メイソン・マウントはミスター・チェルシーになるはずだった。フランク・ランパードの愛弟子は2005年、6歳でブルーズのアカデミーに入団し、12年後にはトップチームの一員となった。
フィテッセとダービー・カウンティでのレンタル移籍を成功させた後、2019-20シーズンにランパードの下でブレイクし、瞬く間に中心選手となった。伝統的な8番と10番をシームレスに行き来し、3トップのワイドやキープMFもこなせるマウントの万能性は、チェルシーにとって有用な戦力となった。
2020-21、2021-22シーズンと2年連続でクラブ最優秀選手賞を受賞し、チャンピオンズリーグでも優勝した。ランパードの後任であるトーマス・トゥヘルからも高く評価され、「彼は非常に成熟しており、同時に若い選手のような輝きを放っている」と称えていた。
しかし、昨シーズンはその輝きが消えてしまった。トゥヘルは開幕から不振で職を失い、チェルシーは後任のグレアム・ポッターの下で驚くほど低迷した。結局、プレミアリーグで12位に終わり、マウントは3ゴール2アシストしかできなかった。
この24歳は、膨れ上がりすぎたチームの中で、間違いなく最悪の出来だった。それにもかかわらず、彼は現在マンチェスター・ユナイテッドのメインターゲットになっているようだ。
ユナイテッドはマウントの獲得に3回の入札を行い、最後の入札額は5500万ポンドだったと報じられているが、チェルシーはそのすべてを拒否。チェルシーはマウントとの契約が2024年に切れるにもかかわらず、最低でも6000万ポンドを要求しているという。
ユナイテッドは、もしブルーズが妥協に応じなければ、この契約から完全に手を引く可能性もある。そして、それは最善かもしれない。マウントはオールド・トラッフォードのファンを興奮させ、2023-24シーズンにタイトル獲得を楽観させるような選手ではないのだ。




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