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Man City transfer window GFXGetty/GOAL

マンチェスター・C:デ・ブライネの後継者探しに本職SB、グリーリッシュの放出…今夏マーケットにおけるプライオリティは?

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昨夏を静かに過ごしたマンチェスター・Cだが、今季はそのツケを払う格好となり、サヴィーニョの獲得とイルカイ・ギュンドアンの連れ戻しにとどめた結果、8年ぶりの無冠に。プレミアリーグ王者の称号を失っただけでなく、3位に終わり、勝ち点71はグアルディオラ監督の16年にもおよぶキャリアでワーストだった。また、チャンピオンズリーグではベスト16も敗退し、無冠は2016-17シーズン以来だ。

グアルディオラ監督は後にリーグ4連覇時の中心選手にこだわりすぎたと認め、ハルドゥーン・アル・ムバラク会長も「昨夏、必要な改革のいくつかにもっと積極的に取り組むべきだったが、我々はそうしなかった。それが結果的に今季の敗因に」との言葉を残す。

それによって、今年1月にオマル・マーモウシュら4選手の獲得に1億8000万ポンドも投じ、遅ればせながらの再建に着手。会長は「我々は明確なターゲットを定め、どのポジションに誰を置くか、そしてはっきりとした一番手、二番手のオプションを持つ。その仕事を明確かつ迅速に進めていく」と今後も動きを継続していくと誓った。

そんなマンチェスター・Cはクラブ・ワールドカップによる特例のウィンドーを含め、今夏に動けるのは2回。会長の発言にもあるように、すでに動き始めており、タイアニ・ラインデルスや、ラヤン・シェルキ、そして、ラヤン・アイト=ヌーリも今夏の優先ターゲットとして浮上している。

その傍らで、ケヴィン・デ・ブライネの後継者探しという困難な課題にも取り組み、高齢化が進むチームへの対処も必要に。GOALは来季のマンチェスター・Cがプレミアリーグ奪還を果たすために今夏の移籍マーケットで取り組むべきポイントをまとめた。

  • Wolverhampton Wanderers v Rayo Vallecano - Pre-Season FriendlyGetty Images Sport

    SB補強を優先

    グアルディオラ監督は2017年夏に1億3000万ポンドで3人のサイドバックを獲得するよう求めたが、現在も左右両方の補強が急務に。したがって、同じような発言をする理由が十分にある。

    8年前に加入した3人のうちの1人であるカイル・ウォーカーはシーズン前半に不振で、今年1月からミランにローン移籍。この夏は完全移籍で新天地を探すことだろうし、リコ・ルイスはウォーカーの長期代役と目されたが、中盤の選手という見方が強く、成長過程でもある。そのため、グアルディオラ監督は今季の多くでマテウス・ヌネスを急きょ右サイドバックで使ったりしており、本職を切望しているはずだ。

    左サイドバックに関してもナタン・アケが様々なケガでシーズンの大半を棒に振ったことで空席状態。ニコ・オライリーが試され、インパクトも残したが、ポジションを確保する上ではまだ経験が浅い。それに本来のポジションは中盤。その解決として、今季のウォルヴァーハンプトンで攻撃性能を発揮したラヤン・アイト=ヌーリがアンサーになりうるが、右においても補強が不可欠だろう。

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  • Manchester City FC v AFC Bournemouth - Premier LeagueGetty Images Sport

    長期見込める新1番を

    マンチェスター・CのGK2人は今季、精彩を欠き、新戦力が必要か。エデルソンは昨夏、サウジアラビアから魅力的なオファーを受けて移籍を望んだが、グアルディオラ監督に説得されて残留。4アシストという素晴らしい活躍をした一方で、特にチャンピオンズリーグでネットを揺らされるシーンが目立つなど、最悪の成績に終わった。

    シュテファン・オルテガにポジションを奪われる時期が何度かあったが、そんなドイツ人GKも前シーズンほどの信頼を掴めず。昨季は優勝を決定づけるシュートストップなどもあったが、今季はブレントフォード戦の終盤に不注意から同点ゴールを許し、グアルディオラ監督に叱責される姿が印象として強く残る。

    両GKとも今季が契約最終年とあって、マンチェスター・CにとってもGK人事で大きな決断を迫られるとき。ディオゴ・コスタは理想的な選択肢だが、高額な移籍金になる。ジョアン・ガルシアに関しては欧州で最も注目される若手GKの1人で、2500万ユーロのリリース条項で獲得できるが、他のトップクラブも目を光らせる。

  • FBL-EUR-C3-LYON-MAN UTDAFP

    デ・ブライネの後継者を探す

    デ・ブライネの偉大さ、マンチェスター・C史上最高の選手としての功績、そしてフリーでの移籍が認められた是非に関してはこれまでも議論がなされてきたが、後任となる選手においては少なくとも公の場でほとんど語られてきていない。2015年夏にヴォルフスブルクからやって来てマンチェスター・C史上最高の選手になったが、ここまでのところ、クラブはその後継者探しに躍起というわけでもない。

    そのなかで、フロリアン・ヴィルツがデ・ブライネの後継者として有力視されたが、結局は獲得を断念。移籍コストの高騰が理由で、次の一手としてモーガン・ギブス=ホワイトの名が浮かぶが、今のところではラヤン・シェルキの獲得に動いている模様だ。デ・ブライネは唯一無二の存在だが、そんな選手がいなくなった今、マンチェスター・Cはまた新たに決定的な選手を確保する必要がある。

  • Bernardo Silva Manchester City 2024-25Getty

    中盤を活性化

    苦しいシーズンのなかで、最も記憶に残る1つは3月のFAカップ準々決勝でボーンマスに勝利した後、ベルナルド・シウバがチームの高齢化を考える記者団に問いただしたシーン。選手は「名前を言ってみろ」と切り出し、「僕はまだもう30歳だ。(マテオ・)コバチッチもね。36歳の選手の話をしているわけじゃない。4カ月調子が悪かったら、いきなり年寄りとか、十分じゃないと? そう言うのはフットボールを理解していなかったり、プレー経験がない人間だ」と言い放った。

    そう自身の意見を強く発信したベルナルド・シウバだが、マンチェスター・Cの選手層は高齢化が進み、それもワインのようにいくわけでもない。今年1月に23歳以下の選手を3人獲得した際、クラブもそれを認めている。現チームにはジャック・グリーリッシュ、ギュンドアン、そして退団するデ・ブライネなど、30歳オーバーの選手が多く、その選手で占めたのが中盤だった。

    週2回のプレーはベテラン勢にとって負担が大きく、コバチッチだけがこの年齢層で夏を乗り切れるかもという状況。ベルナルド・シウバは退団するかどうかに直面していると考えられ、ギュンドアンも、グリーリッシュもその可能性がある。ラインデルの加入が噂されているが、今夏に中盤の顔ぶれをフレッシュにする動きはそれが最後というわけではないかもしれない。

  • Real Madrid C.F. v Manchester City - UEFA Champions League 2024/25 League Knockout Play-off Second LegGetty Images Sport

    ケガがちな選手たち

    グアルディオラ監督にとって、今季の選手の疲労が大きな懸念事項だったが、負傷はさらに頭を悩ませるものに。シーズン終盤、試合ごとに選手の顔ぶれを変えざるをえない状況に「信頼できない選手を3日おきにプレーさせるわけがない。来季はチームを再構築する必要がある」と憤りを隠さなかった。

    グアルディオラ監督はさらにアケとジョン・ストーンズの名を挙げて「シーズンを通して負傷していた」と苦言も。他ではコバチッチ、グリーリッシュ、マヌエル・アカンジもそれぞれ離脱を余儀なくされ、ロドリに至っては重傷で8カ月も離脱した。ここでフィットネスを保てない選手を容赦なく切り捨て、強靭なチームを築き上げる必要性があるかもしれない。

  • Real Madrid CF v Athletic Club - La Liga EA SportsGetty Images Sport

    得点力のあるウイングを

    マンチェスター・Cはジェレミー・ドクとサヴィーニョと2人の優秀な若手ウイングがすでにいると考えているかもしれないが、得点力の部分でイマイチ。ともにスピードとテクニックで観客を魅了する一方で、今季のプレミアリーグでは2人合わせて4ゴールにとどまり、サヴィーニョに至っては1ゴールのみだった。

    マーモウシュの加入でアーリング・ハーランドの得点負担を多少なり軽減し、チームの攻撃に新たな軸ができた。そんなマーモウシュもワイドでプレーできるが、10番的な立ち回りも多い。かつてのマンチェスター・Cにいたリヤド・マフレズ、ラヒーム・スターリング、レロイ・サネはサイドの選手としてリーグ戦だけで10ゴール、場合によってはそれ以上をマークするシーズンも。チームとしてはそれぐらいのレベルを求めたいところだ。

    となれば、サイドから切り崩していけたり、コンスタントにゴールを決めていける新しいウインガーがほしい。レアル・マドリーでの将来が不透明なロドリゴはぴったりの存在といえそうだ。