「マクドナルドやピザを避けさせるために…」バロンドール受賞のデンベレはどこで変わった？元ドルトムント指揮官が語る

昨季の公式戦で49試合33ゴール15アシストと圧巻の数字を残し、クラブ史上初のチャンピオンズリーグ優勝を含む4冠達成に大きく貢献したウスマン・デンベレ。個人としてもリーグ・アン年間最優秀選手、得点王、チャンピオンズリーグ年間最優秀選手など数々の個人賞を獲得していた。

そして22日行われた授賞式で、2025年のバロンドールを受賞。キャリア初受賞を果たした。そんなデンベレについて、ドルトムント時代に指導したピーター・ボス氏がオランダ『De Telegraaf』で言及している。

「正直、予想していなかったよ。だが、彼は私がこれまで指導した中で最高の選手の一人だ。ボールを扱う技術は本当に驚異的だったよ。彼が左利きか右利きかも分からなかったね。あのドリブルも特別だったんだ」

「あの当時は、プライベートはまったく無計画な選手だった。遅刻も多かったよ。その後バルセロナへ移籍したが、そこでも常に遅刻していた。ドルトムントの責任というより、彼自身の問題だ」

「彼は非常に静かで優しい少年だったが、トップフットボーラーに必要な規律が欠けていた。（バルセロナでも）遅刻を繰り返していたため、チームメイトが彼を助けていたようだ。目覚まし時計を管理し、マクドナルドやピザを避けて適切な食事を摂らせるため、専属シェフを付けさせていたね」

さらにボス氏は、デンベレの変化はパリ・サンジェルマンでの経験によるものだと語っている。

「彼が全潜在能力を発揮したのは、パリ・サンジェルマンに移籍してからだ。インテルとのチャンピオンズリーグ決勝、彼のプレッシャーのかけ方見れば……彼がそういうプレーをすると思っていたから問われれば、私は『いや、それはない』と答えていただろう。だが、それをやってのけたんだ」

現在ハムストリングを負傷中のデンベレ。パリ・サンジェルマンは1日、チャンピオンズリーグ・リーグフェーズでバルセロナと対戦する。