年俸は一気に100倍？サウジ移籍の20歳DF「契約書を見て思わず笑っちゃったよ…」

PSVの育成組織出身で、2024年8月のデビューから公式戦24試合に出場していたダムズ。しかしトップチーム初出場から半年後の2025年1月、1000万ユーロとされる金額でアル・アハリへと移籍している。

PSVとの契約延長交渉が難航する中、ダムズは当初サウジアラビアへの移籍を拒否する考えを明かしていた。しかし、高額な年俸は断れなかった模様。オランダメディアの報道によると、アル・アハリ加入で年俸はおよそ100倍になったと伝えられている。

20歳DFは『HLN』で以下のように語っている。

「1月の終わりだった。PSVと契約延長に向けた本格的な話し合いを進めていたんだけど、一本の電話がすべてを変えたんだ」

「車の中でエージェントからのメッセージを開いたんだ。『マッテオ、今すぐ電話をくれ。本当に重要な話だ』とね。電話をかけると、アル・アハリの関心を聞かされた。最初はジョークかと思ったけど、本気だったんだ。最初は夏の移籍かと思っていたが、すぐにでも加入してほしいとのことだった。考える時間は1週間半しかなかったね」

「正直な気持ち？ 電話の後で決心は固まっていたよ。サウジアラビアで受け取る給与はもちろんだけど、アル・アハリが本当に僕を欲しがってくれたんだ。その熱意を感じられたし、それこそが重要だと思っていた。監督も全面的に支持してくれたしね」

「でも周りの反応、特に身近な人たちの反応は怖かった。偏見があるのは理解できる。『カネのためにキャリアを捨てた』とか、サウジアラビアのレベルとかにね。でも、フットボールをプレーするために来たのは僕だ。だから自分の割断に完全にコミットする必要があった」

また、契約書を見た時の反応を問われると「思わず笑っちゃったよ」とし、こう振り返っている。

「だって、20歳の選手にとって信じられないような高額だったからね。具体的な金額を話すつもりはないけど、みんなが聞きたがっているのは理解している。もし友だちがサウジアラビアに行くなら、僕だって気になっていたと思う」

「でも、ロッカールームで話題になることはまずないね。例えばリヤド・マフレズについて、チームメイト全員が彼の年収がずば抜けていることを知っている。でも、絶対に話題にはしないね」

なおダムズは、昨季アル・アハリで公式戦15試合に出場して1アシストを記録。AFCチャンピオンズリーグ・エリート優勝に貢献している。