Joao Felix Victor Osimhen GFXGetty/GOAL

マンチェスター・ユナイテッド1月の補強候補5選:ジョアン・フェリックスにオシムヘンも!

夏の移籍市場で2億2000万ポンド以上を投じたマンチェスター・ユナイテッド。アントニーやカゼミーロ、リサンドロ・マルティネスにクリスティアン・エリクセンと、エリック・テン・ハーグ監督の下へやってきた新加入選手は総じて期待以上のパフォーマンスを見せている。

徐々にテン・ハーグ監督の望むスタイルが形作られているとはいえ、チームの完成のためにはまだまだ補強が必要だろう。クリスティアーノ・ロナウドの退団の影響もある。いよいよスタートする1月の移籍市場でも、積極的に参加していく可能性は拭えない。

今回は、マンチェスター・ユナイテッドが冬の移籍市場で獲得する可能性のある候補者たちをピックアップする。

文=ジェームズ・ウェストウッド

  • Victor Osimhen Napoli.Getty Images.

    ヴィクター・オシムヘン|ナポリ

    今季のナポリは未だセリエA無敗で首位を快走し、チャンピオンズリーグでもリヴァプールを抑えて首位通過。最高の戦いを見せているチームの1つだ。そんなナポリをエースとして牽引するのが、オシムヘンである。

    このナイジェリア代表FWはケガに悩まされたにも関わらず、これまでの14試合で10ゴールをマーク。スピード、強さ、インテリジェンス、テクニックとすべての要素で世界トップレベルでもある。爆発的なスピードとファイナルサードでの決定力は、ゴールが不足する今のチームに欠けていたものであり、彼のフィジカルであればプレミアリーグへの適応も問題ない。

    23歳FWはナポリと2025年まで契約を結んでおり、評価額は1億ポンド(約160億円)以上と見られる。だがこの先も急成長を続けるのであれば、この金額はユナイテッドにとってはお買い得価格となるかもしれない。

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  • Dumfries-Inter-2022-23Getty

    デンゼル・ドゥンフリース|インテル

    カタール・ワールドカップにおいて、優勝したアルゼンチン代表を準々決勝で追い詰めたオランダ代表。そんなチームで輝いていたのがドゥンフリースである。アメリカ戦では1ゴール2アシストと全得点に絡み、守備もこなしながらその攻撃力を全面に発揮している。

    ユナイテッドは右サイドバックのポジションに厚みがなく、アーロン・ワン=ビサカのパフォーマンスは低下。現状ディオゴ・ダロトがレギュラーだが、ドゥンフリースは彼の上位互換とも言える。1月の移籍市場では4200万ポンド(約67億円)ほどで獲得が可能と伝えられているが、チェルシーなど競合は多数存在。迅速な動きが必要となる。

  • Goncalo-Ramos-Benfica-2022-23Getty

    ゴンサロ・ラモス|ベンフィカ

    クリスティアーノ・ロナウドはクラブへの批判をインタビューでぶちまけ、去っていった。そうして迎えたカタール・ワールドカップでは、フェルナンド・サントス前監督の決断によってスタメンから外れるなど、不本意な終りを迎えている。

    そんなC・ロナウドに取って代わったのが、21歳のゴンサロ・ラモスだった。ラウンド16のスイス戦でスタメンに抜擢されると、ハットトリックを達成するなど強烈なインパクトを残した。今季ベンフィカでも11試合で9ゴールと、その得点力とポテンシャルは目を見張る物がある。だからこそ、争奪戦は激化しているのだ。

    とはいえ、ベンフィカのルイ・コスタ会長は「買い取り条項を満たさない限り、売却しない」と強気な姿勢。その金額は1億3000万ポンド(約207億円)だ。だがそれでも、代表チームでもクラブチームでも、この21歳が偉大なスーパースターの後任になる可能性は捨てきれない。

  • Joao Felix Atletico Madrid 2022-23Getty Images

    ジョアン・フェリックス|アトレティコ・マドリー

    2019年に1億1300万ポンドでアトレティコに加わったが、その巨大なポテンシャルのすべてを発揮できていないのは事実。ヒル・マリン会長は「ボス(ディエゴ・シメオネ監督)との関係、プレー時間、彼のモチベーションを見ると、双方にとって良いオプションがあるのであれば、それを注視できる。残ってほしいとは思うが、それは選手の考えではないだろう」と1月の放出の可能性を認めている。さらに選手自身、カタール・ワールドカップのスイス戦後に「条件が整えばうまくいく」と発言したことで、マリンの主張を裏付けることとなった。

    そんなフェリックスをベンフィカ時代から注目していたのがユナイテッドだ。今季はアトレティコで18試合7ゴールにとどまり、出場時間も減少しているため、市場価値は獲得に動いた2019年以降で最も低い状態だ。スタメンを用意できる状態にあること、また代表チームの同僚ブルーノ・フェルナンデスやダロトが所属していることもプラスに働くかもしれない。

  • Diogo-Costa-Porto-2022-23Getty

    ディオゴ・コスタ|ポルト

    ダビド・デ・ヘアはテン・ハーグの下で復調しているとはいえ、もはやトップレベルのGKとは言えない状況だ。32歳の彼はペナルティーエリア内での影響力が低下し、ディフェンス陣のプレッシャーを軽減することはできない。それを考えれば、GKの補強は近いうちに必要になるだろう。

    このポルトガル代表守護神は、チャンピオンズリーグで3つのPKセーブを記録。リーグ戦でも13試合で6回のクリーンシートを達成するなど絶好調。ショットストップだけでなく、現代GKらしくビルドアップの貢献度も高い。マンチェスター・シティGKエデルソンと多くの共通点がある。まだ23歳と若く、ポテンシャルにも期待ができるため、この1月に何らかのアクションが行われる可能性はあるだろう。