「サッカーはつまらなくなっている」ネイマール、ブラジルで物議の“ボールスタンド禁止”に嘆き

サンパウロ州選手権決勝でパルメイラスと対戦したコリンチャンス。そして、この試合で見せたオランダ代表FWメンフィス・デパイのプレーが物議を醸すことに。ボールの上に両足で立つ行為を見せると、相手チームが猛反発。現地では大きな話題となっていた。

そしてブラジルサッカー連盟（CBF）は、こうしたボールの上に立つ行為など「相手に敬意を欠いた行為」を取り締まる意向だと発表。「スポーツマンらしくない行為に対してはイエローカードを提示すべきだ」と勧告している。

一方で渦中のデパイは、サポーターを沸かせるような個々のプレーを抑制することに対して不満を表明している。

「こんな馬鹿げた発表よりも、試合を改善するルールのことに集中し、クラブやファン、選手たちに利益をもたらす部分にフォーカスしよう」

「僕は実際にブラジルに来て美しいフットボールをこの目で確かめようとした。しかし今、CBFはボールの上に立つことはイエローカードの対象になると発表した。この行為がそれほど重大だとは思えない。問題があるとは思えないよ」

「ブラジルのフットボールは成長中で、世界的な評価を受けるに値すると思っている。素晴らしい才能がたくさんあるしね。僕らがピッチ上で表現する喜びと情熱に、こんな境界線があってはいけないよ。僕はCBFの方向性に疑問をいだいている。この美しいフットボール大国の未来を決めるのは誰なんだ？」

このデパイの意見について、サントスに復帰したネイマールも同調。ブラジル代表歴代最多得点記録保持者は、『デニウソン・ショー』の投稿に対して「フットボールはますますつまらなくなっているね。愚痴や不満が多すぎるよ」と反応した。

なお、ネイマールやデパイはそれぞれヨーロッパでプレーしている期間中も度々試合中にトリックプレーを披露している。しかし、その度に批判を浴びることもあった。