■堂安律
2022-23シーズンのフライブルクでのパフォーマンスは、必ずしもカタール・ワールドカップでの日本代表の輝きを反映しているわけではない。あっという間にサムライブルーのヒーローになってしまったのだから。
この24歳は初戦のドイツ戦でも、今大会におけるセンセーショナルの上で重要な存在に。それだけでは満足できなかったのだろう。スペイン戦でも途中出場で全く時間を無駄にすることなく、同点弾を奪ってみせた。
これは堂安の世界だ。我々はその中で息をしているのにすぎない。
■ダビド・デ・ヘア
マンチェスターの何処かで、ソファに足をかけてクリスマスの飾りをつけ直し、ホットドリンクを片手に、テレビに映らないスペインを見て不敵な笑みを浮かべているのかもしれない。
ルイス・エンリケのアプローチは“トータル・フットボール”であり、デ・ヘアは足元でボールを扱う技術が限定的なものであると、天才でなくとも理解はできる。エリック・テン・ハーグですらそうなのだ。しかしその一方で、連続的なセーブで苦しむチームを救うことはできる。結果論ではあるが、デ・ヘアならば雑なパスでサイドバックに圧力を与えず、田中碧のシュートだって防げていたかもしれない。
クリスマスを楽しんでくれ、ダビド。
■アルバロ・モラタ
「だから言ったのに…」というテンプレート的な言葉を代表する男だった。
キャリアの殆どを冗談のネタとして、あるいはうまくいかない時のスケープゴートとして扱われてきた。そうなる理由も確かにある。多くの人間が期待するようなストライカーではなかったのも事実だ。
だが、過剰に批判されているのもまた事実である。スペイン代表での彼の姿は、それを体現している。カタール・ワールドカップでは3ゴールを奪い、その内1つは美しいものであった。この試合でもボックス内での少ない動きで駆け引きし、ディフェンダーの間に入って頭でネットを揺らした。多くのチャンスは必要なかった。これで代表60キャップで30ゴール。どうだ、悪くないだろう?