ベリンガムはシャビ・アロンソ監督率いる新体制レアル・マドリーにどう組み込まれるのか？アルダ・ギュレルが窮地に立たされる

まず、マドリーがここで獲得する選手について思い返す価値がある。ベリンガムは驚異的な才能の持ち主であり、世界最高の同ポジション選手だと主張する根拠は十分にある（同じく優秀なペドリへの敬意を払いつつ）。彼は中盤で複数のポジションをこなせる万能選手だ。スティーブン・ジェラードのような8番として最も輝きを見せるが、10番や偽9番としてもプレーできる。緊急時には4MFシステムで両ウイングから攻撃参加することもできる（カルロ・アンチェロッティ監督下で時折見せた効果的なプレーだ）。

ゴールを決められる選手であり、ボックス内への遅れてくるランニングを得意とする。タックル、パス、走力、ドリブルを兼ね備えている。オールラウンダーとしてこれ以上の選手はいない。しかし時折見せるように、90分間を通してこれを安定して行うことは少々問題となる。

実際、初年度は素晴らしい活躍を見せたものの、2年目はレベルが大幅に低下した。単純に言えば、マドリーのチーム全体が劣化したのだ。ベリンガムは様々なポジションを転々とし、異なる役割を求められた。結局、その年は失われた1年のような感覚が残った。彼のプレーには無気力さが滲み始めた。その象徴がエル・クラシコでのペドリのゴールだろう。ベリンガムはボールを奪われた後、マークすべき選手を追いかけようとせず、ただ見ているだけだった。ペドリがゴール上隅に叩き込むのを。ベリンガムは肩をすくめるだけだった。

しかし今、彼はここにいる。そしてアロンソは間違いなく、彼の能力を最大限に引き出そうと望んでいるだろう。再統合のための最も明白な手段は、単純な入れ替えだろう。アロンソはこれまで4-3-3を採用し、アルダ・ギュレルを創造的な10番として起用してきた。若きトルコ代表選手にとっては厳しい決断だが、アロンソが同等の選手交代を求めるなら、ギュレルをベンチに下げベリンガムを投入するのは理にかなっている。

しかしここに問題が生じる。エンバペがマドリードの最多得点者である一方、ギュレルは今季これまでで最高の選手だ。彼は見事な連携を見せ、ロス・ブランコスが無敗スタートを切る上で不可欠な創造性を発揮してきた。彼をベンチに下げることは、最高の攻撃的戦力を失うことを意味する。

より安全な選択肢——つまり最高の選手全員をピッチに送り出せる方法——は、もう少し戦術的な配置を変えることかもしれない。アロンソはこれまで右ウイングの最適解を見つけられず、フランコ・マスタントゥオーノ、ブラヒム・ディアス、ロドリゴを試してきた。

この3人とも完全にポジションを確立できていない。ギュレルは若く、そのポジションを自分のものにできるだけの万能性を備えている。関与度は低くなるかもしれないが、それでも創造性を発揮し、巧妙なパスを見つけ、必要に応じて幅を広げる余地は残されている。彼とベリンガムの間で明確な理解が生まれれば——中央にエンバペを据えて——その結果は恐ろしいものになるかもしれない。

しかしここにも問題がある。この布陣は確実にギュレルの影響力を減退させる。マスタントゥオーノ、ブラヒム、ロドリゴの努力も無駄になる可能性がある。バランスは間違いなく崩れるだろう。

そして、より危険な選択肢もある。ギュレルを最適なポジションで起用し、ベリンガムを8番として使い、右サイドの別の選手の技巧とハードワークに頼りたいか？ オーレリアン・チュアメニをベンチに下げて、全面攻撃に出るのはどうか？ はっきり言えば、フェデリコ・バルベルデを休ませる方がより明白だが、ウルグアイ人キャプテンはチームにとってあまりにも重要すぎる。どの監督も、システムに関わらず彼を起用する方法を編み出してきた。

したがって、確実に守備的姿勢を取る相手チームに対して、マドリーがさらなる攻撃的解決策を必要とする場合、バルベルデがチュアメニの守備的ミッドフィルダーの役割を担い、ベリンガムが前線に上がり、ギュレルが10番として残るという選択肢も考えられる。理論上は、それは非常に楽しい戦術となるだろう。

しかしそれは自殺行為に近い。バルベルデは優れた6番だが、真の8番ではない。マドリーはすでにカウンターに弱く、この布陣はさらに脆弱性が増すだろう。

アロンソ率いる優勝チーム、レヴァークーゼンは3-4-2-1の布陣を採用。中央にストライカーを置き、2人の10番（攻撃的MF）と2人の創造性豊かなウイングバックを配置した。特定のシステムに固執することは危険を伴う（そうだろう、ルベン・アモリム？）しかしレアル・マドリーは、長期的に見ればこのシステムを機能させられる可能性がある。ただし、それにはいくつかの犠牲が伴うだろう。バルベルデとチュアメニのダブルピボットが守備を固める。エンバペは中央でプレーする。そうなると、その後ろの2ポジションをギュレル、ベリンガム、ヴィニシウスが争うことになる。

また、バルベルデが右サイドでプレーし、ベリンガムがより深い位置に下がり、ヴィニシウスとギュレルが両方ともサイドに入るという世界もある。それはエキサイティングだが、それはトレント・アレクサンダー＝アーノルドを犠牲にすることを意味し、それは愚かな動きのように思える。

しかし、より重要な点はアロンソには選択肢があるということだ。ガラクティコスや全員を同じチームに集める必要性について多くの議論がなされているが、アロンソはこれまで、必要に応じてローテーションを行うことに全く問題がないことを示してきた。これほど多くの試合日程があり、出場時間が分散される現代サッカーの現実において、世界クラスの層の厚さは絶対的な必須条件なのだ。

もちろん、全員を満足させるのは少々難しい。ヴィニシウス、ベリンガム、トレント、ギュレルといった大物選手のうち1人か2人は、定期的にベンチが余儀なくされるだろう。それには選手たちの理解と、熟練したチームマネジメントが求められるが、それは容易ではない。しかしアロンソがそれを成し遂げられれば、それが最終的には最善の選択肢となるかもしれない。現時点では、ベリンガムはベンチプレーヤーであり、自身の役割がどこであれ、ただその機会を待っている状態だ。