
政府系基金協会によると、このファンドは4300億ドル以上の資産を有すると報じられており、残りはRBスポーツ&メディア、PCPキャピタル・パートナーズがニューカッスルの株式を10%ずつ保有する。
ビン・サルマン自身は、推定で1760億ドルの資産を有するようだ。