昨シーズンの最終節、エミレーツ・スタジアムでのエヴァートン戦は2-1で勝利した。しかし、ピッチ中央に佇むアーセナル主将の顔に笑みはなく、その顔にはプレミアリーグのタイトルを逃した苦痛が浮かんでいた。試合後のセレモニーでは最後の数分まで王者マンチェスター・シティを追い詰めた成果を誇ったが、20年ぶりのリーグ制覇を逃した強烈な失望は、誰の目にも明らかだった。
それから2カ月、ファンの間には未だ失望感が残っている。しかし、キャプテンに後悔はない。あの経験が新シーズンの優勝へ導く原動力になると、本気で信じている。
文=チャールズ・ワッツ
以下に続く