先日、クラブ公式チャンネル『LFCTV』でレジェンド、スティーブン・ジェラードと行ったインタビューの中で、サラーがPKについて興味深いことを語っている。彼がPKを蹴り出したのは、2017-18シーズン、ハリー・ケインとのプレミアリーグ得点王争いに巻き込まれたからだったようだ。
「僕が加入して最初の頃は、(PKキッカーの)1番目でも、2番目でも、3番目でも、4番目でもなかったと思う。よくわからないけどね。ケインが21、22ゴールと決めていた。1ゴール差だったんだ。そしてハダースフィールド戦があった」
「(ジェームズ)ミルナーも出場していたんだけど、僕は強烈に意識していたわけじゃなかった。でも『よし、蹴るぞ』という感じで彼に声をかけたんだ。何人かの選手が僕のところへ来たんだけど、『僕が蹴らなきゃいけないんだ。ゴールを決めないと。もう差がついているんだからね』と言った。そしてミルナーは『蹴れよ』と言ってくれた。そして成功し、ケインと並んだんだ」
ミルナーは実際、2018-19シーズンもリヴァプールのファーストキッカーとしてパリ・サンジェルマン、フラム、カーディフ戦と決定的なPKを成功させた。だが彼のチームでの地位が確実ではない中で、サラーがより大きな責任を負うことになっている。
チャンピオンズリーグ決勝では蹴ったが、それでもミルナーがピッチに立っている時にサラーがPKを蹴ることになったのは、2020年10月のアンフィールドでのFCミッティラン戦が最初である。そしてこれは、2017年10月~2021年9月まで17連続PK成功のうちの1つだ。ミルナーはその間、10回中9回を成功している。
だが最高のPKキッカーでも、もちろん失敗はあるものだ。ミルナーはリヴァプールで2回失敗し、ケインはイングランド代表として戦ったワールドカップ準々決勝で枠の上へ飛ばした。いつも完璧なトニーだって、先週末のニューカッスル戦ではGKニック・ポープの牙城を崩せなかった。たった12ヤードだが、あそこからのシュートは想像以上に難しい。