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ナポリでタイトル獲得のホイルンド、マンチェスター・ユナイテッドへ痛烈な皮肉
今夏にナポリへ渡ったホイルンドの契約には、2026年に完全移籍するオプションが含まれている。
7200万ポンドでマンチェスター・ユナイテッドへ移籍した同選手は、ナポリでの長期滞在を強く望んでいるようだ。
ホイルンドはMFスコット・マクトミネイ、FWマーカス・ラッシュフォード、FWアントニーらと同様、マンチェスターを去った後に新たな活路を見出した選手の一人だ。ナポリでは19試合で7得点3アシストを記録している。
ホイルンドはレッドデビルズでの95試合でわずか26得点に留まった。ユナイテッドが攻撃陣の強化とより信頼できるストライカーを求めた結果、彼はローン移籍を余儀なくされた。
ルベン・アモリム監督率いるチームは2025-26シーズンも不安定な戦いが続いているが、ホイルンドはイタリアでの献身的なプレーで多くの関係者を感嘆させた。その努力が実を結び、ボローニャを下したスーパーカップ決勝で優勝トロフィーを手にした。
サウジアラビア・リヤドのアルアワル・パークで行われた試合で、ナポリのダビド・ネレスが2得点を挙げた。ホイルンドと元ユナイテッドの同僚マクトミネイは中東でのこの一戦でフル出場し、優勝メダルを手にした。
主要タイトル獲得後、ホイルンドは満面の笑みで古巣マンチェスター・ユナイテッドへの皮肉をこらえきれなかった。熱狂的な祝賀の中、SNSに「これが最高の決断の証明だ」と投稿した。
ホイルンドは、レッドデビルズがRBライプツィヒからベンジャミン・シェシュコを獲得したことで、いわゆる「夢の劇場」を去った。
クラブはスロベニア代表選手に7400万ポンドを投じたが、彼はこれまで多くのフォワードが経験したのと同じような運命を辿っている。
プレミアリーグの強豪クラブでのデビューシーズンは負傷に悩まされ、14試合の出場でわずか2得点に留まっている。22歳の新たなフォワードには、はるかに大きな期待が寄せられていた。
ユナイテッドがホイルンドを放出する一方で、イングランドサッカー未体験の代役に巨額を投じた判断が正しかったのか疑問の声が上がっている。『ガーディアン紙』のユナイテッド担当記者ジェイミー・ジャクソン氏は『talkSPORT』に対し、この決断についてこう語った。
「現時点で彼(シェシュコ)は半シーズンしかプレーしていない。負傷していたことは承知している。 しかし繰り返すが、これはトップレベル、エリートサッカーの話だ。こうした選手は理由があって獲得される。彼はナンバーナイン(ストライカー)だ」
「現時点ではホイルンドの方が優れた選手に見える。圧倒的なスピードを持つ正真正銘のナンバーナインだ。一方シェシュコは少し迷っているように見える。ボールを持つたびに失うのではと心配になる。良い兆候ではない」
「誰もが選手が成長しスターになる姿を見たいものだ。どのチームであれ、応援する選手が試合を盛り上げる姿は素晴らしい。だが彼は全く試合を盛り上げていない。むしろ『ああ、今の彼は少し頼りないな』と思わせる」
「これは鶏が先か卵が先かという問題だ。自信をつけるにはもっと出場機会が必要だが、実際にプレーするたびに自信が削がれているように見える。特に良いパフォーマンスを発揮できず、それが負のスパイラルに陥っているからだ。だから全く感心していない」
Gettyユナイテッドにはホイルンドを再び戦力に組み込む選択肢はあるものの、本人はオールド・トラッフォードに戻ることにほとんど興味を示していないようだ。
ナポリへの完全移籍が成立すれば、このデンマーク人ストライカーに関してクラブは深刻な損失を被ることになる。移籍金は3800万ポンドと報じられており、2023年にアタランタとの取引で支払った金額のほぼ半額に相当する。
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