Getty/GOALいよいよ開幕！ 信じられないほど短い夏休みの後、金曜にプレミアリーグが再開される。リヴァプールはアンフィールドにボーンマスを迎える。昨シーズンのレッズは圧倒的な強さでタイトルを獲得したが、ライバルたちにとっての懸念は、アルネ・スロット監督がフェンウェイ・スポーツ・グループ（FSG）の資金力を背景に、フロリアン・ヴィルツやウーゴ・エキティケを含む数多くのトップ選手を獲得し、さらに強力なチームを編成したことである。
もちろん、ヴィクトル・ギェケレシュはアーセナルが長年求めてきた得点力のあるストライカーとして注目されており、チェルシーは新たに「世界チャンピオン」の称号を獲得した。マンチェスター・シティもチーム強化を継続しているため、タイトル争いはより接戦となることが予想される。
しかし、最大の問題は、誰がリヴァプールの記録的な21回目のイングランドのトップリーグ優勝を阻止できるかである。GOALのライターが優勝チームと上位4チームを予想しよう。
Getty Images Sportマーク・ドイル：リヴァプールは再びリーグ優勝を果たすだろうが、昨シーズンのような独走はしないだろう。アーセナルがついに得点力のあるストライカーを獲得したし、マンチェスター・シティは1月から資金投入を続けており、チェルシーはクラブワールドカップに優勝して、常軌を逸したスタンフォード・ブリッジの移籍市場戦略にも理があることを証明した。だから、タイトル争いは大いに接戦になるだろうが、リヴァプールはアーセナル、マンチェスター・C、チェルシーを（この順番で）僅差で上回り、首位でフィニッシュするに違いない。レッズは単に大金を投じただけでなく、素晴らしい補強を行った。選手のケガは当然ながら状況に影響を与えるだろうが――特にレッズが今シーズンのチャンピオンズリーグで勝ち続けた場合――、昨シーズンのスロット監督はひとりしか新加入選手がいなかったのにタイトルを獲得した。今シーズン、大幅に強化された戦力を自由に出来るとなれば、複数のタイトルを獲得する可能性もある。我々は、アンフィールドに持続可能な成功をもたらす新たな時代の幕開けを目撃しているのかもしれない。
AFPジェームズ・ウェストウッド：リヴァプールは昨シーズン、プレミアリーグで断トツの首位だった。3億ポンド（約600億円）を投じて移籍市場で豪快な補強を行った今、その地位は揺るぎないものとなるだろう（アレクサンデル・イサクの移籍が夏に決まらなかったとしても）。一方、アーセナルは、待望の正統派の背番号9、ヴィクトル・ギェケレシュを獲得して4年連続の2位は間違いないし、チェルシーは攻撃力を大幅に強化してトップ3に返り咲くだろう。一方、マンチェスター・シティは、ペップ・グアルディオラ監督が初めての本格的なチーム再建に苦戦し続け、4位に落ちると予想する。
Getty Images Sportアミー・ルシュカイ：リヴァプールが今シーズンもプレミアリーグ優勝の最有力候補だ。レッズは昨シーズン素晴らしい成績を残した上に、移籍市場でも良い仕事をしていると思う。2年目を迎えたアルネ・スロット監督のチームはさらに強くなるだろう。マンチェスター・シティとアーセナルも強力な補強を済ませ、タイトル争いは接戦となってリヴァプールを追い詰めるだろうが、昨シーズンのチャンピオンには本当に感銘を受けたし、彼らを倒すには特別な何かが必要になるだろう。就任1年目のエンツォ・マレスカ監督がチームを奮起させ、クラブワールドカップの優勝でポテンシャルを示したチェルシーがトップ4入りを果たすと予想する。
Getty Images Sportショーン・ウォルシュ：リヴァプールの大規模な投資が裏目に出て、チーム編成のペースが乱れることも予想できなくはないが、現時点で、その可能性に賭けようとは思わない。むしろ、彼らがリーグ連覇を成し遂げ、そうした可能性を覆す方を予想する。トップ4入りする残りのチームは、今の段階でほぼ決まっているように感じているが、クラブワールドカップの余波がチェルシーとマンチェスター・シティをチャンピオンズリーグ出場権争いに引きずりこむ可能性もある。
Getty Images Sportトム・マストン：リヴァプールは決して完璧なチームではないが、現在のプレミアリーグでは最も完璧に近いチームだ。アレクサンデル・イサクの獲得が成功するかどうかに関わらず、アルネ・スロット監督が今夏、チームに数多くの才能ある選手たちを加入させたことを考えると、リヴァプールが王座を守れないと予想することは難しい。アーセナルは昨シーズンよりもはるかに良い戦いを展開できるはずで、新加入の選手たちが違いを生みだすことは間違いないが、ガナーズが「自分たちは不運だ」というメンタリティを振り払い、シーズンを通して圧倒的な存在になることができるかどうか、まだ懸念がある。マンチェスター・シティの夏の補強には疑問が残るが、ロドリの復帰で少なくともタイトル争いではより脅威になるだろう。一方、チェルシーはリーグで3番目に強力なチームと言えるかもしれないが、チャンピオンズリーグの試合が与える影響や、クラブワールドカップを勝ち進んだことで休養が不十分であることを考えると、シーズン中ずっとフルパワーを発揮するのは難しい可能性があり、最終的に4位で終わるだろう。
Getty Images Sportジョー・ストレンジ：トレント・アレクサンダー・アーノルドはレアル・マドリーに行ってしまったが、リヴァプールは夏の移籍市場で素晴らしい成果をあげ、プレミアリーグ連覇に向けほぼ完璧な体制を整えた。マンチェスター・シティ、アーセナル、チェルシーはいずれも大幅に戦力を強化したが、フロリアン・ヴィルツやミロシュ・ケルケズといった選手たちが先発にさらなる質の高さを加えることで、アルネ・スロット監督のチームがさらにギアを上げることは間違いない。ペップ・グアルディオラ監督の新しいマンチェスター・Cはチーム力が改善され、アーセナルは本物の背番号9を獲得してよりエンターテイメント性の高いサッカーを展開し、チェルシーのコール・パーマーたちはいくつかのサプライズを見せてくれるかもしれない。最終的には、こうしたチームがチャンピオンズリーグ出場権を獲得する結果になると予想する。
Getty Images Sportスティーブン・ダーウィン：リヴァプールはタイトルを獲得したチームをさらに強化したし、移籍市場が閉まる前にアレクサンデル・イサクを攻撃のトップに迎える可能性もあるというのは、プレミアリーグの他のチームにとっては率直に言って恐ろしい状況である。唯一の懸念は守備で、フィルジル・ファン・ダイクが負傷した場合、大きな打撃となるだろう。しかし、現状では、2025-26シーズンにリヴァプールを王座から追い落とすことを目指しているチームよりも、依然としてリヴァプールは一段上のクラスにあると感じられる。トップ4の争いは誰にとっても予想が難しく、これまで以上に競争が激化するだろう。しかし、チェルシーを取り巻く過剰な期待には乗らない方がいい。彼らは最もリスクの高いチームであり、マンチェスター・ユナイテッドがそれを利用して上に行く可能性がある。
Getty Images Sportクリスチャン・デイヴィス：リヴァプールは王座を守るために移籍市場で全力を尽くしたかもしれないが、私は、アーセナルが21年ぶりのリーグ優勝のために必要な調整を行ったと思っている。その点では、ヴィクトル・ギェケレシュが明らかに鍵となるだろう。今シーズンは歴史に残るタイトル争いになるかもしれず、私は、リヴァプールがアーセナルに次いで僅差の2位になると思っている。チェルシーは、ペップ・グアルディオラ監督が率いる新しいマンチェスター・シティよりも安定した戦いを展開し、3位に入るというサプライズを見せてくれるかもしれない。マンチェスター・シティには、まだ幾分か懸念材料が残っており、すぐに改善する兆しは見えない。
Getty Images Sportリチャード・マーティン：リヴァプールは昨年、新たには誰とも契約せずにタイトルを獲得したが、今年は移籍市場でライバルたちを圧倒し、チームのあらゆるポジションを強化した。さらに、マンチェスター・シティに先んじてフロリアン・ヴィルツを獲得し、すでに強力となったチームにアレクサンデル・イサクも加わる可能性もあることを考えると、アルネ・スロット監督のリヴァプールが王座を維持できないとは考えにくい。チェルシーはクラブワールドカップ優勝の勢いを維持して2位、アーセナルは良い補強を行ったとは言え、頑強な相手を打ち破る創造性に欠けるため3位、マンチェスター・シティは忙しい夏を過ごしたものの、ここ数年ほどの強さは見られず、4位に終わるだろう。