元UEFA会長のプラティニがマン・CとPSGに対して「お金がサッカーの哲学を殺した」と非難

アブダビとカタールが所有するマンチェスター・シティやパリ・サンジェルマンは近年、欧州サッカー界の頂点に駆け上がり、過去3年間でチャンピオンズリーグを制覇するに至った。フランス代表OBで元UEFA会長のミシェル・プラティニ氏は、こうした大きなチームが競争力を維持するために費やす巨額の資金のせいで「サッカーの哲学」が殺されてしまったと感じているようだ。

プラティニ氏は、選手が契約満了時にフリーでクラブを去ることを認めた1995年のボスマン判決をサッカーの終わりの始まりであると『La Stampa』に語った。

「私は常に選手と試合を見てきた。それ以外のことには興味がなかった。しかし、ボスマン判決はサッカーの哲学を殺した。今日、勝つためにはお金が必要だ。シティとPSGの物語がどう変わったかを見れば分かるよ」

1984年の欧州選手権優勝者で3度のバロンドール受賞者であるプラティニ氏は今年、UEFA在任期間中の詐欺容疑で2度目の無罪判決を受けた。

「私は身の潔白を証明したが、敵は結局勝った。いずれにせよ、彼らは私から10年を奪ったんだ」

ユヴェントスやサンテティエンヌで活躍したプラティニ氏は、土曜日に70歳の誕生日を迎える。将来について尋ねられると、プラティニ氏は「見えない。私は未来を見たことがない。選手時代でさえもね。私は常に運命を受け入れてきた」と述べた。