鈴木彩艶も有力候補の1人？マンチェスター・ユナイテッド、オナナに代わる新守護神候補8選手

『インディペンデント』によると、ユナイテッドは夏の移籍市場でドルトムントのNo.1の獲得を狙っているという。チェルシーとの争奪戦が予想されているが、ユナイテッドのニーズの方がはるかに大きいはずだ。事実として、すでにスカウト陣は長い間彼をチェックしている。

鋭い反射神経に空中戦の強さ、ロングボールの正確さを強みとしており、今ではブンデスリーガ屈指の万能型GKと言ってもいい。昨季はチャンピオンズリーグ決勝進出に大きく貢献し、今季もチームが苦しむ中で印象的な活躍を続けている。

今の状況を考えれば、チェルシーとの争奪戦が本格化する前に獲得を決めてしまった方がいいだろう。その時間と資金を投じる価値は十分だ。

『テレグラフ』は昨年12月、アントワープGKをユナイテッドがリストアップしたと報じた。昨季終盤にようやくトップチームメンバー入りを果たしたばかりだが、すでに正守護神を務める22歳を定期的にチェックしているという。

ラマースは「巨大なポテンシャルを秘めた選手」として、ベルギー国内では長く待望されてきたGKティボー・クルトワの後継者になると大きな期待を集めている。そんな彼にはドルトムントを含む複数のブンデスリーガ勢が関心を寄せているが、本人はユナイテッドに特別な思いがあるようだ。

「（ユナイテッドの関心を）初めて聞いたとき、『すごい！世界的なチームが自分をチェックしてくれるなんて……特別だよ』と思ったんだ。ポジティブなことしかないよ。 世界最高のリーグだし、僕の身長やプレースタイルはイングランドにフィットすると思う。僕に合っている環境だと思うよ」

オナナとラマースを入れ替えるのは、年齢や経験の面を考慮すると賭けになるだろう。しかし、あの年齢で自分の能力に絶対的な自信を持っているのは貴重である。さらに1000万ユーロ程度で獲得可能と見られており、賢明な投資となる可能性は高い。

仮に若くしてプレミアリーグで実績あるGKを求めているのであれば、フェルブルッヘン以上の選手はいないはずだ。すでにブライトンとオランダ代表で正守護神を務め、EURO2024の活躍も印象的だった。得意のフィードに加え、重圧のかかる場面での冷静さや超反応は頼もしい限りである。

そして、彼ほどの才能を3000万ポンドで獲得できるチャンスは逃すべきではないだろう。『デイリー・スター』は夏の補強候補に必ず入ると伝えているが、その動向には注目すべきだ。

過去10年間にわたってアトレティコ・マドリーで圧倒的な活躍を見せてきた。常に他クラブへの移籍が噂されながらも、1億300万ユーロという契約解除金によって実現はしてこなかったが、最近の報道では本人が「キャリアにおける最後の挑戦」を求めているという。

スペインメディアによると、アトレティコは3000万ユーロ程度で手放す可能性がある模様。サウジアラビア勢も狙っているようだが、32歳という年齢でヨーロッパを離れるのはあまりに才能のムダ遣いである。GKとしてすべてのクオリティを備えており、ユナイテッドにとって大きな戦力になるかもしれない。なお、すでに1月に接触したことも報じられている。

おそらく、今季チャンピオンシップ（イングランド2部相当）で最も成長した選手だ。昨季は28試合61失点という悲惨なプレミアリーグデビューとなったものの、スコット・パーカー監督の元で目覚ましい成長を遂げた。34試合を終えた段階で失点はわずか「9」。この成績はもっと注目されるべきである。その中心は間違いなく、マンチェスター・シティのアカデミー出身である彼だ。

トラフォードは現在、ニューカッスルへの移籍が最有力とされている。しかし、ユナイテッドは彼らが提示する2000万ポンドを上乗せしてでも引き抜くことを検討すべきだ。将来的なイングランド代表正守護神を、安価でかつライバルから強奪できれば、これ以上の成果はない。

2023年に契約延長オファーをもらえずフリーで退団、1年間の無所属生活で引退も検討したことを告白していたが、彼のメンタルが再びトップレベルでの活躍を支えている。手を差し伸べたフィオレンティーナのNo.1として、セリエAトップ4フィニッシュを狙うチームを支え続けている。今季の活躍は、ヨーロッパ屈指のGKと言えるほどだ。

確かにユナイテッド時代の最後は基本的なミスも目立ったが、今季のプレーでそれは払拭されている。ユナイテッドへの復帰は起こりそうもないように見えるかもしれないが、『The Athletic』によると、本人は親しい友人に「エリック・テン・ハーグとジョン・マテューが去れば復帰を検討する」とも話している模様。アモリムの判断、そして本人が1年でフィオレンティーナに背を向けるかはわからないが、最も手頃でリスクの低い選択肢となる可能性もある。

2020年にユナイテッドのアカデミーを卒業したが、トップチームでの出場は一度もなく退団。そして2023年8月に加入したレヴァークーゼンで主にカップ戦を中心に活躍、初年度でDFBポカール制覇とヨーロッパリーグ決勝進出を経験している。シャビ・アロンソも『キッカー』誌のインタビューで「完璧なGK」と絶賛した。そして、今季もやはりカップ戦を舞台に大きな活躍を見で続けている。

『マンチェスター・イブニングニュース』によると、ユナイテッドは買戻条項を保有している模様。そして今夏の移籍市場で、それを発動させる可能性もあるという。本人も昨年8月、母国チェコメディアで「今後どうなるか見てみよう。もちろん（ユナイテッドは）今でも心の中にあるよ。あのクラブで多くの時間を過ごしたし、偉大なクラブだ。再びトップに返り咲いてくれることを願っているよ」と話していた。

1月の移籍期間中、『talkSPORT』は鈴木彩艶を4000万ポンドで狙っていると報じていた。確かに、この報道の信憑性は定かではない。しかし2023年にユナイテッドが獲得を狙っていたGKが、昨夏におよそ900万ポンドでパルマへと移籍し、そしてその4倍以上の金額でユナイテッドが再び狙っているというストーリーは、彼がパルマで残すインパクトの大きさを物語っている。

この日本代表GKは判断面に課題があるものの、並外れた運動能力と勇気、リーダーシップと正確なフィードは多くのファンを魅了している。残留争いを強いられているパルマの中で評価を上げる選手の1人であり、現状チームに不可欠な存在だ。そんな鈴木は、2023年にユナイテッドが優先したオナナをすでに上回っていると言えるかもしれない。それほどの影響力を発揮している。

おそらく、パルマ側は最低でももう1シーズンは鈴木をキープしたいはずだ。だが、彼らの財政状況は簡単ではない。そして、降格の可能性だってゼロではない。仮にユナイテッドから評価額に近いオファーを受け取ったならば、売却を決断する可能性は高いだろう。