2022-23シーズンのチャンピオンズリーグで決勝に進んだイタリアの名門、インテルが今夏2004年以来となる3度目の来日。7月27日にアル・ナスル(サウジアラビア)、8月1日にパリ・サンジェルマン(リーグ・アン)と対戦する。
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『GOAL』では、シモーネ・インザーギ監督の下で来日する全メンバーの経歴とプレースタイル、日本での見どころとなるポイントを紹介する。
(C)Getty Images2022-23シーズンのチャンピオンズリーグで決勝に進んだイタリアの名門、インテルが今夏2004年以来となる3度目の来日。7月27日にアル・ナスル(サウジアラビア)、8月1日にパリ・サンジェルマン(リーグ・アン)と対戦する。
『GOAL』では、シモーネ・インザーギ監督の下で来日する全メンバーの経歴とプレースタイル、日本での見どころとなるポイントを紹介する。
(C)Getty Images14歳からインテルの育成組織に所属し、順調にステップアップを続ける18歳GK。世代別のイタリア代表も経験し、昨年にはU-18 イタリア代表デビューも果たしている。トップチームでの出場はまだだが、今回の日本ツアーに招集されたことは期待の現れだろう。昨季までトップチームでゴールマウスを守ったアンドレ・オナナ&サミル・ハンダノヴィッチが相次いで退団した中、正守護神不在の今回のツアーはアピールのチャンスとなりそうだ。
(C)Getty Images彼もまたインテルの育成組織出身であり、過去2シーズンはオランダのフォレンダムへのレンタルで武者修行を積んだ。1年目で昇格に貢献すると、2年目は一部の舞台でリーグ戦33試合に出場するなど充実のレンタル期間を過ごし、今夏インテルに復帰している。長い手足と身体能力を生かしたダイナミックなセーブが持ち味で、また日差しの強い試合ではキャップをかぶるのもトレードマーク。カリガリスと同じく、正守護神がいない中で実力を発揮したい。
(C)Getty Images2009年からインテルのユースに所属し、その後はスペツィアやペスカーラなどイタリアの様々なクラブを渡り歩くことに。昨季はグッビオでセリエCの昇格プレーオフも経験し、今夏フリーで古巣へと戻ってきた。今回招集されたGK陣の中では29歳と年齢は上だが、同じく監督へのアピールが必要な立場であることは変わらない。ようやく掴んだイタリア名門でのチャンスを活かしたいところだ。
(C)Getty Imagesミランの育成組織出身で、イタリアの様々なクラブの他、マンチェスター・ユナイテッドでも活躍。試合中に大きく目立つことはないが、セリエA230試合以上に出場し、イタリア代表でも40キャップ近くを数える“隠れた名サイドバック”だ。左右両サイドバックにウイングバック、3バックなど複数ポジションをこなす守備力とセンス、そして抜群の安定感でチームを整える存在であり、特に昨季後半は3バックの右を確立し、守備だけでなく機を見た攻撃参加で奮闘している。新シーズンも同ポジションの一番手であることが予想されるが、日本ツアーでコンディションを仕上げていきたい。
(C)Getty ImagesセリエA通算350試合以上出場を誇るベテランDF。ミラン時代は出場機会を掴めなかったものの、サッスオーロでその才能が開花し、イタリア代表デビューも果たす。そしてラツィオでの4シーズンを経て、昨季からインテルに加入した。すると的確な判断と読み、リーダーシップを発揮してDFリーダーに君臨。35歳となった今こそ、キャリアのピークとも言えるパフォーマンスを発揮し続けている。今夏には完全移籍も決定し、正式にインテルの一員に。新シーズンもまだまだチームを牽引する1人としての活躍が期待される。
(C)Getty Images育成の名門アタランタの下部組織出身で、17歳にしてトップチームデビューを果たした逸材DF。2019年夏からインテルに合流すると、早くからチームの主軸に。基本的な守備技術はもちろんだが、DF出身選手とは思えないような技術の高さで長短のパスを使い分け、ビルドアップの中心に。さらに、まるでサイドバックかのようにタイミングを見て最前線付近まで駆け上がり、攻撃にアクセントを加える存在だ。昨季は5アシストを記録するなど、現チームのシステムにおいて非常に重要な役割を担っている。今回の日本ツアーでも注目すべき存在だ。
(C)Getty Imagesオランダの名門フェイエノールトで17歳にしてプロデビューし、早くからチャンピオンズリーグ予選やオランダ代表としてワールドカップも経験するなど、若くして大きな期待を背負ったセンターバック。2014年に加入したラツィオでセリエAデビューを果たし、3シーズン間主力としてイタリアを代表するDFに。インテルでも変わらず、主に3バックの真ん中でラインをコントロールしながらハイパフォーマンスを発揮してきた。昨季はアチェルビにややポジションを譲る形となったが、彼が控えていることはインテルの強みとも言えるだろう。このプレシーズンでも、これまで通りコンディションを落とさずチームを支えたい。
(C)Getty Imagesケルンで16歳にしてプロデビューを果たすが、その後は定着できずにレンタルで様々なクラブを転々とした苦労人。それでも2021年からプレーするオーフス(デンマーク1部)でポジションを確保して活躍、U-21 ドイツ代表ではキャプテンとして先日まで開催されていたEUROを戦っている。そして7月頭にインテルへの完全移籍が決定。22歳にしてビッグクラブへ戦いの場を移した。196cmの長身と強靭なフィジカル・スピードを活かしてポジションを離れながら相手を潰すプレーが最大の武器。また積極的にロングフィードを狙うなど、粗さはあるがビルドアップでの活躍も期待できる選手だ。インテルDF陣のポジション争いは熾烈だが、インザーギ監督の下で守備的な技術を身に着け、さらなるレベルアップを狙いたい。
(C)Getty Imagesインテルの下部組織出身で17歳にしてトップチームデビューを飾ったが、出場機会を掴めずに長い間レンタルで複数クラブを転々とすることに。それでもヴェローナでの活躍が評価され、2021-22シーズンからインテルでポジションを掴んだ苦労人だ。現チームでは左ウイングバックとして、ボックス内にも飛び込む迫力ある積極的な攻撃参加に精度の高いクロスが大きな武器に。昨季はDFながら6ゴール10アシストを記録した他、シーズン50試合出場と“鉄人”ぶりを発揮。日本ツアーでも、元気に左サイドを駆け上がる姿が見られそうだ。
(C)Getty Imagesユース時代に母国ドイツからオランダへ活躍の場を移し、2017年に加入したアタランタ(セリエA)で才能を開花させた異色のキャリアを持つ左ウイングバック。知将ジャン・ピエロ・ガスペリーニ監督の下、アップダウンを繰り返す強烈な運動量と迫力のある飛び出しで、公式戦157試合で29ゴール21アシストと目覚ましい活躍を見せると、2022年1月にインテルへと引き抜かれた。イタリアの名門ではポジション確保に苦しみ、今夏も退団が噂される中で来日メンバー入り。去就は不透明であるが、残留するにせよ、移籍するにせよ、指揮官や関係者へ自身の実力を改めて見せつけたい。
(C)Getty Imagesサイドバックの選手とは思えないような190cm長身と強靭なフィジカル・スピードを併せ持ち、迫力のある攻撃参加が一番の魅力。2018年からプレーするPSVで世界的な注目を集め、2021年にインテルへ完全移籍を果たしている。オランダ代表でもEUROやネーションズリーグの他、昨年のワールドカップでは全試合フル出場で1ゴール2アシストと目覚ましい活躍を見せている。今夏の移籍市場では名だたるビッグクラブからの関心も伝えられているが、インテルとともに来日。日本でも迫力のある攻撃参加を期待したい。
(C)Getty Imagesオーストリアの強豪ザルツブルクで育ち、ヘルタ・ベルリンを経て、2019年にインテルへ加わったサイドバック。ウインガーさながらのドリブルやクロスを武器としていたが、インテルではほとんど出場機会を掴めずにニューカッスル、ボルシアMG、ベンフィカとレンタル生活を繰り返すことに。昨季はトリノでプレーしたが、ケガもあってセリエA23試合の出場にとどまった。現状では放出候補とも伝えられるが、この日本ツアーで関係者に新シーズンへのアピールを成功させたいところだ。
(C)Getty Imagesインテルのユースチームから帯同する18歳のセンターバック。昨季はプリマヴェーラ1で15試合に出場し、今回の遠征メンバーに選出されている。トップチーム出場はまだだが、期待されていることは確かだろう。新シーズンにいきなりトップチーム合流は厳しいかもしれないが、百戦錬磨の守備陣から学ぶことは多いはず。今回のツアーを今後のキャリアに活かすため、ピッチ内外から様々なものを吸収したい。
(C)Getty Images若くしてイタリア挑戦をスタートし、ウディネーゼやフィオレンティーナで成長。チェルシーでは苦戦したが、2015年からユヴェントスの右サイドを支え続けたベテランウインガー。スピードに乗ったドリブルと激しい上下動、正確なクロスに思いリの良い強烈なシュートを武器に5度のセリエA制覇などに貢献し、元は攻撃的なウインガーだったが、ウイングバックからサイドバックと徐々にポジションを下げながらも変わらぬ献身性でチームを支え続けてきた。契約満了に伴い惜しまれつつユヴェントスを退団したが、今夏に宿敵でもあるインテルへ電撃加入。現地では賛否両論巻き起こっているが、インテルからしてみれば戦力アップであることは間違いない。この日本ツアーでは、得意のサイドでまだまだ戦えることを見せてくれるはずだ。
(C)Getty Images4シーズン過ごしたミランを退団して2021年夏に宿敵インテルへ加入。同シーズンのミラノダービーでゴールを決めた際には、古巣サポーターの前で耳に手を当てる強烈なパフォーマンスを披露する鋼のメンタリティを見せている。セットプレーの精度は世界屈指であり、強烈で鋭いミドルシュートなど、キックの質は非常に高い。また昨季は、ビルドアップ時に低い位置まで顔を出してチームを効果的に回すなど、新たな役割にも挑戦。マルセロ・ブロゾヴィッチが退団した中、後方でもゲームメイクがより求められることになるだろう。日本ツアーでもその姿が見られそうだ。
(C)Getty Imagesエンポリの育成組織出身で、2021年19歳でトップチームデビュー。セリエA23試合に出場すると、翌年にインテルへと引き抜かれている。中盤の底に位置しながら、高いテクニックでボールを落ち着かせつつ、左右両足で長短のパスを使い分けながらビルドアップの起点となるアンカータイプだ。昨季はマルセロ・ブロゾヴィッチの存在もあって出番が限られたが、今季はそのクロアチア代表が退団したことで出場機会の増加が見込まれる。期待を背負う新シーズンへ向け、この日本ツアーでの活躍に燃えているはずだ。中盤でパスをさばく彼のパフォーマンスに注目しても面白いかもしれない。
(C)Getty Images育成の名門サッスオーロで頭角を現し、公式戦70試合近くで活躍して2019年にインテルへと加入。160cm台と小柄だが、中盤で細かくパスを刻みながらチームにテンポをもたらす他、細かなタッチとキックの質と視野を活かしたフィードも魅力だ。しかしインテルではなかなかポジションを掴めず、過去2シーズンはレンタルを経験。昨季はモンツァで前半戦こそ主力を担ったが、腓骨骨折後、2023年に入ってやや出場機会を減らすなど、満足できるとは言い難いシーズンに。復帰したインテルでの立場ははっきりとしないところもあるが、ブロゾヴィッチが抜けたこともあり、この日本ツアーでアピールできれば立ち位置を確立できるチャンスはあるだろう。プレシーズンとはいえ、確かなパフォーマンスは求められる。
(C)Getty Images現インテルの“心臓”だ。2019年にカリアリから加わると、圧倒的な運動量にパス・ドリブル等の基本的な技術の高さと戦術理解度、勢いのあるプレスに激しい守備と、中盤で求められるすべての役割をハイレベルでこなしている。その上で、インテルでの187試合で20ゴール44アシストと結果を残すという超人ぶりを発揮。激しい運動量に様々なタスクが求められる現チームの中盤で絶対に欠かせない存在だ。今夏にはリヴァプールやニューカッスルなどプレミアリーグ方面の関心も伝えられたが、インテルの一員として来日。新シーズンは副キャプテンに就任することも伝えられており、日本ツアーでは目が離せない存在になりそうだ。
(C)Getty Imagesローマの下部組織出身で、サッスオーロ加入後はレンタルで経験を積み、2021年夏から本格的に合流。攻守両面で高いパフォーマンスを発揮して2022年にはイタリア代表デビューも果たすなど、大きな注目を集める存在に。今夏にはローマやミランなどとの争奪戦となったが、「1秒たりとも考える必要はなかった」として総額2700万ユーロでインテル加入が決まっている。トップスピードでのドリブルと両ボックス間を行き来する豊富な運動量が武器であり、守備でも無理が効くボックス・トゥ・ボックスタイプ。バレッラと並び、中盤を幅広くカバーすることが期待される。日本のピッチでも縦横無尽に駆け回る彼に注目だ。
(C)Getty Imagesシャフタール・ドネツクで注目を集め、ドルトムントで世界的な選手に成長。マンチェスター・ユナイテッドやアーセナルでは苦戦を強いられたが、ローマで自信を取り戻すと、契約延長を拒否して2022年夏にインテルへフリーで加入している。元は攻撃的MFとしてゴールに絡むプレーが魅力であったが、インテルではより下がり目の位置で「ゴールの2本前」のパスを散らすプレーメイクを担当。34歳ながら昨季49試合に出場するなど、衰えないパフォーマンスを見せている。日本ツアーでも、ゴールが生まれる2つ前のプレーに注目だ。
(C)Getty Imagesインテルの育成組織出身で、2021-22シーズンはイタリアのユースカップ優勝に貢献。昨季はセリエBのレッジーナへレンタルで加入すると、公式戦38試合で8ゴール1アシストと今後に期待できるパフォーマンスを発揮した。体が強い大型攻撃的MFで、ボックス内でフリーとなってヘッドで押し込むパターンも得意。まだ20歳と伸びしろも大きく、このツアーで飛躍していく可能性も十分にあるだろう。今のうちに覚えておいて損はない名前かもしれない。
(C)Getty Images今回のメンバーでは最年少となる17歳。インテルの育成組織で各年代の主力を務め、昨季はセリエAに加えてチャンピオンズリーグでもトップチームのベンチ入りを果たしている。中盤底に構える守備的MFだが、縦への意識が高く積極的にパスを差し込んでいく他、ロングフィードや豪快なミドルも特徴の1つ。現在のプリマヴェーラでは最も期待される1人であり、トップチーム初出場が待たれる逸材だ。今回の日本ツアーで、その才能の片鱗を見せてくれるだろうか。
(C)Getty Images2018年からインテルの10番を背負うエースストライカー。公式戦238試合で102ゴール、直近3シーズン連続でセリエA20ゴールに絡むなどイタリアを代表する選手に成長した。スピード、フィジカル、足元の技術、ゴールへの嗅覚に冷静かつ思いきりの良いシュートとビッグマッチに強いメンタリティを持ち合わせ、得点パターンも豊富。新シーズンは主将就任も囁かれており、チームを牽引するリーダーとして新たな責任を背負うことになりそうだ。この絶対的なストライカーの出来がシーズンの行方を左右するだけに、日本ツアーでの調整は重要になりそうだ。
(C)Getty Images母国の名門エストゥディアンテスの育成組織から2015年にサンプドリアへ加入し、セビージャを経て、2018年に加入したラツィオで才能が開花。3シーズン連続でセリエA10ゴール以上に絡むと、恩師インザーギ監督を追うように2021年夏にインテルへと加わっている。190cm近い長身ながら卓越した足元の技術とドリブルが魅力。長い手足でボールを隠してキープすることも得意だ。しかしインテルでは途中出場が多く、さらにマルクス・テュラムの加入によって立場が一層厳しくなることに。この日本ツアーでは、インザーギ監督の期待に応えるパフォーマンスが最初から最後まで求められそうだ。
(C)Getty Imagesフランス代表のレジェンド、リリアン・テュラムの長男であり、ギャンガンからボルシアMFで才能を開花させたストライカー。ボルシアMGで134試合44ゴール29アシストを記録し、2020年にフランス代表デビューを果たすと、昨年のワールドカップでも2アシストを残している。190cmを超える身長に強靭なフィジカルとスピードを持ち合わせ、ウイングでプレー可能であるほどドリブルの技術も高く、長い距離を運んで1人でゴールまで完結できる力を持っている。またストライカーながら周りを活かす力も長けており、何でもできるアタッカーだ。今夏はミラン加入目前とまで伝えられたが、宿敵インテルへ電撃加入。この日本ツアーで大きな注目が集まりそうだ。
(C)Getty Images兄のサルヴァトーレ、弟のフランチェスコと同じくインテルのプリマヴェーラ出身であるアタッカー。2020年からは様々なクラブをレンタルで渡り歩き、昨季前半はアンデルレヒトで苦しんだが、後半戦はセリエBのバーリで昇格プレーオフの決勝を戦うなど大きな経験を経て、今夏に復帰している。ストライカーながら足元の技術を活かしたドリブルやパスも魅力の1つ。ポストプレーなど改善点は多いが、今後に期待できるアタッカーだ。日本ツアーではインザーギ監督へアピールし、チームへの定着を狙いたい。
Leminoインテルはジャパンツアー2023で7月27日にアル・ナスルと、8月1日にパリ・サンジェルマンと対戦する。
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GOALインテルのほかに、今夏はマンチェスター・シティ、バイエルン・ミュンヘン、アル・ナスルと注目クラブが来日する。
▶インテル来日情報2023 試合日程・チケット販売価格・放送予定
欧州サッカークラブの2023年来日情報については以下の記事でも紹介している。