West Ham United FC v Newcastle United FC - Premier LeagueGetty Images Sport

「僕のヒーロー」…壮絶な交通事故から生還のウェストハムFWアントニオ、命の救い手に直接感謝

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  • アントニオは昨年12月にフェラーリ運転中に事故
  • 生命の危機にさらされる重傷
  • 医療スタッフに感謝の意
  • 34歳のアントニオは昨年12月、エセックス州エッピング・フォレスト付近で悲惨な交通事故。乗車していたフェラーリにほぼ1時間閉じ込められた後、その残骸から救出されたが、足の骨折などがあり、すぐに手術が必要なほどだった。

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  • Michail Antonio car crashGetty

    当時のアントニオは推定価格26万ポンドとみられるグレー色のフェラーリを運転中だったが、道路から逸れて木に衝突。消防隊は残骸から救出し、病院にヘリコプターで搬送する必要があったが、嵐による強風のため、空路を使えず。代わりに、ジェームズ・モロニー医師と救命救急士のロブ・ムーン氏からなる航空救急チームは陸路から現場への急行を余儀なくされた。

  • 現在、回復に向かっているアントニオは時間を割いて航空救急基地を訪れ、事故以来初めてモロニー氏とムーン氏に対面すると、感謝の気持ちを口に。イギリス『BBC』の『Morning Live show』で「あなた方のおかげで、僕はここにいられる。だから、感謝したい」とし、「あなた方は僕のヒーロー」と語った。

    また、身体的な回復こそ順調な一方で、事故による精神的・感情的な影響の方がはるかに難しいとも述べると、「自分にあなた方の仕事は絶対にできない」とし、こう続けた。

    「自分が現場に行って、血や困っている人を見たら、パニックになったり、気を失ったりするだろう。間違いなく自分にはできないこと。大きな事故に巻き込まれると、肉体的にも精神的にも人生が変わってしまう。ある程度は対処できたけど、感情的には長い時間がかかりそうだ。精神的なトラウマが長く続くんだ」

    そして、6人の子供の父親でもあるアントニオは事故を経験した自分よりも家族の精神的なダメージの方が大きいかもしれないと話した。

    「おそらく、家族の方が事故をより強く経験したと思う。家族は僕が病院でどんな状態だったかを目にしないといけなかった。僕は自分の顔を切られたのも、翌日に手術を受けたのも覚えていない。家族はそれを経験した。彼らにはその記憶があるんだ」

  • 現場に到着後の医療チームはすぐに被害の大きさを認識。負傷者がプロのアスリートではないかとの疑いを抱くなかで、車内に「アントニオ」と書かれたウェストハムの背番号9番のシャツがあり、確信に至った。

    モロニー医師は「我々はどんなことがあっても、すべての人に同じ対応をする。だが、背中に自分の名前が書かれたシャツを着ている人はあまりいない」と振り返っている。

  • BRITAIN-ENTERTAINMENT-TRANSFORMERS ONEAFP

    なお、アントニオとウェストハムは今季限りで契約満了のため、依然として将来が注目どころに。クラブは契約延長に向けた話し合いを始めたと報じられている。