チャンピオンになっても、その栄光に甘んじるつもりはさらさらない。リヴァプールはタイトル獲得チームを強化するため、迅速かつ衝撃的な方法で動き出した。
その象徴となる移籍は、間違いなくフロリアン・ヴィルツだ。レッズは、前線にまったく新しい次元を加える能力を確実に備えている、このドイツ代表選手にクラブ史上最高額となる1億ポンド(約198億円)を投じたのである。
加えてミロシュ・ケルケズとジェレミー・フリンポンも素晴らしい補強選手であり、後者はトレント・アレクサンダー=アーノルドの素晴らしい後継者となることが期待されている。
さらに、バレンシアから遅れて加入したギオルギ・ママルダシュヴィリは、アリソン・ベッカーの正GKの座を脅かす存在となるかもしれない。
こうした移籍市場が始まって早々の動きにリヴァプールのファンは興奮していたものの、今は、アルネ・スロット監督のチームとすべてのレッズファンの心に大きな穴を残して逝ってしまった、誰もが愛していたポルトガル代表FWディオゴ・ジョタの悲劇的な死を受け入れることに精一杯である。
近々ダルウィン・ヌニェスがナポリに移籍しそうであるため、リヴァプールはシーズン開始までに少なくとももうひとり、新しいFWを獲得しなければならないだろう。
アレクサンデル・イサクは依然として夢のターゲットであり、獲得の噂も絶えないが、ウーゴ・エキティケ、ベンヤミン・シェシュコ、ロドリゴなど、比較的安価な代わりの選手を獲得する可能性が高いと思われる。
また、昨シーズン過酷な使われ方強いられたライアン・フラーフェンベルフをカバーする守備的MFも獲得する可能性がある。レアル・マドリーが獲得に熱を上げるDFイブラヒマ・コナテの契約は12カ月以内に満了となるため、その動向にも目が離せないが、リヴァプールがマルク・グエイに興味を示しているという報道は納得できる。
2025-26リヴァプール夏の移籍市場の状況:
加入:ミロシュ・ケルケズ(ボーンマス、4,000万ポンド)、フロリアン・ヴィルツ(レヴァークーゼン、1億1,600万ポンド)、ジェレミー・フリンポン(レヴァークーゼン、2,950万ポンド)、ギオルギ・ママルダシュヴィリ(バレンシア、2,900万ポンド)。
退団:トレント・アレクサンダー=アーノルド(レアル・マドリー、1,000万ポンド)、クィービーン・ケレハー(ブレントフォード、1,800万ポンド)、ジャレル・クアンサー(レヴァークーゼン、3,500万ポンド)、ナット・フィリップス(ウェスト・ブロム、300万ポンド)、ヴィテツラフ・ヤロシュ(アヤックス、レンタル)。
評価:A-