フェデリコ・バルベルデ
最初のゴールは幸運だったかもしれない。キーパーのひどい失態から生まれたものだが、バルベルデは、ボールがネットを揺らすのを見ることを強く望んでいた。バルベルデは、ワールドカップの前までは信頼できるスコアラーに成長していたが、カタールでのプレーを最後に大きく調子を落とした。しかし、土曜日の夜にはかつての面影を見ることができた。バルベルデはエレガントなボールさばきで、ファイナル・サードで絶大な効果を発揮し、マドリーの突然の流動的なビルドアップに大きく関与しながら、2点目を挙げたのである。確かに、相手のレベルは高くなかったが、それはバルベルデが必要としていたものだったのかもしれない。
ヴィニシウス・ジュニオール
この日のヴィニシウスは、久々に明るい表情を見せた。この6週間、ヴィニシウスはフィールド上で虐待を受け、人種差別を受けるなど、散々な目に遭ってきた。そして、そのことが彼を追い詰めているように見えた。しかし、モロッコでは、ラ・リーガの騒動から離れ、このブラジル人選手は大活躍している。決勝戦では、クラブ・ワールドカップで3点目となるゴールを決めた。そのフィニッシュには、完全にリラックスし、自分の能力に自信を持っている選手の安心感があった。見ていて楽しい選手だった。
クラブ・ワールドカップ
リーグ戦の真っ只中にあるメジャークラブが、わざわざ遠征して格下のチームと対戦する必要はないだろう。マドリーはおそらく5得点するべきだったし、3失点する必要もなかったはずだ。しかし、それが何よりの楽しみだった。マドリーが勝負に負ける危険は決してなく、それぞれのゴールはアル・ヒラルの輝きというより、個々のエラーの産物だった。それでも、ロス・ブランコはそれを少し楽しくさせるのに十分なほど不注意だった。この試合はまさしく素晴らしいものだった。