新生レアル・マドリーの理想的布陣：ベリンガム、エンバペ、ヴィニシウスら10年欧州を支配する豪華メンバー

これは間違いない。クルトワは現在、間違いなく世界最高のGKであり、まだ数年の寿命が残っている。しかしマドリーは、バックアップのアンドリー・ルニンが移籍することが確実であるため、将来について考えておく必要があるだろう。

理想的な世界では、チーム内に後任がいる。アカデミーのGKは予想が難しいが、長期的な先発の可能性を秘めたバックアッパーは、他で見つけることができるかもしれない。ナントのアルヴァン・ラフォンはその条件に当てはまるだろう。

ダニ・カルバハルは今シーズン、老いの兆候を見せ、このポジションにおけるマドリーの将来にとっては良いと言えないものであった。カルバハルは来年で契約満了となり、ブランコは彼を引き留めるかどうかという難しい決断に迫られている。実際、彼が残ってくれれば、バックアッパーとして役に立つだろう。

しかし、右サイドバックはヨーロッパでは人材難であり、マドリーには潤沢な資金があるわけでもない。カルバハルは、おそらくシーズン初日のスタメンに入るだろう。しかし、ここにもオプションがある。

ヴィニシウス・トビアスはユースチームでの活躍が目覚ましく、リース・ジェイムズの噂は消えない。今のところ、カルバハルのポジションは確保されているが、シーズン終了までに別のレギュラーが誕生しても驚かないように。

ミリトンは苦戦を強いられる期間もあったが、シーズンを通してはワールドカップのメンバーにも名を連ねるほどの素晴らしい活躍を見せた。アンチェロッティは、彼を世界最高のセンターバックの一人と繰り返し称したが、それが続かない理由はないだろう。

しかし、将来的にはポジションを変える可能性もある。アンチェロッティが3人のベストディフェンダーを全員起用したいのであれば、彼は時折右サイドバックを務める可能性がある。また、カルバハルの負傷が続くようであれば、ミリトンはこのポジションの緊急代役となる可能性もある。いずれにせよ、彼はトップクラスのディフェンダーであり、チームシートに最初に名前が載るだろう。

ミリトンと並ぶCBのポジションは、ダヴィド・アラバとアントニオ・リュディガーが交替で任されている。しかし、年齢やパフォーマンスの低下により、マドリーはこのポジションにもう一人選手を求めているようだ。

マドリーがもう一人のセンターバックに多額の資金を費やすことはないだろうが、多くの可能性を秘めた若い選手を選ぶことはできるだろう。

この元ラージョの選手は、すでに左サイドを占め、今シーズンのカマヴィンガのような緊急オプションの代わりになる素晴らしい条件を示している。しかし、アンチェロッティが若いフランス人選手をそのポジションに起用し続ける可能性も否定できない。

もしメンディを高額で売却することができれば、アルフォンソ・デイヴィスのようなトップレベルの選手と契約を結ぶことができるだろう。

マドリーは、新しいピボットとしてチュアメニに期待している。1シーズン前、8000万ユーロという大きな移籍金が一人の選手のために費やされた。マドリーでの最初のシーズンでは輝くことができなかったが、マドリーでは中盤の守備的なタスクの持ち主になることが期待されている。

クロースとモドリッチ、特にクロアチア人がキャリアの最終段階にある今、カマヴィンガが中盤で自分のポジションを占めるときが来たと、取締役会は考えている。

いずれにせよ、カマヴィンガはどこにいてもマドリーのイレブンに入らなければならない。彼は今シーズン、マドリーのベストプレーヤーの一人であり、まだ改善の余地がある。

ベリンガムが果たせなかった期待というものはない。ドルトムントでは惜しくもブンデスリーガ優勝を逃したが、ベリンガムがプレーできていれば、最終節でチームが崩壊することはなかったと信じるに足る理由がある。

マドリーにとってベリンガムは、中盤の理想的な補強選手であり、ブランコスのどのポジションの選手とも一緒に活躍するはずである。マドリーの中盤の選手にはよくあることだが、成長期の痛みが1つや2つあるかもしれない。しかし、彼の周りの選手たちがいれば、調整期間は短くなるはずだ。

ロドリゴは昨年、マドリーで最も成長した選手と言っても過言ではないだろう。数字がそれを裏付けているのは確かだ。ロドリゴは全コンペティションで20以上のゴール関与数を記録し、2021-22シーズンから倍増させた。また、右サイドでのプレーがややぎこちなかったが、このポジションでリズムをつかみ始めた。もちろん、マドリーの流動的な攻撃にも助けられた。

シーズン終盤には、ロドリゴは正しい走りをし、正しいタイミングでボールを放つようになっていた。ロドリゴの適正ポジションが10番であることに変わりはないが、今のところ、彼は立派なウイングである。

これはいつかは必ず起こることだった。だが、エンバペのマドリーへの移籍が今夏に予定されていることは驚きだ。大方の予想では、今シーズンの前に、あるいは来シーズンの後にフリーで退団し、自分の最善の利益のために移籍のタイミングを計っているはずだった。しかし、彼自身は今すぐ退団を希望しており、そうすることでPSGから多額の見返りを得ることができる。

ここで、ポジションの適合性について、いくつかの合理的な疑問がある。エンバペは9番ではないし、9番と一緒にプレーすることに固執したためにPSGと対立しかけた。実際、彼はヴィニシウスが活躍するスペースと非常によく似た場所でプレーしている。しかし、ここはカルロ・アンチェロッティのチームであり、実際のポジションよりも雰囲気が重要であることがしばしば証明される。エンバペを気持ちよくプレーさせれば、彼は前線をリードしてくれるだろう。

エンバペの加入が確実視される中、事態は必ずしも容易ではない。エンバペは左サイドでプレーすることを望んでいるが、マドリーはすぐにヴィニシウスを別のサイドに変えるつもりはないだろう。特に、総入れ替えを正当化できるような攻撃的な選手と契約しないのであれば。

それに、なぜそうする必要があるのだろうか？ ヴィニシウスは昨年、エンバペよりも優れていた時期もあったし、今後も向上していくだろう。来年、マドリーがエンバペを満足させるために、より自然な9番を獲得する可能性があるからだ。それまでは、ヴィニシウスが左からゴールゲッターとなっていたが。それは負担を減らすことになるだろう。

これは、ほんの数か月前まで議論になっていた。アンチェロッティがブラジル代表の監督を務めるという噂は春に立ち、その後一度も消えることはなかった。ブラジルサッカー協会会長が、マドリーのボスにセレソンを率いてもらいたいと公言したことで、その噂は正しいものとなった。今のところ、アンチェロッティはそれを断り、来夏に切れるマドリーでの契約を全うすることを約束している。

そして、それは彼だけでなくクラブも望んでいる。アンチェロッティは2023-24シーズンを通して職を維持するのに十分な信用と品格がある。ただし、ベルナベウで成功の新時代を切り開くことができるチームの指揮を執る後任がすでに決まっていても驚かないように。