Sevilla FC v FC Barcelona - LaLiga EA SportsGetty Images Sport

激怒のバルサ指揮官フリックが戦術変更へと報道。ラッシュフォードが鍵か

  • 『ムンド・デポルティボ』によれば、チームの集中力とプレス不足に激怒したドイツ人監督は 代表戦期間中に細部に至るまで分析を重ねた。PSG戦でバルサはフランス王者による力と精度に圧倒され、セビージャ戦では単純に運動量負けした。彼の解決策はマーカス・ラッシュフォードをバルセロナのセンターフォワードとして起用し、再構築することだという。

    フリック監督は、ラッシュフォードが攻撃の先鋒となり、左にハフィーニャ、右にラミン・ヤマル、その直後にフェルミン・ロペスを配置する構想を抱いているとのこと。ただし、この3選手はいずれも負傷を抱えており、新システムの導入時期は彼らのコンディション次第となる。監督は既にバルセロナの次節をテストの場と見据えている。最初の機会は10月18日のモンジュイックでのジローナ戦、続く21日にはオリンピアコスとの重要なチャンピオンズリーグが控える。順調に進めば、真の試練は1週間後の10月26日、サンティアゴ・ベルナベウでのエル・クラシコだ。

  • 広告
  • FC Barcelona v Real Sociedad - LaLiga EA SportsGetty Images Sport

    フリック監督がラッシュフォードを9番として起用する構想は、かねてから温められてきたものだ。プレシーズン中、ラッシュフォードは大邱FCとの親善試合で5-0の大勝に貢献するゴールを決め、その動きと攻撃性でフリック監督に深い印象を与えた。この試合では、後半にロベルト・レヴァンドフスキと交代してトップを任された。このフォワードは期待を裏切らず、その活躍がフリック監督にシーズン真っ只中に再びこの試みを試みるきっかけを与えた。

    「彼は9番でも11番でもプレーできる」とフリック監督は語った。

    「フェランに関して慎重に対処する必要があったため、変更を行った。彼がそのポジションにどのように適応するかを見たいと思ったんだ」

    ラッシュフォードは、左サイドから切り込むプレーが自分の最高のプレーだと常々語っており、彼のキャリアのゴールの大半はまさにその方法で決められている。しかしフリック監督は異なる可能性を見出している。強力な走力でディフェンダーを押し込み、最終ラインを広げ、冷静に決める能力だ。バルセロナは最近プレスを怠った代償を大きく払っており、監督はラッシュフォードを最前線に置くことで、昨季に国内3冠を達成した猛烈なエネルギーを取り戻せると確信しているようだ。

  • この戦術の転換は、クラブのより大きなビジョンにも沿ったものだという。スポーツディレクターのデコは、今年37歳になり、2026年まで契約が残っているロベルト・レヴァンドフスキの後継として、バルセロナが大物ストライカーを獲得することはないと明言している。アーリング・ハーランドやセール・ギラシを獲得するとの噂もある中、デコの姿勢はフリックの新しいアプローチが一時的な対応ではなく、長期的な進化の一部であることを示唆している。

  • FBL-ESP-LIGA-BARCELONA-REAL SOCIEDADAFP

    今や全ての注目はラッシュフォードの適応力に集まっている。ジローナ戦とオリンピアコス戦で結果を出せば、サンティアゴ・ベルナベウでのレアル・マドリー戦では先発ストライカーとして起用される可能性もある。懐疑論者を黙らせ、バルセロナの新たなエースストライカーとしての地位を確立する絶好の機会だ。数カ月前に輝きを失っていた彼は、今やフリックがバルセロナを構築する中心人物になろうとしている。