メッシ、オシムヘン、鎌田大地…夏の移籍市場で注目すべき50人の選手たち

マドリーでアセンシオがトップクラスの活躍を見せたことはなかったが、彼はここ数年で多くの重要なゴールを決めてきた。27歳になったアセンシオはサンティアゴ・ベルナベウで得られるすべてのトロフィーを獲得してきた。退団が正式に決まった今、新たな挑戦が待ち構えているかもしれない。すでにPSGが動きを見せている。

オーバメヤンのチェルシー移籍はほとんど意味がなかった。元々バルセロナを離れることに乗り気ではなく、スタンフォード・ブリッジでの影響力はゼロであった。高額なサラリーを支払っているブルーズは、必至に彼を出口に向かわせようとしている。だが、関心を持つクラブは少ないかもしれない。

最近、バログンはイングランド代表とナイジェリア代表のどちらでプレーするかという議論に終止符を打ち、結果的にアメリカを選んだ。しかし、クラブでの未来はまだ不確定だ。急速に成長を続けるためにはアーセナルを去るべきだと思われるが、次に行くべき場所を決めるという大きな決断が待っている。

ベリンガムの名前は過去3回の移籍市場で主に取り上げられ、この夏もまたゴシップ紙の主役になるだろう。確かに、現時点ではレアル・マドリーが有力候補のようだが、短時間で事情が大きく変わるのが移籍市場の常だ。特に、マンチェスター・シティの可能性を除外することはできない。

カイセドは2022-23シーズンで評価が急上昇した選手の一人だ。1月にアーセナルへの移籍を求めたが、わずか4週間後にブライトンとの新契約を結んで未来を決めた。しかし、その新契約で移籍の噂は絶えたわけではない。カイセドほどのプロフィールを持つ選手はめったにいない。シーガルズは貴重な資産に対してオファーが今後も続くことを覚悟しなければならない。

カンセロは2022-23シーズンに波乱を経験した。ペップ・グアルディオラとマンチェスター・シティに見放され、バイエルン・ミュンヘンでのローン期間中にはトーマス・トゥヘルとの関係も複雑になった。来シーズンにはどちらのクラブもカンセロを取り戻したいと思っていないため、この夏にどこかのクラブが安価でかすめ取ることができるかもしれない。

セバージョスは「いまのところは」レアル・マドリーの選手だ。スペイン人は今シーズン、自分の価値を証明し新契約を獲得しようとしていたが、達成することはできなかった。フリーエージェントとなったセバージョスは、スペインに留まるか、もしくは、2019年から2021年までの波乱万丈なアーセナルでのレンタル期間を経て、再度プレミアリーグ挑戦を望むかもしれない。

デイヴィスはバイエルンでの生活に飽き飽きしているのだろうか？ 最近の報道ではどうやらそうらしい。マンチェスター・シティとレアル・マドリーが争奪戦に備えている。両チームとも左サイドバックを必要としているので、その噂は理にかなっている。

すでにフィルミーノがこの夏にアンフィールドを去ることは確定している。リヴァプールのレジェンドとして去るが、次の行き先は難しい問題だ。バルセロナが強い興味を持っているが、このブラジル人はMLSでのびのびとプレーしたいと思っているかもしれない。

ゲレイロはしばらくの間、世界で最も得点を生み出す左サイドバックの一人だったが、ボルシア・ドルトムントでの歩みを終えることとなった。現在はバイエルンが興味を寄せている。

終盤戦で素晴らしいパフォーマンスを見せたギュンドアンは、マンチェスター・シティのプレミアリーグ制覇に大きく貢献した。そして今、多くのトロフィーを手中に収めたドイツ人は移籍を考えているようだ。バルセロナは獲得を長期間に渡り熱望してきたが、もしフリーとなったギュンドアンのサラリーを支払う資金を捻出することができないならば、彼は行き先を自分で選ぶことができるだろう。

アザールに大金を投じた移籍劇は、史上最悪の移籍の一つとして記憶されることになるだろう。このベルギー人はマドリーに加入して以来ほとんど貢献しておらず、退団が正式に決まった。それは言うまでもなく簡単ではなく、事態の進展はアザール自身がベンチで高額なサラリーを受け取り続ける状況を変えたいかどうかにかかっている。

勤勉で創造的、それでいて冷静な鎌田は、今夏最高の価値を持つフリー移籍選手の一人となり得る。アイントラハト・フランクフルトのスター選手は、ACミラン、トッテナム、ボルシア・ドルトムントなど多くのクラブから注目を集めている。

今夏再び、ケインがトッテナムを去るという報道が過熱している。今回はその噂が現実になる可能性が高い。スパーズは壊滅的なシーズンを終え、近年において最低の状態にあるからだ。

ケイタは高い期待を抱かれリヴァプールに加入したが、その期待値に近づくことは一度もなかった。それは主にフィットネスの問題によるものであったため、今夏、たとえフリーで獲得できるとしても魅力的には映らない。過去にRBライプツィヒで印象を残しただけに、ブンデスリーガに戻るのがベストなのかもしれない。

ヴィクター・オシムヘンとフヴィチャ・クヴァラツヘリアが今シーズン大きな話題を集めているが、キムもナポリの劇的なタイトル獲得に大いに貢献している。典型的な現代型センターバックの韓国人は、現在の調子を維持すればヨーロッパのどのチームでも活躍することができる。もちろんセリエA王者にとっても非常に価値が高い。

契約が2023-24シーズン末に満了となる見込みで、延長はあまり期待できない。そのため、チェルシーはまだ売却可能なうちにコヴァチッチを手放すつもりだ。だが、高いクオリティを持つ選手を手放すことはチェルシーにとって後悔の元となるかもしれない。プレミアリーグのライバル、マンチェスター・ユナイテッドが獲得に興味を示しているのだからなおさらだ。

今シーズン、「クヴァラドーナ」ことナポリのクヴァラツヘリアほど劇的な台頭を見せた選手はいないだろう。夏にジョージアのディナモ・バトゥミから引き抜かれ、優れたドリブル技術、得点力、そしてアシスト能力により、ルチアーノ・スパレッティ率いるチームを今シーズンの国内リーグで圧倒的な地位に押し上げた。唯一無二の才能を持つクヴァラツヘリアに対して、今回の移籍市場で多くのクラブがパルテノペイ（ナポリの愛称）の意志を試すだろう。

ラヴィアはサウサンプトンのキャプテン、ジェームズ・ウォード=プラウズよりも良い選手かもしれない。「NXGN2023」に初登場したラヴィアは間違いなくトップクラスの選手になるだろうが、欧州サッカー頂点への道程は、セインツでチャンピオンシップ（イングランドの2部リーグ）を戦うという「中断」を許さないかもしれない。だが、獲得にはそれなりの費用がかかるだろう。

ルカクは近々チャンピオンズリーグ決勝で先発出場するかもしれないが、彼の長期的なクラブでの未来は決して確定したわけではない。最近活躍するようになるまで、インテルはルカクを完全移籍に切り替えることにあまり興味がなかった。だからこそ、新しいチェルシーのボス、マウリシオ・ポチェッティーノとルカクは、スタンフォード・ブリッジでの将来について話し合わなければならない。この夏、ルカクを引き抜くことでこの不確実な状況を利用しようとする第三のクラブが現れるかもしれない。

マクアリスターの人生は今シーズン、計り知れないほど変わった。彼はアルゼンチンのW杯優勝メンバーの一人として永遠に名を刻んだだけでなく、プレミアリーグを沸かせたブライトンの一員としても活躍した。次のステップに進む時期が来たのだろうか？それとも、海辺での生活を続ける方がよい選択だろうか？

降格を回避できたとしても、マディソンがこの夏キング・パワー・スタジアムを去る可能性は常に高かった。ニューカッスル、トッテナム、アーセナルすべてが関心を示しており、移籍市場が進むにつれて他のクラブも名乗りを上げるかもしれない。

マグワイアの状況には同情を禁じ得ない。世界で最も高価なディフェンダーだったのにも関わらず、自分がキャプテンを務めるチームで箸にも棒にもかからない存在になってしまっている。オールド・トラッフォードでの雰囲気は修復不可能なほど悪化しており、再び輝きを取り戻すためにはクラブを去る必要がある。

リヴァプールからバイエルンへの移籍は、どこからどう見てもうまくいっていない。レッズは彼の得点力が恋しい状況であり、一方のマネ自身もバイエルンで調子を上げることがなかなかできていない。チームメイトとうまく馴染めるクラブを見つけるために、ブンデスリーガでのキャリアを早めに終えることを考えているかもしれない。

昨年5月にエンバペがPSGで新契約を結んだことで、物語は終わるはずだった。しかし、レアル・マドリーは再獲得をあきらめていない。もしかしたらありうるのか？ あるいは元からない話なのか？ 彼の未来を巡る混乱とコロコロ変わる報道に備えるしかない。

メンディはレアル・マドリー在籍中、その才能の一端を時折見せてくれているが、調子を維持することができない状況にロス・ブランコスはついに我慢の限界を迎えたようだ。このフランス人はアーセナルからオファーを受けたと報じられている。この夏、多くのチームが左サイドバックを探しているため、メンディが本当にマドリーを離れることを強く望むなら、最終的には着地点を見つけることができるだろう。

メッシのPSGでの時間は、あまりにも苦しい形で終焉を迎えている。許可なくサウジアラビアへ旅行したことに対して、ファンが怒りの反応を見せている。彼の次のクラブは実質的に湾岸国家になる可能性が高いが、バルセロナとインテル・マイアミは彼がフリーになるのを待ち望んでいる。

37歳になってなお活力に満ちているミルナーは、この夏アンフィールドを去っても引退する意志を全く見せていない。現代的なマネージャーとして活躍できる完璧なパーソナリティーを持ちあわせているように見えるため、ミルナーは優秀なコーチから学ぶことができるクラブを選びたいと思っているかもしれない。ロベルト・デ・ゼルビの指導するブライトンが最適な移籍先に見える。

チェルシーユースアカデミーの至宝であるマウントが、この夏移籍するかもしれない。マウントが何か間違いを犯したわけではないが、ポジション争いとクラブの財政悪化という条件が重なっており、ブルーズでのキャリアは終焉を迎えそうだ。監督にとって理想の選手であり、ユルゲン・クロップはマウントのファンの一人だ。

ミュラーがバイエルン・ミュンヘンで得点やアシストをしない世界を想像するのは難しいが、バイエルンでの歴史的な活躍も間もなく終わりを迎えるかもしれない。つい最近解任されたCEOのオリヴァー・カーンはミュラーの残留を切望していたが、トーマス・トゥヘルが監督に留まることが確定しているため、レジェンドはアリアンツ・アレーナから去ることになるかもしれない。

現在の市場で左利きのセンターバックは非常に高い価値がある。それはエンディカが、アイントラハトにかなりの額をもたらす可能性があったということだ。もちろん彼が夏に契約を満了していなければの話だ。一方、エンディカはまだ23歳なので、さらにレベルの高いプレイヤーになる時間はたっぷりある。

パリでのネイマールの物語はクライマックスに達しつつある。一部のファンがネイマールを追い出そうとしており、このブラジル人はその要求を受け入れるかもしれない。彼はしばらくの間十分なレベルに達しておらず、新たな挑戦が必要かもしれない。だが、ネイマールが求めるサラリーに応えられるクラブを見つけることが一番の問題だろう。

今夏、ほぼすべてのトップクラブが9番を求めているが、オシムヘンより良いストライカーはなかなか見つからないだろう。スクデットを再び獲得したいナポリは流出阻止に全力を尽くすだろうが、他のクラブが提示するであろうフィールド上や金銭面のインセンティブは、断るには魅力的すぎるかもしれない。

ケガの影響でオックスレイド＝チェンバレンはリヴァプールであまり貢献できていないが、チームに加わったときは、レッズでトップパフォーマンスを披露していた。プレミアリーグの様々なクラブが間もなくフリーになるオックスレイド＝チェンバレンの獲得を考えているが、彼は自身のキャリアを再び軌道に乗せるため国外挑戦を考えるかもしれない。

パティーノは、どうしてこうなってしまったのだろうか？ かつてガナーズ中盤の未来と目されていた逸材は、この夏エミレーツ・スタジアムを去る。ブラックプールでのローン期間中に素晴らしいパフォーマンスを見せ、プレミアリーグで自分自身を試す準備が整っているはずだ。しかし、彼の中盤での優雅なスタイルは、大陸内での移籍にもっと適しているかもしれない。

ピックフォードは順位表の下の方での闘いに耐えてきた。だが、今グディソン・パークを去るときが来ている。これは双方にとって勝利かもしれない。エヴァートンは再建のための資金を調達する必要があり、ピックフォードはイングランド代表の守護神としての地位を維持するため、最高レベルの環境でプレーする必要がある。

2022-23シーズンはプリシッチにとって停滞のシーズンだった。ケガと不調の影響でチェルシーでの出場数は限られており、キャリア維持のためには移籍する必要がある。アメリカのスターの前には広大な世界が広がっており、イングランド、イタリア、スペインのクラブから関心が寄せられている。

マンチェスター・ユナイテッドのファンの多くが、昨夏クラブがラビオ獲得を試みていたときには不満を抱えていた。さて、彼らは再びチャンスを得るかもしれない！ユヴェントスのミッドフィールダーの契約は切れ、他チームの中盤で穴を埋める準備ができている。

この夏、複数のプレミアリーグのクラブがゴールキーパーを探しており、新守護神を西ロンドンで見出すことになるだろう。ブレントフォードのスター、ラヤはチームを去ることを公言しており、マンチェスター・ユナイテッドとチェルシーが夏に獲得競争を演じることになるだろう。

ライスの価格は1億2000万ポンド（約149.6億円）ーー冷ややかな意見が集まっていたが、ウェストハムにとってライスがいかに重要であったかを公正に反映した金額だ。マンチェスター・ユナイテッド、マンチェスター・シティ、アーセナルなどが次の10年間を代表するであろう英国人ミッドフィールダーを求めているなら、それが現在の市場での価格なのだ。

ベルナルドは、2021年のチャンピオンズリーグ決勝で敗れた頃、マンチェスター・シティを去ろうとしていた。結局残留し、トロフィーを獲得したペップ・グアルディオラの強力なチームにおいて、信頼できる選手となった。しかし、この夏再び移籍の噂が出始めており、パリ・サンジェルマンがメッシの後継者と見ている可能性がある。ベルナルドにかかるプレッシャーは大きい。

忘れがちだが、ソユンチュはかつてプレミアリーグの最高のディフェンダーの一人であり、2019-20シーズンのPFA年間ベストイレブンに選ばれたこともある。しかし、その後はしばらく衰えが見られている。このトルコ代表選手はブレンダン・ロジャーズと対立し、レスターが送った破滅のシーズンにおいて大部分をタッチラインの向こうで過ごした。今、チームを去るときが来た。現在、アトレティコ・マドリーがフリーのソユンチュの争奪戦を一歩リードしている。

テュラムの名前は、長い間移籍の噂に挙がってきたが、ついにいつも夢見ていた大きな移籍を果たす時が来るかもしれない。得点力がとてつもなく高い選手というわけではないが、特にフリー移籍をするのであれば、ハイプレッシングを標榜する監督であれば誰でもうまくフィットするだろう。

ティーレマンスの調子は、2021年のFAカップ決勝で見事な決勝ゴールを決めて以降、急降下している。これがチームを去るべき合図だったはずだ。しかし、残留という決断をした結果、チームの降格が経歴に刻まれる形となり、フリー移籍選手としての立場も危うくなった。もちろんティーレマンスは依然として優れた選手だが、期待を下回る一連のパフォーマンスによって自身の価値は確実に傷ついてしまっている。

ティアニーは、アーセナルでオレクサンドル・ジンチェンコの後塵を拝する状況に少々疲れており、クラブを去ることを選択するかもしれない。このスコットランド代表に喜んで出場時間を与えるプレミアリーグのクラブはたくさんあるだろう。

ファン・デ・ベークはユナイテッドに加入してから運がない。オーレ・グンナー・スールシャールは彼を信用することは一切なく、エリック・テン・ハーグの下でようやく出場時間を見つけたところで、深刻なケガを膝に負いシーズンを終えることになった。ユナイテッドは夏に中盤を一新したいと考えており、ファン・デ・ベークの居場所はないかもしれない。

ウォード＝プラウズはサウサンプトン首脳陣の不適切な計画によって裏切られた。サウサンプトン在籍中、中盤で見事なパフォーマンスを披露してきたが、チームは夏にプレミアリーグ経験者を全く獲得できず、降格は避けられない状況だった。少なくとも問題なく彼は立ち直るべきだ。この夏の選択肢の一つとしてトッテナムがある。

ヴェグホストは十分にゴールを決めることができず、マンチェスター・ユナイテッドへの完全移籍を実現するには至らなかった。一方、ヴァンサン・コンパニがプレミアリーグ復帰を目指すクラレッツ（バーンリーの愛称）に彼を戻したいと思うかどうかは確かではない。もしかすると、トルコへの復帰が選択肢にあるかもしれない。

エミレーツ・スタジアムで冷たく扱われてから驚くべき復活を遂げ、ジャカは移籍市場で高い期待を持たれることになる。彼はタイトルに挑むガナーズの中盤の重要な構成要素であり、新しいクラブでも高い価値をもたらすはずだ。そのクラブはレヴァークーゼンになる見込みだ。

ザハはクリスタル・パレスの象徴であり、イーグルスへの忠誠心があまりにも強かったため、今夏チャンピオンズリーグ出場クラブへの移籍を果たすのは遅すぎるかもしれない。今年初めにサウジアラビアから興味を持つクラブが現れたが、まだヨーロッパ最高のコンペティションに滑り込める可能性がある。例えば、ドルトムントが興味を示していたことがある。