エンバペとヴィニシウスに出場停止の可能性？UEFAの「不適切な行為」の調査で4選手が対象に

UEFAは3月12日のチャンピオンズリーグ・ラウンド16でアトレティコ・マドリーに劇的なPK戦で勝利した後、キリアン・エンバペ、ヴィニシウス・ジュニオール、アントニオ・リュディガー、ダニ・セバージョスの行動を調査するための倫理・規律検査官を任命した。

調査対象となっている主な出来事の一つは、リュディガーのジェスチャーでアトレティコのサポーターに向けて喉を切るような動作をしたとされている。また、ソーシャルメディアに流れる映像ではエンバペが祝福の際に股間を掴むようなジェスチャーをしている様子が捉えられている。調査が起訴と有罪判決に至った場合、選手たちは出場停止や罰金、あるいはその両方の懲戒処分を受ける可能性がある。

UEFAの声明は次のとおりだ。

「UEFAの倫理・規律検査官が、2025年3月12日のUEFAチャンピオンズリーグ・ラウンド16におけるアトレティコ・マドリーとレアル・マドリーの試合中のレアルの選手（リュディガー、エンバペ、セバージョス、ヴィニシウス）による不適切な行為の申し立てを調査するために任命された」

過去の同様の行為は金銭的な罰金や出場停止につながっており、現在のケースに影響を与える先例となっている。昨年の欧州選手権でイングランドのジュード・ベリンガムは、スロヴァキアとのラウンド16で劇的な同点ゴール後に股間を掴むジェスチャーをしたとして罰金と1試合の出場停止処分（猶予付き）を受けた。2019年には同様の行為でアトレティコ・マドリーのディエゴ・シメオネ監督が、ユヴェントスに対する試合後の行為で罰金を科されたケースがあった。

レアル・マドリーはUEFAの裁定を心待ちにしている。エンバペ、ヴィニシウス、リュディガー、セバージョスのいずれかが出場停止となれば、ミケル・アルテタ監督率いるアーセナル戦の準備に大きな影響を与える可能性がある。両チームは4月8日にエミレーツ・スタジアムで準々決勝の第1戦を、1週間後にサンティアゴ・ベルナベウでの第2戦を予定している。