フランス代表OBがエンバペの痛ましい状況を指摘「ベリンガムは彼を無視し、友達もいない」

フランス代表OBのエマニュエル・プティ氏は、今夏にレアル・マドリーへと移籍を果たした同国の後輩にあたるキリアン・エンバペがチーム内で孤立し、友人がいない状況となっていることを懸念。エンバペが11月の代表戦でディディエ・デシャン監督によってメンバー外になった後、国内メディアgが彼のイメージを悪化させていることが要因だと指摘した。

今夏にレアル・マドリーに移籍して以来、エンバペは2018年と2022年のワールドカップでフランスを連覇に導いたようなパフォーマンスを見せることができていない。エンバペはここまで公式戦20試合に出場してわずか10ゴールを決めるにとどまっており、明らかにピッチ上で落ち着きを失っている。加えて、スペインからの報告ではチームの他のメンバーとの関係が壊れていることが繰り返し指摘されており、先週のチャンピオンズリーグ第5節リヴァプール戦においてトンネルでジュード・ベリンガムがエンバペを無視したことが一例に挙げられている。

プティ氏は『Gambling Zone』のインタビューで、エンバペに対する自身の見解を口にしている。

「エムバペはレアル・マドリーで非常に孤独だと思う。ベリンガムが彼を無視しているのを見て、クラブからの助けや友人がいるようには全く見えない。彼はメディアから厳しく批判されており、パリにもスペインにも友人がいないように見える。直近のインターナショナルブレイクで起きたことにより、フランスにとっての『敵』にもなってしまった。今季は彼のレベルからはるかに遠いところにいる。10ゴール決めたことは知っているが、それは単なる統計で、彼らしさがないんだ」

「私は感じることを言っているだけだが、彼はピッチの中外で惨めそうに見える。フランスでは王様で、PSGや代表チームで好きなことができていたのに、今はもうそうではない。彼は孤独だ。トップ選手にとって最大の敵は自分自身との戦いであり、ピッチ上で問題を解決できなければならないんだ」

4日のアスレティック・クルブ戦でPKを外したエンバペは試合後にインスタグラムに投稿。より強くカムバックし、自分の本来の姿を見せると誓っている。

「悪い結果だ。すべてが重要な試合な中で大きなミス。その責任を完全に引き受けるよ。困難な時期だけど、この状況を変え、自分の本当の姿を示すのに最高の時だ」

レアル・マドリーのファンは、12月7日に開催されるジローナとのアウェーゲームでエンバペが状況を好転させることを望んでいるだろう。