レアル・マドリーの全選手パワーランキング：ヴィニシウスとロドリゴが調子を上げるが…

今シーズンのミリトンについて語るべきことは多くない。このブラジル代表は、シーズン開幕戦に49分出場しただけで、前十字靭帯損傷という不幸に見舞われた。今シーズンでの復帰は絶望的で、来年夏のコパ・アメリカまでにコンディションを戻せるかどうかに注目が集まっている。

GKクルトワは練習中に前十字靭帯を損傷し、開幕戦に出ることすらできなかった。シーズン中の復帰は絶望視しされている。

セバージョスは9月に筋肉の負傷から復帰し、4度にわたって堅実なプレーを見せたが、その後、またもや負傷。セバージョスが新契約にサインしたのは7月のことで、その時は不可解に見えた。

クルトワの負傷後、アンチェロッティ監督は、このウクライナ代表ゴールキーパーにチームから全幅の信頼が寄せられていると主張していた。しかし、それはケパ・アリサバラガをレンタルで獲得するまでのことだった。ルニンは2度の先発で不安定なプレーを見せたが、ケパが負傷した今、自分を証明するチャンスが再び巡ってきた。ゴールキーパー争奪戦は続くのか？

彼はファンのお気に入りだが、ナチョは必ずしも信頼できる選手ではない。よく言えば堅実、悪く言えば軽率なセンターバックだ。ジローナ戦でのレッドカードは、彼の最近の不安定なプレーを象徴している。

ガルシアは、順位表中位のラージョ・バジェカーノと優勝を争うレアル・マドリーとの間には、かなりの違いがあることを知った。サイドバックのガルシアは、しばしば素晴らしい駆けあがりを見せるが、あくまで守備の選手であり、ビルドアップでの信頼度は低い。

この24歳はロス・ブランコスでスタメンに定着するほどの守備的な勘は持ち合わせていないようで、フェルランド・メンディにポジションを奪われ、エドゥアルド・カマヴィンガが優先されることもある。

ケパについて何が言えるだろうか？チェルシーから期限付き移籍しているこのキーパーは、セービングを期待されることもあるが、常にミスを犯し、マドリーはこのキーパーがゴールマウスにいるとき、決して安心できない。

10月のブラガ戦では2-0とリードしていたマドリーが危うく失点するところだった。インターナショナル・ブレーク直前のウォームアップ、バレンシア戦で負傷し、復帰後はルニンと1番を争うことになるかもしれない。

バスケスはスペクタクルな選手だとは言い難いが、最近は素晴らしい活躍を見せている。元はウイングだったが、今や、試合の最終盤に理想的な守備の選手として交代出場し、ゲームを締めている。バスケスはチャンピオンズリーグで1試合に先発出場しているが、それ以外はベンチから信頼できるオプションとなっている。クリーンで、上品で、プロフェッショナル。

昨シーズン、メンディがフォームとフィットネスに苦しみ、ガルシアが獲得された後、このフランス人左SBの先発としての時間は終わりを告げたように思われた。しかし、実際はそうではなかった。

メンディは復帰後、素晴らしいパフォーマンスを見せ、左サイドの守備の役割は再びメンディが担うことになった。

ベリンガムの負傷は、ブラヒムにとって大きな助けとなった。ブラガ戦での活躍に続き、バレンシア戦でも堅実なプレーを見せた。スタメンに定着することはないだろうが、大器が欠場した際には十分な活躍を見せている。

バロンドールを受賞したこともあるモドリッチがベンチに追いやられるのは確かに奇妙なことだが、それが今の彼の居場所なのだろう。クロアチア人にとって厳しい現実とは、彼がもはやこのマドリーの中盤にフィットしていないということだ。

彼はまだ出場機会を与えられる。大一番でインパクトを与えられないのは残念だが、かつてのように、必ず使われる存在ではない。

厄介な負傷で数週間欠場していたアラバは、復帰後も堅実なプレーを続けている。まだ不安定な部分があるのは否めないが、彼のポジションの多様性とボールに対する落ち着きは、ここ数年のロス・ブランコスの躍進に欠かせないものだった。

なんとも紛らわしいサッカー選手だ。ジョセウは技術的に優れているわけでも、エリートフィニッシャーでもないが、ハードワークし、確かな確率でネットを揺らすストライカーを非難するのは難しい。

ヴィニシウスが怪我から復帰し、ロドリゴが調子を取り戻し、ベリンガムが相変わらず信頼できる選手である以上、おそらく彼は先発ではないだろう。それでも、彼より安定したバックアッパーを求めるのは難しい。

ついにブラジル人選手から生命が吹き込まれた！ロドリゴはこれまで何度も、右サイドのフォワードとしてのプレーを好まないことを明らかにしてきた。しかし、ここ数年の彼の活躍は、右サイドでのプレーを欠かせないものにしている。

バレンシア戦では4ゴールに貢献し、ブラガ戦では得点を決め、シーズン開幕時よりもはるかに生き生きとしている。この調子でいけば、マドリーで侮れない存在になるだろう。

カマヴィンガは、ここ数カ月は安定しなかったが、今季はうまく溶け込んでいる。ボール奪取力に優れ、堅実なパスも出せる。創造性に欠けるため、深い位置でプレーするチームには不向きかもしれない。しかし、マドリーにはその欠点をカバーできる中堅選手がいる。

チュアメニは、マドリーの中盤を支える重要な歯車として、ボール奪取のエキスパートとしての地位を確立していた。負傷者が続出した際には、センターバックとして堅実なプレーを見せたことも、彼のケースを後押しした。

しかし、10月末のエル・クラシコで足の骨を折ってしまい、長期離脱を余儀なくされる。彼が欠場するのは間違いない。

今年はあまりプレーしないはずだったが、ミリとｎの負傷でリュディガーは出番を余儀なくされた。マドリーにとって幸いなことに、その実力はほとんど落ちていない。リュディガーは、チェルシー時代の終盤のようなトップディフェンダーに見える。

対人戦ではもう少し安定感があってもよさそうだが、ミリトンの穴を見事に埋めている。

バルベルデの今シーズンのスタートはやや期待外れだったが、その後は改善されている。このウルグアイ人MFは、その走力と単独でのカバーリング能力から、サイドで起用されるには十分な実力を持っている。ここ数週間は、ボール奪取のリズムをつかみ始め、チャンスメイク数ではラ・リーガのトップクラスにいる。

バルベルデは欧州最高の選手に戻りつつある。モドリッチでさえ、彼の前に入ることはできない。

カルバハルが今シーズンのマドリードのベストパフォーマーの一人になると予想した人はほとんどいなかっただろう。しかし、カルバハルは右サイドを縦横無尽に駆け回り、まるで若い頃のカルバハルのようだ。

マドリーで最も高い位置でプレーすることもあれば、より危険なチャンスを作り出すこともある。期待されるアシスト数はチーム2位である。彼の年齢では、ケガのリスクは常につきまとう。

世界のサッカー界でこれほど安定したパサーはいるだろうか？最近は守備面での弱点が目立つようになったとはいえ、クロースは依然としてボールを動かすことに長けている。しかし、マドリーはこのドイツ人が最高のパフォーマンスを発揮できるようなシステムを構築している。

周囲に負傷者が続出する中、1つや2つの懸念材料はあるかもしれないが、それまでは90分間ボールを回し続けることができる。

誰が彼を疑うというのか？筋肉の負傷でヴィニは1カ月を棒に振ったかもしれないが、これほど優れた選手が完全に調子を落とすことはない。2023年のシーズンには、彼は多忙を極めるという空恐ろしい期待を抱かせた。それでも、ベリンガムがゴールを量産すれば、そう頻繁にネットを揺らす必要はなくなるかもしれない。

これ以上言うことがあるだろうか？ベリンガムは、エンバペとモドリッチをひとつにしたような役割を担っている。現在、14試合に出場して13ゴール、3アシストを記録している。すでにジネディーヌ・ジダンとの比較も持ち上がっているが、その理由は簡単だ。

肩の負傷で数試合離脱しているが、長期的な問題ではないようだ。彼を止める方法を誰かが見つけるのを、私たちはまだ待っている。