ラッシュフォードが今最も止められないストライカーに。マンチェスター・Uの勝者と敗者

今、世界のサッカー界にこれほど止められない選手がいるだろうか？

確かにキリアン・エンバペは地球上で最高の選手だろうし、リオネル・メッシはこれまで見た中で最高の選手だが、どちらも今のラッシュフォードのような安定したレベルのパフォーマンスをしているわけではないのだ。

ラッシュフォードが日曜日に挙げた2ゴールの後、ワールドカップ以来16ゴールとなり、どこでプレーするよう求められても、彼はゴールに貢献し続けることを証明している。

ミッドウィークのバルセロナ戦と同様、この試合でも中央からスタートし、ブルーノ・フェルナンデスのスルーパスに完璧なタイミングで走り込み、先制点を挙げた。

しかし、後半には、左サイドにポジションを変え、再び、最後のディフェンダーをかわして、この日の2点目を決めた。

バルサとのリターンレグとカラバオカップ決勝を7日後に控え、最後の20分間は休養にあてた。しかし、今後の対戦相手は、今、休んでいようがいまいが、ラッシュフォードを恐れていることだろう。

ユナイテッドの選手を批判するのは酷だが、ヴェグホストはいつまでスタメンでいるのか、と問うのは公平な気がする。

ユナイテッドのシャツでのリーグ戦初ゴールを待ち望んでいる彼は、フォワードラインの周りの選手と比べると、明らかにボールを持ったときのクオリティーに欠けている。

彼は確かにチームのために懸命に働いている。他の日なら、その努力に見合ったゴールの1つや2つはあったかもしれない。しかし、これまでチャンスを得ても、それをものにすることができていない。

そして今、ラッシュフォードがセントラルストライカーとして活躍し、ジェイドン・サンチョが10番として大きなインパクトを与えるようになり、ヴェグホストが埋められる可能性のあるポジションは少なくなってきている。

最終的なスコアラインは、ユナイテッドにとって簡単な午後だったことを示唆しているが、もしゴールキーパーがいなければ、そうでなかったかもしれない。

デ・ヘアは0-0の場面で2度、素晴らしいセービングを披露し、スコアを保った。

まず、ハービー・バーンズが中盤のフレッジの緩いプレーに乗じてクリアし、デ・ヘアはバーンズのシュートを何とかゴールからかわし、見事な反射神経で阻んだ。

その直後には、ケレチ・イヘアナチョのヘディングシュートがゴール下隅に突き刺さったかに見えたが、何とかラインを越えて弾き飛ばした。

それからは、比較的静かな時間を過ごし、ピーター・シュマイケルと並ぶ、ユナイテッド史上最もクリーンシートを達成したゴールキーパーとなった。

これは、バルセロナが見たいものではなかった。

木曜日にカンプ・ノウで戦った後、多くの人がユナイテッドが不調の相手とこの試合で苦戦することを許したことだろう。

その代わりに、彼らは1時間後に3-0とし、ラッシュフォードとルーク・ショーを20分以上休ませ、今週木曜日に行われるヨーロッパリーグプレーオフのリターンレグに備えることができたのである。

ブラウグラナはこの赤い悪魔をヨーロッパから追い出すために、ある程度の力を発揮しなければならないだろう。

ラッシュフォードの挽回劇に注目が集まるが、サンチョがユナイテッドのトップチームに戻ってきたことも喜ばしいことである。

アレハンドロ・ガルナチョが左サイドで起用されたため、サンチョは先発から外れた。しかし、ハーフタイムにエリック・テン・ハーグ監督がフォワードラインを変更したため、サンチョが投入された。

サンチョは10番として中央に配置され、その投入によって試合の流れはユナイテッドにしっかりと傾いた。

サンチョは後半を通してプレーをコントロールし、周りの選手をよく見て、素晴らしいパフォーマンスを見せ、ユナイテッドの3点目をマークした。

アントニー不在の間、ブルーノ・フェルナンデスが右サイドで活躍しているようなので、ユナイテッドは今後数年間、サンチョが果たすべき最も自然な役割を偶然にも見つけたのかもしれない。