カタールW杯開幕戦の勝者と敗者…E・バレンシアが2ゴールも早期退場に

多くの人はモーガン・フリーマンが好きだ。彼は映画界の伝説だ。そんな彼が開会式に登場すると、スタジアム内は大きな歓声に包まれました。

フリーマンが参加するとは誰も知らなかったが、ベルベットのような声で、参加と団結を訴えるモノローグを披露した。

しかし、その声は、まるで録音されたものであるかのようだった。BTSのジョングクが口パクで参加するのは予想できたが、史上最高の俳優の一人であるフリーマンがそうなってしまうとは…。

プレミアリーグでは、エネル・バレンシアのベストは見られなかったと言うのが正しいだろう。イングランドでの3シーズン、ウェストハムとエヴァートン（レンタル）で、わずか11ゴールしか挙げることができなかった。

しかしここ数年、フェネルバフチェでほぼ2試合に1得点のペースで成績を残している彼にとって、ここでの活躍はスーパーリーグ・サポーターにとって驚きではないだろう。

バレンシアはカタールのセンターバックたちを苦しめ、彼を止めるにはファウルをするしかないと悟った。しかし、それはうまくいかなかった。バレンシアはスタジアムで最も冷静な男であり続け、落ち着きを見せてPKを獲得し、さらに見事なヘディングシュートを決めて2点目を挙げた。

カタールのワールドカップ初戦に必要なものはGKの素晴らしいパフォーマンスだった。

カタールが手にしたのは、アル・シーブの惨劇だった。大会デビューを前にして、とにかく緊張していたであろう選手たちの自信を打ち砕いたに違いない。

アル・シーブは自陣でボールをつなごうとして2度失敗し、3分で失点してしまったが、VARによるオフサイドの判定でゴールは認められなかった。

しかし、その10分後、バレンシアをあからさまに倒したのだから、もう言い訳はできない。そして、そのPKでも逆を突かれてしまった。

オランダとセネガルのストライカーは、カタールのNo.1にさらにプレッシャーをかけることを楽しみにしているに違いない。

グスタボ・アルファロは、完全に混乱したエクアドル代表チームを引き継いだ。実際、状況は非常に悪く、何人かの主要選手は、自国の代表として活動することに全く興味を失っていた。

しかし、アルファロは幻滅したベテラン選手たちに活力を与えただけでなく、U-20のメンバーを何人か連れてチームを若返らせたのである。結果は成功だった。

予選を突破するだけでも素晴らしいことだが、カタールを圧倒したことで、エクアドルはオランダやサディオ・マネのいないセネガルを抑える可能性があることも示唆した。そうなれば、アルファロはエクアドルでの活躍が世界的に評価されることになるだろう。

フェリックス・サンチェス監督は、この初戦はチームが前進するために極めて重要な試合であったと、事前に認めていた。そして、彼らはそれを失った。惨敗だ。いい兆候とは言えない。

まだ2試合残っているが、相手はダークホースのオランダとアフリカチャンピオンのセネガルだ。開幕戦を見た限りでは、カタールはどちらにも勝てる見込みはない。

カタールは、グループリーグで敗退する2番目のホスト国になることを運命づけられているように見えるし、もしかしたら1勝もできずに敗退する最初の国になるかもしれない。それは、この大会を開催するために懸命に戦った国にとって、悲惨な結果となるだろう。