新型Playstation 5(PS5)である「PlayStation 5 Pro(PS5 Pro)」が、11月7日(木)に発売された。
本記事では、従来のPS5とPS5Proの違いを比較してまとめている。
PlayStation新型Playstation 5(PS5)である「PlayStation 5 Pro(PS5 Pro)」が、11月7日(木)に発売された。
本記事では、従来のPS5とPS5Proの違いを比較してまとめている。
PS5は、ソニー・インタラクティブエンタテインメントが2020年11月12日に発売した最新の家庭用ゲーム機。他の家庭用ゲーム機と比較してグラフィックや処理性能の高さが特徴的であり、没入感に優れるゲーム体験を提供してきた。
2023年11月11日には、新モデルのPS5としてスリム版を発売。性能はそのままに、初期型から小型化を成功させた。これに伴い、2020年に発売された初期型PS5は販売終了し、スリム版PS5が現行機の通常型となっている。
そして、2024年11月7日に発売されたPS5 Proは、本体のビジュアルだけでなく、特にグラフィック性能が大幅にパワーアップ。家庭用ゲーム機としてはハイエンドの製品として販売されている。
PS5 Proは、税込11万9,980円で販売。従来のPS5はディスクドライブ搭載モデルとデジタル・エディション(ディスクドライブ非搭載)の2種類から選ぶことができたが、PS5 Proはディスクドライブ非搭載のモデルのみとなっている。
とはいえ、ディスクドライブは外付けのものを別売りしているため、必要に応じて購入することで、パッケージ版のPS5用ゲームソフトを遊ぶことが可能だ。
なお、従来のPS5(デジタル・エディション)は税込7万2,980円で販売。PS5 Proとの価格差は4万7,000円となっている。価格帯の影響か、PS5初期型の販売当時と違い、それほど入手困難にはなっていない。価格帯の影響もあってかPS5 Proは在庫切れが起きにくいモデルとなっているため、すぐに本体を手に入れたい方にとっても適している。
| モデル | 価格(税込) |
|---|---|
| PS5 Pro | 11万9,980円 |
| PS5(ディスクドライブ搭載) | 7万9,980円 |
| PS5(デジタル・エディション) | 7万2,980円 |
PS5 Proのスペックに関して、詳細なものは発表されていない。ただし、PS5 Proの特徴としては主にグラフィック面の向上が公式で挙げられている。中でも「ゲームブースト機能」は目玉の一つであり、PS4のゲームソフトであっても、強化された映像表現を楽しむことができる。
さらに、グラフィックを支えるGPU性能や光表現を幅広くするレイトレーシング機能も進化。それに加えてAIによる映像のアップスケーリング技術も導入されており、機械学習ベースの技術を活用することでより鮮明なビジュアルを実現しているとのことだ。
また、2025年2月28日に発売された「モンスターハンターワイルズ」はPS5とPS5 Proの両方に対応しているが、より高画質かつ快適に遊びたいのであればPS5 Proを選ぶことをおすすめする。一方のPS5でも問題なく遊ぶことができるが、PS5 Proであれば60fpsでの安定動作に加えてレイトレーシングによる光表現の緻密さをより楽しむことができる。
| PS5 Pro | PS5 | |
|---|---|---|
| CPU | 不明 | x86-64-AMD Ryzen“Zen 2” 8コア16スレッド 周波数:最大3.5GHzまで可変 |
| GPU | 不明 | AMD Radeon RDNA 2-based graphics engine レイトレーシング アクセラレーション 周波数:最大 2.23GHzまで可変(10.3 TFLOPS) |
| システムメモリ | 不明 | GDDR6 16GB バンド幅:448GB/s |
| SSD | 2TB | 1TB 読み込み速度:5.5GB/s Read Bandwidth(Raw) |
| ゲームディスク | 不明 | Ultra HD Blu-ray™ 各ディスク最大容量100GB |
| 映像出力 | 60fps~最大120fps 8K/60Hz、4K/120Hz対応 VRR対応 | 4K 120Hz TV 8K TV VRR対応 (specified by HDMI ver.2.1) |
| オーディオ | 不明 | “Tempest” 3Dオーディオ技術 |
| 入出力 | USB Type-C®端子(Super-Speed USB 10Gbps)×1 USB Type-C®端子(High-Speed USB)×1 | USB Type-C(SuperSpeed USB 10Gbps) USB Type-C(Hi-Speed USB) USB Type-A 端子(SuperSpeed USB 10Gbps)x2 |
| 通信 | Ethernet(10BASE-T、100BASE-TX、1000BASE-T) Wi-fi:IEEE 802.11 a/b/g/n/ac/ax/be | Ethernet(10BASE-T, 100BASE-TX, 1000BASE-T) Wi-fi:IEEE 802.11 a/b/g/n/ac/ax |
12月19日に発表されたプレゼンテーション映像では、“アドバンスドレイトレーシング”の“アドバンスド”が実際に何を意味するのか、FLOPSとTOPSの違い、そしてPS5 Proに搭載されたAI駆動のアップスケーリング技術“PlayStation®スペクトルスーパーレゾリューション”(PSSR)を実現するために開発した効率的な機械学習ハードウェアなどが明らかにされた。
(C)Getty images具体的な数値の発表はされていないが、GPUに関してPS5 Proは従来モデルよりもコンピュートユニット(CU)が67%増加。GPUメモリも28%の高速化が実現しており、ゲームプレイ時のレンダリング速度が最大で45%アップしている。
GPUは映像を処理する役割を担っており、CUの増加は並列して演算できる処理数の増加を意味している。また、GPUの高速化によって、高解像度の映像をよりスムーズに行うことが可能だ。
つまり、PS5 Proはより高解像度の映像を安定して流すことが可能となる。
公式サイト上の記載によれば、対応ゲームは60fps~最大120fpsでプレイ可能。4K対応テレビであれば、4K出力と60~120fpsの安定した動作の両立が可能だ。
SSDは従来モデルの1TBに対し、PS5 Proは倍増で2TB。従来モデルもSSDの外付けに対応しているが、PS5向けの外付けSSDが1TBで1~3万円ほどの価格帯で販売されていることを踏まえれば、PS5 Proを購入するかどうか判断するうえで重要な要素となり得そうだ。
また、PS5 Pro本体にカスタムI/Oを統合していることで、SSDからのデータ読み出しが非常に高速に。これまで不可能だったゲームデザインが実現できるようになった。
PS5 Proは、公式の映像を確認する限りは、現在のPS5(スリム版)と初期型の中間ほどのサイズとなっている。重量についても、中間ほどとなることが予想される。なお、以下はすべてディスクドライブ非搭載のデジタル・エディションでの比較となっている。
| 比較 | PS5 Pro | PS5(現行・スリム型) | PS5(初期型) |
|---|---|---|---|
| 外形寸法(幅×高さ×奥行) | 約388mm×89mm×216mm | 約390×92×260mm | 約358×80×216mm |
| 重さ | 約3.1kg | 約3.9kg | 約2.6kg |
公式の紹介では、PS5 Proの特徴はグラフィック面に大きく寄っている。このため、ゲーム体験において映像美を重視するユーザーにおすすめだ。最新のPS5 Pro対応ゲームソフトだけでなく、PS4用ソフトや従来のPS5用ソフトに関しても映像のクオリティおよび安定性が向上している。
(C)Getty imagesPS5 Proは2024年11月7日(木)に発売だが、Nintendo Switch(スイッチ)の後継機種に関するアナウンスも2025年3月末までに行われる予定となっている。スイッチ後継機についてはスイッチとの後方互換性を持つことが発表されるなど徐々に具体的な情報が出始めている。その他、各種報道や著名リーカーなどの発信を基に価格や性能を以下の記事で予想。PS5 Proと比較している。
(C)Getty imagesPS5 Proは2024年11月7日(木)に発売されたが、10月15日(火)にはXbox Series X|Sは新モデル2種「Xbox Series X 1TB デジタルエディション」「Xbox Series S 1TB ホワイトエディション」も発売された。下記の記事では、それぞれのハードの特徴をまとめている。
(C)Getty images