来季のチャンピオンズリーグ(CL)出場権枠は最低でも「5」に確定しているプレミアリーグ。そしてその出場権枠を巡る争いは、かつてないほどに激化している。
残り3節となった2024-25シーズン、優勝したリヴァプールに続き、欧州最高峰の舞台へのチケットを手にするのはどのクラブになるのだろうか? 現在の状況や残り3試合の対戦相手を振り返っていく。
※5月8日時点
(C)Goal来季のチャンピオンズリーグ(CL)出場権枠は最低でも「5」に確定しているプレミアリーグ。そしてその出場権枠を巡る争いは、かつてないほどに激化している。
残り3節となった2024-25シーズン、優勝したリヴァプールに続き、欧州最高峰の舞台へのチケットを手にするのはどのクラブになるのだろうか? 現在の状況や残り3試合の対戦相手を振り返っていく。
※5月8日時点
(C)Getty images2位(勝ち点67/得失点差+33)
直近2シーズンは首位で過ごすことが多かったものの、いずれもマンチェスター・シティの逆転優勝を許したアーセナル。そのライバルが苦しんだ今季は大きなチャンスであったものの、ケガ人続出も響き、リヴァプールの独走を許す結果に。2003-04シーズン以来の悲願はまたもお預けとなっている。
それでも2位の座は安泰かと思われたが、直近5試合でわずか1勝(3分け1敗)と大失速。2位以下との差が縮まっている。さらに続く2試合は、優勝したリヴァプール、そしてCL出場権を争うライバル、ニューカッスルだ。連敗すれば一気に順位を落とす可能性が高い。いち早くCL敗退のショックから立ち直りが必要だ。
■残り3試合の対戦相手
5/11:vsリヴァプール(A)
5/18:vsニューカッスル(H)
5/25:vsサウサンプトン(A)
(C)Getty images3位(勝ち点64/得失点差+24)
4連覇中の王者として挑んだ今シーズン、11月からはグアルディオラ体制における最悪の時期を過ごし、優勝争いにすら絡めなかったマンチェスター・C。ロドリの長期離脱や主力組のパフォーマンス低下など原因は様々だが、ある意味で世代交代のキッカケと捉えて充電のシーズンとし、来季の復活を目指したい。
その意味で、CL出場権の獲得は至上命題だ。一時期の不振からは立て直しつつあり、直近は4連勝を達成。気づけば3位まで順位を上げてきた。第37節のボーンマス戦が鬼門となりそうだが、着実にポイントを重ねていきたいところだ。
■残り3試合の対戦相手
5/10:vsサウサンプトン(A)
5/20:vsボーンマス(H)
5/25:vsフラム(A)
(C)Getty images4位(勝ち点63/得失点差+21)
21年ぶりにCLへと戻ってきた昨季は、過密日程にも苦しんで7位に終わったニューカッスル。今季も前半戦は安定せず、2月の4試合も1勝3敗と難しい戦いが続いていたが、第28節から5連勝で一気に順位を上げてきた。リーグカップを制して70年ぶりに国内タイトルを手にしたことがクラブ全体に好影響をもたらしており、現在最も勢いあるクラブの1つだろう。
しかし、残り3試合は苦戦必須。チェルシー、アーセナルとライバルとの直接対決が続き、最終節はデイビッド・モイーズ監督の復帰で息を吹き返すエヴァートンだ。この3試合で最低でも1勝を挙げられなければ、来季もCL出場はお預けとなりそうだ。
■残り3試合の対戦相手
5/11:vsチェルシー(H)
5/20:vsアーセナル(A)
5/25:vsエヴァートン(H)
(C)Getty images5位(勝ち点63/得失点差+21)
才能溢れるスカッドをエンツォ・マレスカ監督がうまくコントロールしながら、着実に成長してきたチェルシー。昨年末から2月半ばまで、なかなか結果が出ない時期があったものの、前節は王者リヴァプールに快勝するなど、現在3連勝中だ。
そんなチェルシーも、残り3試合はまったく油断できない。次節は直接のライバルであるニューカッスルとのアウェイゲーム、第37節はマンチェスター・ユナイテッド、そして最終節は敵地でノッティンガム・フォレストと対戦する。トップ5争いの中で最も厳しい日程かもしれない。しかし逆に考えれば、ニューカッスルとフォレスト戦で引き分け以上の結果を掴めば、自分たちの力でCL出場権を掴めるはずだ。まずは次節ニューカッスル戦、敵地で結果を残したい。
■残り3試合の対戦相手
5/11:vsニューカッスル(A)
5/20:vsマンチェスター・ユナイテッド(H)
5/25:vsノッティンガム・フォレスト(A)
(C)Getty images6位(勝ち点61/得失点差+12)
おそらく、今季のプレミアリーグ最大のサプライズだ。昨季は17位でなんとか残留にこじつけたフォレストが大躍進。リヴァプール(第4節:1-0)やマンチェスター・シティ(第28節:1-0)にも土をつけるなど上位キラーっぷりも発揮し、残り3試合でCL出場権が手に届きそうなところまできている。1978-79~1979-80と2シーズン連続でチャンピオンズカップ(現CL)を制した古豪の復活は間近だ。
しかし、直近5試合はわずか1勝(1分け3敗)と急失速。このままではCL出場権には届かない。それでも、残りの日程はライバルチームと比べて有利な状況にある。ヌーノ監督の下で徹底して磨き上げてきた堅守速攻スタイルで、悲願を達成できるだろうか。
■残り3試合の対戦相手
5/11:vsレスター(H)
5/18:vsウェストハム(A)
5/25:vsチェルシー(H)
(C)Getty images7位(勝ち点60/得失点差+6)
ウナイ・エメリ監督の下で大躍進、今季は41年ぶりに戻ってきたCLの舞台でも準々決勝進出と目覚ましい進歩を遂げたアストン・ヴィラ。そのCLとの併走に苦しんだ時期もあったものの、1月の積極補強も功を奏して第28節からは5連勝を達成。第34節でマンチェスター・Cとの直接対決を落とした(1-2)のは痛かったが、現状5位まで3ポイント差と十分に逆転は可能な状況だ。
そんなアストン・ヴィラの残り3試合の相手は、ボーンマス、トッテナム、マンチェスター・U。特に最後2試合で対戦するチームはヨーロッパリーグ決勝が残っている可能性が非常に高い。そうした日程的なアドバンテージも活かしたい。最低でも2勝が必要となりそうだが、彼らが見せてきた地力を見れば十分に可能だろう。自分たちはしっかりと結果を残し、ライバルの動向を見守りたい。
■残り3試合の対戦相手
5/10:vsボーンマス(A)
5/16:vsトッテナム(H)
5/25:vsマンチェスター・U(A)