Getty/GOALキックオフ前に勝者を予想するのはほぼ不可能だが、一つ確かなのは、この大会こそが若手選手が瞬く間に無名の才能から誰もが知る名選手へと躍進できる舞台だということだ。前シーズンはラミン・ヤマルとデジレ・ドゥエがチャンピオンズリーグを沸かせ、イーサン・ヌワネリ、マイルズ・ルイス＝スケリー、アユブ・ブアディらも欧州での活躍で絶賛を浴びた。
さて、火曜日に第1節が開幕する中、次に我々の目の前でチャンピオンズリーグのアイコンとなる若手は誰か？我々は『NXGN』の視点で 、2006年以降生まれの10人のティーンエイジャーを厳選。今後数週間で彼らの大会デビューを待ちきれない選手たちを紹介しよう。
Getty Images Sportプレミアリーグのファンは、ルーカス・ベリヴァルの成熟したプレーぶりから気づかないかもしれないが、このトッテナムMFは今年2月に19歳になったばかりであり、イングランド1部リーグで活躍する若手選手の中でも最も期待される存在の一人だ。ベリヴァルは土曜日のウェストハム戦でプレミアリーグ初得点を挙げたが、昨シーズン序盤にスパーズのレギュラーに定着して以来、このスウェーデン代表選手のオールラウンドなプレーが際立っている。
トーマス・フランク監督の指導の下、ベリヴァルのプレーはさらなる高みへ到達するだろう。今シーズン、彼は最も華やかな舞台で、2024年初頭にユールゴーデンから獲得を逃したバルセロナがなぜあれほど悔しがったのかを、まさに証明する機会を得るのだ。
Getty Imagesチャンピオンズリーグが2025-26シーズンに北極圏に上陸する。ボデ/グリムトの奇跡の物語に新たな章が刻まれようとしている。前シーズンにヨーロッパリーグ準決勝進出を果たしたノルウェーのクラブは、初めて欧州の頂点を目指す舞台に立つ。そしてその戦力には、さらなる飛躍を予感させる地元育ちの10代選手が名を連ねている。
ミッケル・ブロ・ハンセンは1月まで17歳にならないが、ボドのトップチームでは8試合で7得点を記録。ノルウェーカップでは2度のハットトリックを達成している。金曜日の試合ではPKでゴールを決め、クラブ史上最年少のリーグ得点者となった。ここ数か月、バルセロナやトッテナムなど複数のクラブがこのストライカーに関心を示している理由が明らかだ。
Getty Images Sport現在最も期待されるイングランドの若手選手、マックス・ダウマンの待望のアーセナルデビューはついに8月に実現した。リーズ・ユナイテッド戦での5-0勝利において、彼がプレミアリーグのディフェンダーを翻弄した様子は、アーセナルが真に有望な才能を手にしたことを改めて印象づけた。
中央MFでもサイドでもプレー可能なこの15歳は、年内に欧州カップ戦デビューを果たせば史上最年少出場選手となる。その恐れを知らないプレースタイルを考えれば、今シーズン中に同大会で初得点を挙げることも決して驚きではないだろう。
Getty Images Sportブンデスリーガのライバルクラブや他リーグから即戦力を次々と獲得する傾向にあるバイエルン・ミュンヘンでは、自クラブ育成の若手選手がアリアンツ・アレーナでトップチーム入りを果たすのは容易ではない。しかしレナト・カールは、ヴァンサン・コンパニの信頼を得て、この流れに逆らおうとしている。
中央でもサイドでもプレー可能なこの17歳の攻撃的選手は、クラブワールドカップでトップチームデビューを果たし、注目を集めたプレシーズンを経て、ブンデスリーガ王者でベンチからの出場機会を得始めている。現在ドイツ国内で最高の才能と評されるカールは、今後数週間から数か月のうちに欧州の舞台でプレーする機会を勝ち取るだろう。
Getty Images Sportレアル・マドリーは南米の10代の選手に多額の投資を行う場合、その投資が失敗に終わることはほとんどなく、今夏のフランコ・マスタントゥオーノの獲得は、ロス・ブランコスにとって大成功となるだろうという予感がすでにある。マドリーは、アルゼンチンではリオネル・メッシに例えられるアタッカーを獲得するために、バルセロナやパリ・サンジェルマンを打ち負かした。彼は、シャビ・アロンソ監督率いるチームでのリーガでの活躍で、すでに多くの人々に強い印象を与えている。
今年初め、アルゼンチン代表史上最年少の選手となったこの18歳の選手は、サンティアゴ・ベルナベウで4,500万ユーロという高額の移籍金に見合う活躍を期待されている。マドリーのスター選手たちがひしめくフォワード陣に溶け込み、マスタントゥオーノが新クラブで真の実力を発揮し始めるのも、そう遠くないはずだ。
Getty Images近年の苦戦にもかかわらず、アヤックスは自クラブ育成の若手選手だけでなく、他クラブから獲得した有望な若手選手にも機会を与え続けている。ジョシー・モキオは2024年にヘントからアムステルダムに加入した後者のカテゴリーに属するが、オランダの強豪クラブでレギュラーの座をつかむのに時間を要しなかった。
センターバック、左サイドバック、セントラルミッドフィルダーをこなす細身の17歳は、すでにトップチームで20試合以上に出場。今年初めにはベルギー代表に初招集された。かつてバルセロナの獲得候補だったモキオは、その後リヴァプール、チェルシー、マンチェスター・シティ、アーセナル、マンチェスター・ユナイテッドとの関連が報じられており、チャンピオンズリーグでの力強いプレーはさらなる獲得候補を増やすだけだろう。
Getty Imagesオリンピアコスは2024年UEFAユースリーグで予想外の優勝を果たし、この成功を糧に同チームのスター選手たちをトップチームへ昇格させる方針を打ち出している。10代のストライカー、ハラランボス・コストウラスはその後巣立ち、高額移籍金でブライトンへ加入。ミッドフィルダーのクリストス・ムザキティスも今後12か月以内に欧州5大リーグのいずれかへ移籍すると見込まれている。
この18歳のプレーメーカーはアーセナル、マンチェスター・ユナイテッド、ACミランなどから注目されており、オリンピアコスでの出場ほぼ40試合に加え、すでにギリシャ代表として5試合の出場経験を持つ。今、ムザキティスはアテネでチャンピオンズリーグに名を刻むべく挑む。
Getty Images Sport2024年夏、リヴァプールがチェルシーからリオ・エングモアを引き抜いた時、クラブは若き才能をマージーサイドに招いたことで大きな成果を収めたと確信していた。しかし、アルネ・スロット監督の下でこのウインガーがトップチームに順応する速さには、彼ら自身も少なからず驚いているに違いない。
前季FAカップでデビューを果たしたエングモアは、8月にプレミアリーグのニューカッスル戦でロスタイムに決勝点を叩き込み、リヴァプール史上最年少得点者としての名を記録簿に刻んだ。この得点はプレシーズンでの目立った活躍が実を結んだものであり、フェデリコ・キエーザがリヴァプールのチャンピオンズリーグ登録メンバーから外れたことで、17歳のエングモアが欧州中のファンに自らをアピールする機会はさらに増えるはずだ。
Getty Imagesカイラトの参戦は、今シーズンのチャンピオンズリーグで最も興味深いストーリーラインの一つだ。何と言っても、カザフスタン王者とのアウェー戦を引いたチームが直面する移動の大変さが理由である。多くのカイラト選手にとってこれがキャリアの頂点となるかもしれないが、チームの一員は将来さらに大きな活躍が期待されている。
ダスタン・サトパエフは、2025シーズンにわずか17歳（8月生まれ）ながら9得点7アシストを記録した活躍で、母国ではキリアン・エンバペやセルヒオ・アグエロに例えられている。さらにチャンピオンズリーグ予選では3得点を記録。チェルシーが来夏の移籍で合意済みであることから、今シーズンのCLでの活躍に特に注目が集まるだろう。
Getty Imagesエステヴァン・ウィリアンは、7月にチェルシーへ移籍する前にパルメイラスでコパ・リベルタドーレス12試合5得点を記録するなど、大陸レベルの競争をすでに経験済みだ。そしてブルーズでのこれまでの活躍ぶりは、今シーズンの欧州戦線でブレイクするスターとなる可能性を示唆している。
ブラジル代表で地位を確立した18歳のウインガーは、チェルシーのさらなる補強によりスタンフォード・ブリッジでの出場時間獲得に厳しい競争を強いられるが、その才能はエンツォ・マレスカ監督の下で遅かれ早かれレギュラーの座をつかむのに十分なものである。
