アカンジがマン・Cからインテルに移籍…買い取り義務条項の発動条件と金額は？

インテルは移籍期限最終日、マンチェスター・シティに200万ユーロ（約3億5000万円）を支払い、マヌエル・アカンジのレンタル移籍を決めた。『スカイ・スポーツ』によれば、1500万ユーロ（約26億円）の完全移籍買い取り義務条項は、ネラッズーリが2025-26シーズンのセリエA優勝を果たし、かつ同選手が全試合の50％以上に出場した場合に発動する。かつてミランが獲得を目指したアカンジがインテルを選んだ主な理由は、同クラブのチャンピオンズリーグ出場権と優勝への意欲にあった。

この移籍は、マルセイユへ移籍したバンジャマン・パヴァールを失ったインテルが守備陣を強化する意図を反映したものだ。シティが充実した守備陣の枠を空けることになる一方、30歳の選手にとっては2026年ワールドカップ前にレギュラーとしての出場機会を得られる機会となる。

シティではプレミアリーグ優勝2回、チャンピオンズリーグ、UEFAスーパーカップ、FAカップを制したが、前シーズンは不安定なプレーと負傷に悩まされた。セリエAで新たなスタートを切る彼は、インテルにとってパヴァールの理想的な後継者と見なされている。

元ボルシア・ドルトムントのスター選手は、クリスティアン・キヴ監督の守備陣におけるローテーションに即戦力として加わる見込みだ。セリエAのチームがアカンジをレギュラーとして起用し、スクデット獲得に成功した場合、義務条項が発動。このスイス人DFは完全移籍となる。マンチェスター・シティにとってアカンジのイタリアでの活躍ぶりは、特にヴィトール・レイスが来夏復帰予定であることを踏まえても、ペップ・グアルディオラ監督の守備陣再構築の方向性を左右することになるかもしれない。