AFP2024年10月、勝訴を勝ち取ったポグバは「悪夢が終わった」と安堵の声を漏らした。意図的な規約違反を否定し続けてきた彼は、この苦痛に満ちた期間を乗り越え、再び前を向く決意を表明した。
当時の声明でポグバはこう述べている。「ついに悪夢が終わり、再び夢を追える日が来た。医師が処方した栄養補助食品を摂取した際、アンチドーピング規則を意図的に破ったことは一度もない。それはパフォーマンスを向上させるためのものではなかった。僕は誠実にプレーしており、厳格責任については受け入れざるを得ないが、僕の主張に耳を傾けてくれた判事たちには感謝したい。積み上げてきたキャリアがすべて停止させられた、極めて苦しい時期だった」
現在32歳のポグバは、2025年1月からトレーニングへの復帰が許可された。ユヴェントスとの契約解除を経て、今夏、フランス・リーグアンのモナコが彼の獲得を発表。新天地で3試合に出場し、徐々に輝きを取り戻しつつある。
ドバイで開催された「グローブ・サッカー・アワード2025」の授賞式。スピーチの冒頭、彼は自身の兄による恐喝事件を含む、公私にわたる試練を支えてくれた家族へ感謝を告げた。『Marca』を通じて次のように語った。
「決して簡単な道ではなかった。人生において非常に重要な局面を経験し、栄光の中にいない自分を、誰が本当に愛し、そばにいてくれるのかを思い知った。この賞は私と、僕を支え続けてくれた妻にとって大きな意味を持つ。僕たちは一緒に多くのことを乗り越えてきた。彼女は僕を大いに助けてくれたし、子供たちの笑顔だけが、僕を絶望から救ってくれた」
ポグバとC・ロナウドの縁は、約20年前のユナイテッド・アカデミー時代にまで遡る。2021-22シーズンには再びオールド・トラフォードで共闘した。
ポグバはかつて、C・ロナウドのプロ意識をこう称賛していた。「彼の規律は異次元だ。多くのプロ選手を見てきたが、毎日欠かさず、決して止まらずに努力を続ける人間、それがクリスティアーノだ」
そして今回、セレモニーに出席していたC・ロナウドを前に、ポグバは再び敬意を口にした。
「クリスティアーノ、あなたはここにいる。あなたはサッカー選手として、僕たち全員にインスピレーションを与えてくれた。次世代のために道を示してくれたことに、心から感謝したい」
Gettyポグバの次なる目標は、2026年にモナコでさらなる出場機会を得ることだ。その第一歩は、1月3日に行われるホームでのリヨン戦となる。
キャリア初期に見せた圧倒的なパフォーマンスを再び取り戻せるかは未知数だが、彼の視線の先にはフランス代表への復帰があるはずだ。2026年ワールドカップのメンバー入りは、現時点では「遠い夢」に映るかもしれない。
広告



