AC Milan 2007 Champions League finalGetty

ミラン、21世紀の最強ベストイレブン。カカにピルロにインザーギ…黄金期の最強メンツ続々

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    欧州ビッグクラブの21世紀のベストイレブンは? 『Goal』では、ビッグクラブの21世紀ベストイレブンを選定。2001年以降の出場試合数とクラブ貢献度、個人パフォーマンスをベースにユーザーアンケート結果を加味したうえで、期間最高の11人を選出した。第3回はミラン編だ。

    ■他のビッグクラブの21世紀ベスイレは?
    マンチェスター・U編
    レアル・マドリー編
    リヴァプール編
    バルセロナ編
    インテル編
    チェルシー編
    バイエルン編
    ドルトムント編
    アーセナル編
    ユヴェントス編
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  • Dida Milan 15022010Getty Images

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    ゴールキーパー:ジーダ
    在籍期間:2000年~2010年

    18年間にわたって所属したクリスティアン・アッビアーティも捨てがたいが、やはり与えたインパクトの大きさを考えれば、ジーダがベストGKに相応しいだろう。加入当初は言語の問題などもあり、一度コリンチャンスに戻されてしまうが、2002年の復帰直後からスタメンを奪取。驚異的な身体能力を武器に、抜群の反射神経でのショットストップ、そしてなんといってもPK戦の強さが彼の持ち味である。最強を誇った2000年代のミランにおける正守護神を務め、通算302試合に出場。クリーンシート数は「132」と、目覚ましい活躍を見せた。2002-03シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)決勝では、PK戦で3本のセーブを見せ、ビッグイヤー獲得の立役者となっている。
  • Cafu, MilanGetty

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    右サイドバック:カフー
    在籍期間:2003年~2008年

    ローマにスクデットをもたらした後、2003年にミランへ加入。無尽蔵のスタミナを誇り、右サイドを何度の駆け上がっては正確なクロスを送る彼は攻撃的なサイドバックの第1人者とも言えるだろう。ブラジル人らしく遊び心や笑顔を絶やすことはなく、ファンからも愛される存在だった。ミランではCLやセリエA制覇を経験、ブラジル代表としても2度ワールドカップを制している。未だ「史上最高の右SB」に推す声も多い。
  • Thiago Silva AC Milan Serie AGetty

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    センターバック:チアゴ・シウバ
    在籍期間:2009年~2012年

    1月に加入も半年間はEU圏外枠の問題でプレーできなかったが、2009-10シーズン開幕からレギュラーを務め、通算119試合に出場。的確なカバーリングや鋭い読み、ラインコントロールに空中戦などすべてのタスクをハイレベルでこなし、ビルドアップもお手の物。現代最高のCBとの呼び声も高い。ネスタとのコンビは鉄壁を誇り、2010-11シーズンにリーグ最初失点でセリエA制覇。同年に最優秀DF賞も獲得している。
  • Alessandro Nesta AC Milan 2004-05Getty

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    センターバック:アレッサンドロ・ネスタ
    在籍期間:2002年~2012年

    財政難に陥ったラツィオから、当時としては非常に高額となる3000万ユーロでミランへ加入。初年度でいきなりCL制覇に貢献すると、2006-07シーズンにも再びビッグイヤー獲得に貢献。ミラン史に名を残すイタリア人CBだ。華麗なボール奪取に的確なラインコントロールなど、優雅に最終ラインに君臨する姿は圧巻だった。度重なる負傷にも悩まされたが、ミランで326試合に出場。2度のCL制覇に2度のセリエA優勝、コッパ・イタリアも制している。イタリア代表としても長く活躍したが、優勝した2006年のワールドカップではケガによって無念の途中離脱となった。
  • mardini(C)Getty Images

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    左サイドバック:パオロ・マルディーニ
    在籍期間:1985年~2009年

    ミラン史上最高の選手と言っても差し支えないだろう。わずか16歳でトップチームデビューを飾ると、24年間すべてを“ロッソ・ネリ”に捧げた。セリエA出場数は「647試合」で史上最多。5度の欧州制覇や7度のリーグ優勝と、黄金期のすべてを知る人物である。対人戦の強さや果敢なオーバーラップ、戦術理解度の高さを武器に左サイドに君臨し続けたが、年を追うごとにCBとしてもプレー。偉大な父チェーザレから受け継いだキャプテンシーを発揮し、数々のタイトルをもたらしている。イタリア代表としても126キャップを数え、4度のワールドカップ出場。23試合すべてフル出場しているが、これは未だ破られていない大会記録である。
  • Andrea Pirlo AC Milan 2007getty Images

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    アンカー:アンドレア・ピルロ
    在籍期間:2001年~2011年

    現代の“レジスタ”像を作り上げた人物。宿敵インテルから加入直後は出場機会に恵まれなかったが、2002年に就任したカルロ・アンチェロッティ監督の下で才能が開花。中盤底で攻撃のタクトを振るい、精密機械のようにパスを散らし続けた。評価が高まるにつれて密着マークを受けることも増えたが、「こうすればいいんだろ?」とばかりにワンタッチで正確なパスを通す彼の姿は、現代選手にも多大な影響を与えている。ミランでは公式戦401試合に出場し、セリエAとCLをそれぞれ2度制覇。アンチェロッティ監督も自身が指導した中で最高の選手の1人に挙げている。イタリア代表としても2006年ワールドカップ制覇の立役者となった。
  • 2018-08-24-2008-milan-gennaro-gattuso-carlo-ancelotti

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    インサイドハーフ:ジェンナーロ・ガットゥーゾ
    在籍期間:1999年~2012年

    “闘犬”の愛称で親しまれたファイター。在籍13年間で数えた試合数は「467」。闘志全開のプレーでピッチを駆け回り、相手の攻撃の芽を摘み取り続けた。盟友ピルロとの相性は抜群であり、2度のCL制覇やセリエA優勝、そしてイタリア代表としてワールドカップ制覇を共に達成している。公私共に仲良しであり、以外にもピルロの方が“いじり役”。「食事の時はいつもどうやってからかうか考えていた」と自伝に綴っている。晩年は出場機会こそ減ったが、良き兄貴分としてロッカールームのリーダーに。2010-11シーズンのリーグ優勝を支えた。
  • Clarence Seedorf MilanGetty Images

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    インサイドハーフ:クラレンス・セードルフ
    在籍期間:2002年~2012年

    わずか16歳でアヤックスのトップチームデビューを果たした天才。史上唯一異なる3クラブ(アヤックス、レアル・マドリー、ミラン)でビッグイヤーを掲げた名選手である。技術はもちろん、驚異的なフィジカルに破壊力抜群のロングシュート、試合を読む力も兼ね備え、完璧に近いミッドフィルダーであった。アンチェロッティ体制を支えたピルロ、ガットゥーゾ、セードルフのトリオは当時世界最高だったと言える。12年間常に主力を務めた。なお2014年には、古巣からの誘いを受けて現役引退を決断し、指揮官としてミランへ復帰。本田圭佑らの指導も経験。しかし、わずか半年で解任された。
  • Kaka AC Milan 2007getty Images

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    トップ下:カカ
    在籍期間:2003年~2009年、2013年~2014年

    ミラニスタのアイドル。ブラジルから到着後、すぐさま驚異的なパフォーマンスを見せて一気にファンのお気に入りに。爆発的なスピード、鮮やかなタッチ、切れ味鋭いドリブル、抜群の視野を活かしたラストパス、冷静なシュートと数多くの武器を手に、サポーターを楽しませ続けた。2004-05シーズンは涙をのんだが、2006-07シーズンにリベンジを果たしてビッグイヤーを獲得。同年のバロンドールにも輝いた。ミランへの愛を示し続け、再三に渡るオファーを断っていたが、財政難に陥る状況も考慮して2009年にレアル・マドリー移籍を選択。惜しまれつつの退団となったが、2013年に復帰を果たしている。
  • Andriy Shevchenko of AC Milan Vs Inter -  Champions League Quarter Final 462005Getty

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    センターフォワード:アンドリュー・シェフチェンコ
    在籍期間:1999年~2006年、2008年~2009年

    ウクライナから大きな期待をもってやって来た男は、その期待に違わぬ活躍をミラノで見せ続けた。圧倒的なスピードと決定力を併せ持ち、加入後2シーズン連続でリーグ戦24ゴールをマーク。黄金期のミランのエースとして君臨し、2003年のCL制覇や2004年のセリエA優勝の立役者に。2004年にバロンドールも受賞している。ミランでの322試合で175回ネットを揺らし、ミラノダービーでは歴代最多14ゴールを奪っている。母国で英雄的な存在である彼は、引退後も様々な活動を行い、選挙出馬やプロゴルファー転身などを経て、2016年からはウクライナ代表のスタッフ入り。翌年には指揮官に就任した。
  • Filippo Inzaghi AC Milan 2007getty Images

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    センターフォワード:フィリッポ・インザーギ
    在籍期間:2001年~2012年

    飛び抜けたスピードやフィジカル、抜群の技術があったわけではない。だが、いつも最後にはネットを揺らしている。それも決勝点を……。そんな人知を超えたストライカーであった。名将アレックス・ファーガソンが「オフサイドラインで生まれた」と称せば、故ヨハン・クライフ氏は「まったくサッカーはしていない。ただ常に正しい場所にいるだけ」とその得点感覚を絶賛している。ミランで重ねた得点数は「126」。2006-07シーズンのCL決勝では、2ゴールを奪って優勝の立役者に。常にケガと戦い続けたキャリアであったが、その美しくも泥臭いプレーは、ミラニスタの心に永遠に刻み込まれている。
  • 2020_4_21_milanfom(C)Goal

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    ベストイレブン布陣(4-3-1-2)

    GK:ジーダ

    DF:カフー、T・シウバ、ネスタ、マルディーニ
    MF:ガットゥーゾ、ピルロ、セードルフ、カカ
    FW:インザーギ、シェフチェンコ

    ■他のビッグクラブの21世紀ベスイレは?
    マンチェスター・U編
    レアル・マドリー編
    リヴァプール編
    バルセロナ編
    インテル編
    チェルシー編
    バイエルン編
    ドルトムント編
    アーセナル編
    ユヴェントス編