【安田さんの分析】
●試合展開はどうなる?
「僕はフラーフェンベルフではなく、シャビ・シモンズを中盤に入れて攻撃的に来ると思います(※)。また、センターフォワードはやはりメンフィス。そしてマーレンが右ウイングと予想しますね。調子が良い時は止められない選手です」
※撮影後に負傷でワールドカップ欠場が決定
「日本代表のシステムを考えた時に、オランダ側は4バックでも守りきれると想定していると思います。ファン・ダイクとティンバーで上田綺世を見て、両サイドバックで日本の両ウイングバックを抑える形。中盤底に入るデ・ヨングがバランスをとりつつ、シャビ・シモンズとラインデルスが2シャドーを背中で消すイメージです。基本的にはマーレンとガクポをやや前に残して、両ウイングを起点に攻撃していく。今のチームは“典型的なオランダスタイル”。個々の技術を基にしっかりとボールを繋ぐことを狙ってくる。日本代表戦もポゼッションを軸にすると思います」
「オランダのキーマンになるのは、ガクポとマーレンの両ウイング。ここを自由にさせてノッてしまうと止められない。逆にここをしっかり抑えたら意気消沈すると思います。オランダ人はすぐ諦める気質もありますしね」
●オランダ代表の弱点は?
「オランダの気質として、良い意味でも悪い意味でもリラックスしすぎる時がある。日本代表は本当に強くなりましたけど、それでもオランダ側は自信に満ち溢れていると思います。そこに付け入る隙があるかなと」
「だからこそ、前線からのハイプレスを狙いたい。キックオフの瞬間からアグレッシブに、積極的に前線からプレッシャーをかけて出鼻をくじく。“先手必勝”がポイントですね」
●日本はどこを狙うべきか
「オランダは、攻撃時に右サイドバックのドゥンフリースが高い位置を取る右肩上がりのスタイル。一方で最終ラインに残る左サイドバックのファン・デ・フェンは、身体能力は恐ろしいですが、足元の技術で言うとハイプレスには弱いかなと。ここは狙いたいですね」
「また、クライファートやファン・ニステルローイ、ファン・ペルシーといったターゲットになるストライカーがいないことも弱点です。サイドを崩してクロスを上げても、そこまで怖さがない。だから日本は、サイドを破られても粘り強く真ん中をしっかり固めることが重要です。ただセットプレーになると、ファン・ダイクを筆頭に空中戦で強い選手が多い。ここの集中力もカギになると思います」
「オランダは、ドゥンフリースがボックス内に飛び込んで逆サイドからのクロスに合わせるのも攻撃パターンの1つとしています。ただ、彼は先日のノルウェー戦で、一対一でかわされてシュートを決められています。そのドリブルのかわし方(アンドレアス・シェルデルップ)が、中村敬斗選手に似ていたんですよね。ファーストプレーなど前半の早い時間帯から仕掛ける姿勢を見せたいですね」
●ポゼッションを譲りつつ、カウンター狙いが効果的?
「カウンターの局面に関しては、オランダに分があると思います。ファン・デ・フェン、ファン・ダイク、ティンバーは身体能力が相当高い。足も本当に速いです。アーセナルで右サイドバックを務めるティンバーがCBに入る理由はここかなと。個人で守れる選手も多いですしね。ただ、90分間の集中力は日本代表が上回っている。オランダはどうしてもふわっとする時間があると思うので、そこを逃さない決定力が必要です」
「日本代表としては、先制点が勝利に大きくつながると思います。ただ、先制してオランダが起きてしまう可能性もある(笑)。失点後に猛攻を仕掛けてくるかもしれないですが、イングランド代表戦のようにしっかりと守り切れば、勝つ可能性は十分にあると思いますよ」